さとびこ編集室日記|100年住みたいのは自然にも人にもやさしい地域

自然と人のつながりを地域に根ざして考える奈良発ローカルマガジン「さとびごころ」を編集する「さとびこ編集室」より、日々の活動のことやお知らせ、雑談を綴ります。 雑誌づくりを通して、自然にも人にもやさしいあり方をみなさんとともに考えます。

カテゴリ: vol.46

雑草キッチンセミナーの番外企画として
フィールド編を開催しました。
開催地は、さとびでおなじみの森のねんど研究所。
大和郡山市井戸野町にある古民家です。
 
空間を魔法のようにコーディネートしてくださる岡本みちやすさんのおかげで、
その日のためのテーブルや台がたちまちセットされていきました。

黒板欲しい。
作業台欲しい。
チョークが必要。
なんでも、どこからともなく出てきます。

まずは入口にウエルカムボード。 
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セミナーが始まるまでは、森のねんど研究所内を見学させていただきました。
(すごーい、すてきーなどの声が…)
みなさんが揃ったところで、研究所の裏手にある菩提山のほとりへ。

実際に生きている雑草を見て、摘んで、快晴の秋空の下で散策。
秋の七草で学んだフジバカマを早速見つけました。

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これはスイバ。摘み取って茎を齧ってみると、酸味があります。
昭和生まれの人は、学校帰りにこの草をとって齧ったことがあるかも。
お腹が空いた時間帯、けっして満腹になるわけではないのに、なぜか満足感がある、それが自然の雑草が与えてくれる「気」なんだと、クレメンツさんは言います。

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いつのまにか野生化しているキウイも発見。

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カラシナが元気でした。

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雑草は邪魔者として駆除される運命にあります。この日も、草刈りが終わったばかりで、
ほとんどの雑草はなくなっているタイミングでした。
その後から、次の葉っぱを広げ始めたヨモギ。若い葉を摘んで、のちほど天ぷらに。。。
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セイタカアワダチソウが咲いていました。

雑草キッチンフィールド_221108_14




根っこからアレロパシーを出して周りの草を生えさせないようにします。唯一、それより強いのがススキ。このため、セイタカアワダチソウとススキばかりが広がっていることがありますね。
そのセイタカアワダチソウも、ある時期がくると自分のアレロパシーにやられてなくなってしまい、ススキだけが残ります。ススキの生えた場所には、セイタカアワダチソウよりも長くススキがそこに居たことを意味しています。(枠内はクレメンツさんのお話より)



この草は、花粉症の原因とされていたことがありますが実際にはよく似たブタクサと間違われていたんです。花粉症どころか、薬草としてアトピーなどによく、入浴剤にするのがおすすめ。全草がお茶になります。
 


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ニラもありました。こぼれ種で増えているのでしょう。あちこちに生えていました。
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この季節、この雑草をよく見かけませんか。イヌタデ。
 


花束にしてもかわいいですよ。これも食べられます。

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この花なら、畑にいっぱい咲いています。食べられるんですね!
明日から摘み取って帰ることにします。



雑草なら何でも食べられるわけではないんですよ。毒を持つものもありますから、食べられる雑草をちゃんと見分けてくださいね。

そういえば、秋の雑草キッチンセミナーのときも、むかごにそっくりな毒草を教えてもらいましたっけ。
むかごは、ハート型の葉っぱが対になっていることがポイントでした。



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散策の後は研究所にもどり、
摘み取ってきた雑草を生かしながらの雑草キッチンです。

秋の雑草キッチンでも紹介されたカヤの美を、クレメンツさんが持ってきてくださいました。
木から自然に落ちてきたものが食べ頃。果肉をむいて、中からアーモンド型の種がでてきます。このまま食べられるのか?というと、そうではありません。栗のように、硬い皮を剥いて、その中身を食べるんです。生のままでは、硬くて剥きにくいので、フライパンで軽く炒ってから、何か硬いものでコツンと割ってから剥きます。これは、本日のたきこみごはんになります。

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美しい古民家空間や

和江さん_221108_25
 
雑草採集のできる中庭。
ドクダミも、ミツバも生えていました。みちやすさん、ラッキーですね!

