さとびこ編集室日記|100年住みたいのは自然にも人にもやさしい地域

自然と人のつながりを地域に根ざして考える奈良発ローカルマガジン「さとびごころ」を編集する「さとびこ編集室」より、日々の活動のことやお知らせ、雑談を綴ります。 雑誌づくりを通して、自然にも人にもやさしいあり方をみなさんとともに考えます。

カテゴリ: vol.47

初夏のわりには曇りが多く、肌寒くさえ感じますね。
体調が狂ったりしませんか。
わたくしは、多少ゴホゴホっとなりました。
しっかり寝て、復活しております。

明日は、早朝から吉野へ。

奈良県フォレスターアカデミーさんで、「広報の理論と実践」という講義があり
講師をおおせつかりました。それは、何かの間違いだとずっと思っていましたが、
本当だったらしく、急にやったこともないことの準備をすることになり
ここ数日は、熟睡できた気がしません。


アカデミーの校長先生は、さとびvol.49特集「いつまでも豊かな森」で執筆いただきました藤平先生で、
さとびの読者さまでもありますので、そのあたりを心の支えに
小心者ではございますが、チャレンジしてきます。

「森と人間が争わずにすむ道はないのか」
藤平拓志校長の思いのつまった記事です。
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いくつになっても、不慣れなことには緊張してしまいます。
そもそも、授業をするなどという経験がございません。
せいぜい、60分程度お話しをしたことがあるくらいにすぎません。
(何回言い訳したら気が済むんだ)
準備の仕方からして、よくわかりません。

(そんなあなんを心配して、連載常連で講師経験も豊富な谷茂則さんが電話をかけてきてくれました。
ありがとうございます。)

ですが、さとびづくりの経験が何かお役にたつのでしたら
喜んでボロボロになってきます。


なお、フォレスターアカデミーの講師には、この藤平さんの記事の前に執筆いただいた佐藤浩行さん、
さらに藤平さんの後ろで執筆いただいた久住一友さんも講師です。
最新号vol.49の企画記事を執筆いただいた杉本さ和也さんも講師です。
先ほどの谷茂則さんも、講師です。
ですが、アカデミーとさとびは関係ないのですよ、アウェイ空間です。。。。


とにかく、明日の朝が来るまでに、可能なかぎり準備するしかありません。
深刻になってはいけません。きっとできると信じるのです。
では、準備に戻ります。

 


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これまで連投してきたvol.47の紹介記事です。

読者の方も、全ページを読まれる方は少ないのではないでしょうか。
読み飛ばしってしまった記事の中にも面白いものが含まれているかもしれません。
興味をもたれたら
vol.47のページをめくってみてくださいね。 
これまでのvol.47 紹介(ページ順)

 

 

 


 

 

 

 

 



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毎号の最後はコラム集です。
杉浦英二さん(杉浦農園Gamba farm )のコラムが前号で終了し、次の方の準備まで1P少なくなっています(来年からまたニューフェイスが登場する予定でございますので、お楽しみに)。

毎号安定の「日々是好菌 」は、愛菌家の草野みなみさんの愛菌子育てコラム

お嬢さんの誕生とともに始まったこのシリーズ、こんなに成長されました。
初めての水族館ですって。人魚と目があってますね。
47みなみちゃん

今回は、1歳児半検診で普通より小柄であることを心配された経験から、「普通って?」を考えたみなみさんです。

最近は、在住の村の図書館で、記事をコピーしてくださるボランティアの方があったり、知り合いの方が読んでくれていると知ったりで、「楽しみにしてくださっている方がいると思うとうれしい」と書かれていました。

それ、わかります。
さとびに書くことで、ライターさん自身の中に何かが育っていくことは編集部の喜びでもあります。そして楽しみにしてくださっている人たちの間で、みなみさんも編集部も大切にしたい「愛菌文化」が広まることを願います。


続くコラムは、戸上昭司さんの「身の丈しごと研究室」

身の丈ということば。なにか、自分を低く見て、欲張らないという意味で使われることがあるかもしれませんが、執筆者の戸上さんがおっしゃるのは違う意味です。
自分自身を100%生きているのか。ということ。
その自分が心からやりたいと思うことを見つけてかたちにしていく、為る事=しごとにしていくことを考察するコラムです。

ないものを願って失望するよりも、すでにあるもの=自分自身をまず100%生かすことから、新しいワンダフルな身の丈しごととの出会いや気づきが生まれるのではないでしょうか。(100%かあ。。まだ行っていない気がする!)