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自然のミツバの葉っぱはスーパーのものよりずっと大きく、教えてもらわなければ気がつかないでしょう。

摘み取ったスイバ、カラシナ、などを湯通ししました。
セイタカアワダチソウの葉っぱも、生の状態ではごわごわしていますが、湯通して食べることができます。(花は入浴剤向に。乾燥させたあとで、お茶パックのような袋に入れてバスタブへ)

雑草キッチンフィールド


メインの料理は、野草の長芋だんご。
百合根をゆでておき、すりおろした山芋、野草(食べられるものなら何でもOK)とまぜ、片栗粉を加えて塩と醤油で味付け。
これを油で揚げます。もっちりしていて、美味しい!!(画像はのちほど)
山芋だんご

ヨモギやドクダミは天ぷらに。天ぷらの衣は片栗粉と葛粉を半分ずつまぜ、かなりゆるゆるに水溶きでしてありました。これにヨモギを軽く浸してから揚げたら衣が膨らみ、からりとした仕上がりに。

イヌタデは素揚げになりました。

ヨモギ天ぷら



料理ができあがってくると、みんなで盛り付けです。
イヌタデといっしょに盛り付けてあるのは、ニラ。
根っこに近いほど細かく刻み(栄養成分がよく出ます)、玉ねぎ塩麹であえてあります。

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お皿のメインの位置にあるのが、長芋だんごです!
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みちやすさんに提供していただいたさつまいもで、お味噌汁もできました。

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カヤごはんなんて、初めて食べました。
カヤは栗やトチとともに縄文時代から食されてきた木の実です。
皮はかなり硬く、食べるには手間がかかりました。また少し縄文人に近づいたかな?

カヤって、街の中ではあまり見かけないですし、あっても気づかないですし、実が落ちていたとしてもちょっと食べられませんね。雑草にも言えることですが、環境が清浄でなければ、食べられるはずのものも食べられなくなってしまいますね。

さあ、盛り付けが終わったところで「いただきます」の時間。雑草キッチンセミナーの中でも、いちばん幸せな瞬間かも。

いただきます

みちやすさんも「おいしい」と嬉しそうでした。

「おいしい」とみちやすさん

今回も、
みなさんにとても楽しんでいただけまして、企画側としても一人の参加者としても、大変嬉しい1日になりました。

うれしさと学びのある場づくり、さとびこワークショップ。

そのひとつとして、雑草キッチンセミナーを季節に1回開催しています。次は冬の会です。お正月を迎えるにあたり、キッチンで作れる小さな門松について、現代では忘れられそうになっている門松にこめられた意味を講師のクレメンツかおりさんから教わります。

参考 さとびvol.46 特集 薬食同源奈良



季節の雑草キッチンセミナー冬

【とき】
12月11日(日)
オープン11時
スタート11時30分
 
【ところ】
宇陀市榛原桧牧
少しわかりにくいところですのでご参加の方には詳しくお伝えします。
 
【最寄り駅】
近鉄榛原駅 お迎えもあります。

【募集人数】 最大15名様まで

【参加費】 
読者の方3800円
一般の方4000円
材料費、講義、実習を含みます。当日頂戴いたします。

お問合せやお申込み
メッセージくださいませ。お待ちしています。
info★office-l-ink.com(★を@に変えてお送りください)
12/11雑草キッチンの件、としていただけましたら、助かります。

毎回、すぐに定員に達してしまいますが、今回は募集人数枠を少し広げましたので、興味のある方はご検討ください。お会いできたら嬉しく思います。

ご参加予定の方へ。

冬の宇陀市は大変冷えますので、あたたかい服装でお越しくださいませ。



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ご訪問ありがとうございました。100年住み続けたい奈良のための地域づくりマガジン編集部からのお知らせや関連する雑談を投稿しています。

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さとびこ編集室がお手伝いします。ご相談ください。

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10月10日に開催した「季節の雑草キッチンセミナー秋」を写真でご報告します。
撮影してくださった SAKIさん。ありがとうございました。

会場:喫茶と雑貨アンジュールさん(さとびのお取り扱い店)でした。
時間:11時オープン 11時30分スタート(10分ほど押しました)

雑草キッチン_221010_09
ディスプレーされた野草たちのきれいなこと。ススキとハギのコンビネーションが素敵すぎる。
 
当日早朝からクレメンツさんが食材となる野草を摘んできてくださいます。
野草は摘み取ってから1時間で元気がなくなってしまうため、逆算して会場到着に間に合うように、必ず当日に集めてくださるのです。 

「できたら、実際の自然の中で見てほしい。そこには風も光もあり、自然の中でしか感じられないものがあるんです」とクレメンツさん。それにできるだけ近いものを、みなさんにお見せするために手を抜かない(というよりそれがクレメンツさんにとってのあたりまえ)なのです。 




春の七草と秋の七草 ちがいは、食べられるかどうか。
秋の七草は愛でるもの。(ですからキッチンの食材は、秋の七草ではなく、秋の実りです。)

開催の10月10日の時点では、花の時期が過ぎたものもあり、それは写真でご紹介。

秋の七草 言えますか?(笑)おすきなふくは?で覚えましょう。
お=おみなえし
す=すすき
き=ききょう
な=なでしこ
ふ=ふじばかま
く=くず
は= はぎ


中には、絶滅危惧種のものもあり、どこに咲いているのかは公開できません。
(野草が好きだからという理由であっても、根こそぎ持ち帰る人があるため。。。野草は、持ち帰っても環境が変わればうまく育てることはできません。そうして実際に絶滅することがあります。野草の知識は、こんな場合も重要です。摘み取ってはいけない野草もあるんですよね)

秋の七草は、残暑が残っていても花を咲かせて季節の変化を教えてくれます。
それを見ることによって体は冬への準備を始めるそうです。
愛でることは、自然療法でした。
 

日本にあたりまえにあったからこそ、秋の七草として愛でられてきた植物の絶滅が危惧され、名前を誦じることが難しく、本物を野原で見つけることはもっと難しくなっていますね。

ですから、先生が持ち込んでくださった植物や写真に興味しんしんでした。

講座の最初に目に飛び込んだのはアレンジされた秋の野草。
参加者の方がインスタにあげてくださいました(
参加者の方がインスタにあげてくれました(earth_sweetsさん)



 写真で紹介していただいた秋の七草より
雑草キッチン_221010_秋七草2

なでしこ(野生のものは花が小さめ)くずの花、おみなえし、ききょう(野生のものは花が小さめ)


こちらは、秋のみのりです。(がまを部屋に飾ってみたいなあ)

雑草キッチン_221010_秋七草1




秋の野草や食材のディスプレー。

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レッスンが始まります。
 
クレメンツさんの底なし?の野草の知恵を教えていただきながら。
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メニュー 「秋を味わう雑草ランチ」
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むかごご飯
あけびの皮のみそ炒め(皮が食べられるなんて!) 
むかごの卵とじ
きのこのお味噌汁(だしの素を使わずに旨味がたっぷりで驚き)
野草茶(何が入ってる?と問いが出され、ただ一人の正解者があった しそと山椒)




あけびの皮は、ゴーヤのように苦味があります。それを上手に味わうには、下茹でしてから炒めること。油分をきちんと絡めることで、苦味がおだやかになります。味噌は、とろりと水溶きしたものを最後にからめるだけ。

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大きめサイズのむかごは炊き込みごはんに。米は玄米です。
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小さめサイズは下茹でしてから卵とじ
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きのこ(しいたけ・しめじ)は、火を入れ過ぎずにぷくぷく感を残します。
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雑草キッチンの料理の基本は、できるだけ食材そものの味を活かすこと。
味付けも岩塩がほとんどです。ソース、ケチャップ、化学調味料などの加工調味料は出てきません。
旨味があって美味しいのは、もう素材の良さとしか言いようがありません(あとは、クレメンツさんの魔法でもかかってるのかもしれませんが!)。

編集部が提唱したいのは、「食べ物がとれた場所」と「食べる場所」をできるだけ近くすること。
一番いいのは自宅の裏山でとれた野草を、摘んだその手で料理すること、自分の畑で採れたものを食べることです。
でも、多くの人にとって、それはなかなか無理な話ですよね。ですから、せめて地域産・県内産を優先して選びませんか。
それは、流通にかかるエネルギーのコストや環境負荷を減らします(輸入を想像してください)。食べ物の栄養も保ちます。地域経済を潤します。自然にも人にもやさしいことなのです。



できました!いただきます!の瞬間です。

あけびの実を初めて食べる人もいたかも。(わたしは、下北山村で野生のあけびを、村在住さとびサポーター・北くんにとってもらったことがあったことを思い出していました)
 
同じテーブル同士の方たちで楽しそうに会話してくださっていると、嬉しい。

雑草キッチン_221010_22


今回は初参加の方もあり、講座の広がりを感じることができました。
レギュラー参加の方も出てきました。

お一人おひとりとしっかりお話でき、とても豊かな時間になったと思います。
これは小規模開催ならではの、とっておきの利点です。

ただひとつ、惜しかったことに今回は記念撮影をし忘れてしまいました。全員で11人。
季節の雑草キッチンセミナーは、テーブルを囲める規模感を大切にしています。


規模を大きくするよりも、開催頻度を高めることで、
こんなワークショップの輪を少しずつ広げていけたらと思います。
雑草や自然のすばらしさをより多くの人に伝えていけたらと想像すると、ときめきます!!