なんとなく今の状態が「違う」と感じているけれど、どう考えたらいいのか、何がしたいのかまとならない、、、そんな人におすすめです。これからの時代は、ひとつの収入だけに限定せず、可能性のあることは行動に移して(そこ、最初はちょっとドキドキします)、お金のためだけとは限らないしごとを持つことが人生を豊かにしてくれるのはないかと考える、編集部おすすめのコラムです。

実際に、昨年から戸上さんを囲み、読者有志で研究会活動をしてきました。来月は参加者数人が集まって、語り合いをする予定です。
編集部も身の丈を使って、行動に移している、と言えるのかな???
身の丈しごとに興味のある方、実際に活動されている方、ぜひお声かけください。リアルでお会いできることを楽しみにしています。


最後は、さとび最長連載のコラム、嶋田貴子さんの「さとび的読書散歩」

図書館司書でもある嶋田さんのおすすめ本の紹介コラムです。毎号、「それ、読んでみたい」と思う本を続々と紹介してくださいます。

ひとつだけ、ネタばらしさせてください。今回紹介されている本のひとつが『センスオブワンダー』。1960年代に環境問題を告発したアメリカの生物学者、レイチェル・カーソンの不朽の名著が新潮社から文庫本になったそうです。

 

すでにご存知の方も多いかもしれませんが、レイチェル・カーソンは、1960年代に『沈黙の春』によって化学物質の危険性を世に訴え、現在の環境問題のきっかけを作った人(日本での翻訳は1970年代)。それから約半世紀の年月が流れても、世界はまだ彼女の警告を本当には受け入れてはいないように思います。より複雑に、わかりにくく、見えにくい方法で、環境を蝕んでいるように思います。

そんなとき、とりもどしたいのが「センスオブワンダー」。嶋田さんも「町中でせわしなく暮らしていると、この感覚を忘れてしまう。とりかこむものの不思議さに目を丸くし、耳をとぎすませたい」と綴っています。

編集部も、レイチェル・カーソンがいなかったら、いまこうして自然と人と地域のたいせつさに向き合っていなかったかもしれません。そして、取材で出会う方の中にも、『沈黙の春』や、日本でいうと有吉佐和子さんの『複合汚染』に気づきを得た人たちがいます。文明の「負」の側面も認めて、それを減らし、調和をもって暮らしていくにはどうしたらいいか、しかも楽しく豊かに生きていくにはどうしたらいいか、毎日、少しづつ、みなさんといっしょに考えていけたらと思います。




これで、vol.47の紹介を終わります。そろそろみなさんの手に行き渡っている頃でしょうか。
どのページからお読みになりますか。1冊まるまる、どうぞお楽しみくださいね。

 
これまでのvol.47 紹介











 

 

 
 
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人にも自然にもやさしい暮らしに欠かせなくて、誰でも取りかかれるのがごみ減量。
そう考えて、さとびでは長らくごみ減量をテーマにした連載をしています。
執筆はフリージャーナリストで、自らごみ減量ネットワークを主宰されている北井弘さんです。

前回から、「昨今のごみは減っているのか?」ということを教えていただいています。

vol.47ごみ減量


法的な整備や経済の低成長や人口減少の背景もあって、ピークの2000年に比べると約22%減っているそうですが、このたびのコロナ禍の影響はどうだったのか?というのが今回の記事です。
vol.47の GOMIGEN最前線、ぜひチェックしてみてください!


 

ごみ減量ネットワークは、大阪ごみ減量会議の参加団体でもあり、11月にはこんなイベントにも関わっていらっしゃるとか。

http://osaka-gomigen.net/ごみ減量連続セミナー「ごみ問題最前線」を開催.html
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『ギフトエコノミー買わない暮らしのつくり方』の翻訳者、服部雄一郎さんも登壇されるんですね。

服部さんといえば、女性誌にもしばしばとりあげられていますよね。マスコミもサスティナブルを無視できない時代になってきました。もちろん、この連載でも過去に服部さんの翻訳された本『プラスチックフリー生活』が紹介されています。公式サイト「サスティナブルに暮らしたい」は、当ブログでも紹介したことがありますが、ごみ減量につながりながら、センスよく暮らせるアイデアがたくさん載っていますので、ぜひぜひご覧になってみてください。

奈良のごみも、減るといいですね。

自然素材から作られたものであれば、土に還り環境も汚さない(豊かにさえする)のですが、現代社会ではそうもいきません。だからこそ、減らすチャレンジを楽しみましょう。いつか、そんなアイデア満載の特集を作りたいと思っていますが、来年かな?再来年かな? 気長に待っていてくださいね。

編集部がごみ減量のために心がけていることは、そもそもごみにならないもの、つまりずっと愛用するものを使うこと。「本当に好きなもの・美しいもの」を適切な価格で買うほうが毎日がしあわせです。作り手さんの応援にもなる。消費者が何を望むのかをマーケットにメッセージすることにもなる。
もうひとつは生ゴミをなくしたこと。コンポスト生活には大満足しています(畑活とリンクしてから楽々で、楽しくなりました)。
これらはみなさんにもおすすめしますし、みんなでやっていきませんかと申し上げたい。

あとは個人的マイルールといいますか、だんだんとそうなっていき、定着していることは、合成洗剤類とスキンケア化粧品類を買わなくなったこと(重曹、クエン酸、手作り石鹸、マグネシウムなどを使っています)。 服は流行よりも「好きかどうか」と「似合うかどうか」を考えて、長く着る。できるだけ自然素材の服を着る(静電気がなくて快適です)。それから、加工食品や惣菜を買わずにうちで作ること。これ、効果絶大。いかに、食品包装類のごみが多いことか。かつて、忙しいからとコンビニ弁当を食べていたときのプラスチックゴミの多さといったら!すぐにごみ袋がいっぱいになってしまったものです。
誰でもできそうなことを本当にやる…一歩先ゆく人たちを見習いながら、シンプルでナチュラルな理想の暮らしを、ひとつづつ叶えていくのを楽しんでいます。

リデュース、リユース、リサイクル。ごみを減らして美しく暮らしましょう。

 
これまでのvol.47 紹介








 

 

 
 
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10月も下旬にさしかかり、すっかり稲刈りが終わりましたね。
 編集部は市街地のはずれのほうにあるので近くに田んぼが残っています。
山間部に比べて田植えも稲刈りも遅めですが、その田んぼも先週あたりに終わったようです。

春から始まった連載「田んぼの四季」は、農家のこせがれさんによる、知ってるようで知らなかった田んぼの話を季節に合わせてお届けしています。
vol.47田んぼの四季秋


前回は、お米の成長と共に行われる水や田んぼの管理についてお話でした。
秋は、夏の太陽の光と、きれいで豊富な水をいっぱい受けて育ってきた稲が、収穫の時を迎え
田んぼの四季の中でも、一年で一番心が踊る時。
収穫されたお米と、その後。稲からお米への変身のプロセス、そこから生まれる資源の循環や、
奈良の行事や食文化とのつながりについてのお話です。

現代の稲刈りは、コンバイン。
機械が見事に稲の根元をすくい上げ、稲わらと籾に分けていきます。昔は人手のかかる一大イベントだったはずですが、今は数時間で完了です(あの重い機械を田んぼまで運んでくることが、結構大変なんじゃないかなあーーと外から見ているぶんには、思います)。
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その藁や籾が栄養豊かな資源でありまして、これを土に返すことで循環が生まれていたのですが、最近では兼業の合間に(あるいは委託を受けたプロによって)合理的に処理されるので、そういうことは減っているようです。
そこで、こせがれさんには、藁、籾殻、米ぬかなどがどのように活用されるものなのかを説明していただいています。


水田稲作は、縄文時代から見ると新しい出来事ですが、とはいっても数千年の間絶えることなく続いてきました。
この間に、わたしたちの体も、主食であるお米があれば元気でいられるようになっています。そして、収穫に感謝する祭礼や行事などが、育ってきました。どんな行為をするのかは、その地域によって様々で、そこに地域色が生まれますけれども、基本は感謝。

「今日も食べものがある」
ということは当たり前ではない。

それは、あらゆるものをお金で買えるかのように思ってしまいがちな現代にこそ、忘れてはならないことです。

近年は白米一辺倒でなく、玄米が持つ多様な栄養素を取りようとする人が増えたり、雑穀や野菜を中心とする和食の良さが見直されたりしていますね。お米離れしてる場合じゃない(^^)お米返りしたいです。

でも、お米は今、兼業農家さんの働きによってなんとか維持されており、高齢化と後継者不足によって様々な課題を抱えています。本当に、いよいよ、これまでのあり方が変わる時を迎えています。
自然にも人にもやさしい方向へ進んでいけるのか。
それとも。
そんなことも考えてもらえたら幸いです。




食べものを輸入に頼れば頼るほど、自立が失われていきます。
日本は、食の輸入大国。
そうであるなら、地域の「農」をもっと、少しでも多く知り、お米の価値を存分に楽しみ、健康な体になって医療費をかけず、豊かに幸せに暮らしていきませんか。


 
これまでのvol.47 紹介







 

 

 
 
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