参加してくださった方には、ライングループにご招待し、次回の情報や感想などを共有しています。
参加者さんには毎回とても喜んでいただいています。「これからは通勤のときに雑草をよく見るようにします」などのコメントが寄せられました。クローズの会話なので安心感があります。
あなたもいかがですか。

次回の開催「季節の雑草キッチンセミナー冬」は、12/11(日)の予定です(時間は同じ。場所は現在調整中です)。

新年を迎えるための準備をします。門松って、ご存知ですよね。その意味はご存知ですか。
ご自宅に門松を飾りますか。なかなか、そうはいかない方のほうが多いのではないでしょうか。
雑草キッチン冬では、キッチンで作れるかわいい門松を作ります。楽しいランチつきです。
ご参加をお待ちしています。

 
すでに数名のご予約がありますが、まだ少し席がございますので関心のある方はご連絡ください。定員に達しましたら、このブログやSNSでお知らせしております。



クレメンツかおり先生に監修していただき、vol.46では「薬食同源奈良」を特集しました。
野菜、野草などの食べものこそが薬だった、、、そんな情報が詰まっています。
いったん在庫切れになりましたが、再入荷していますのでご連絡くださればクリックポストで発送いたしします(送料はご負担いただいております)。

info★office-l-ink.com (★を@に変えて送信してください)
インスタグラム satobico
さとびごころHPからのお問い合わせフォーム(下記に記載)

さとびvol.46


実は、11/7日に雑草キッチンセミナーのスピンオフ企画として、実際の野草を見たり摘んだりしながらの講座を行います。定員に達していますので今回は募集をしませんが、こんな企画もありますので関心をもっていただけたら嬉しいです。


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編集部のあなんです。「あなんの雑談」カテゴリーは、私的なつぶやきですので、ゆるく受け止めていただければ幸いです。


ニラの花をご存知ですか

過去の投稿でも触れているとおり、編集長と部員の二人で畑活をしています。秋になり、畑の隅に植えたニラに、かわいい花が咲きました。ニラは昨年まで、スーパーで買うだけの野菜でした。初夏の頃、苗を植えたニラは夏の暑さを耐え忍び、最近少し元気になってきたかしら、、、と思っているうちに、花を咲かせてくれました。まだ株が小さいので、刈り取りは最低限にしてもっと増やしていく予定です。

ニラの花
この花の数だけ、種がとれます。来年は、この種から増やすこともしてみたい。家庭菜園の真似事のようなささやかな畑活ですが、暮らしの一部になってきています。

きのこのお焼きのすすめ

今日は、ニラつながりで、vol.46の特集「薬食同源 奈良」の中で紹介したニラを使った料理を紹介します。これ、取材時に試食したんですけど、印象に残る美味しさでした。あっさりしているのに旨味があり、手軽に作れます。
 
すでに購入いただいた方もあるかもしれませんが、画像をアップしますね。

きのこのお焼き

小麦粉でなく、米粉を使うのと、ニラ醤油があれば簡単に美味しく出来上がるところがポイントです。
 


水溶き米粉を薄く焼くだけ。ただそれだけ。その上に、きのこのソテーをトッピングするだけ。味付けはニラ醤油だけ。

 

簡単すぎますが、意外な食べ方だと思いませんか。

米粉で作るため、プルンとした仕上がりになります(フォーを連想してください)。この食感がいいんですよ。
たこ焼きもホットケーキも天ぷらも、小麦粉を使うことが多いと思いますが、このように米粉で作るところにご注目。少し愚痴っぽくなりますけど、簡単に手に入る大手メーカーの小麦粉の原料は輸入品です。小麦粉を食べないようにするだけで体調が良くなる人がいるほどですが、なぜなのでしょう?
お米でアレルギーの出る人は聞いたことがありませんから、この意味でも安心です。
薬食となる食べ物は、あくまでも本物が前提です。

あとで、農林水産省のウェブサイトより食料自給率に関する情報をリンクしておきますので、
この機会に自給率のこと、意識してみませんか。

ニラ醤油のすすめ

さて、話を戻しまして次はニラですね。
ニラといえばニラ玉が定番かと思いますが、ニラ醤油を作っておくと、今回のおやきだけでなく冷奴に乗せたり、ごはんがすすむ君にもなってしまいますので作り置きしておく価値ありです。

ニラを刻んで醤油に漬けるだけですか?との質問がありましたので、お答えします。もちろんOKです。けれど、みりんとごま油を少々を加えるとコクが出て味がまろやかになり、さらに美味しくなるのが編集部のお試し結果でした。部員さんは、これに唐辛子を加えていました。

秋の味覚、きのこ!きのこのお焼き、いかがでしょう。もしよかったら、今の時期はホームセンターでニラの苗を売っていますので、ご自宅で栽培されてみてはいかがでしょうか(ただし栽培した年のニラは生育をメインにし、本格的な収穫は来年からにしましょう)。多年草で丈夫、切っても切っても元どおりになってくれますので、ニラ醤油づくりにぴったりです。

最後に農林水産省のサイトです

  


国際情勢などに左右されることなく食料を確保でき、農業や農地を守り、景観も美しくなるよう、食料自給率をあげていきませんか。今やわたしたちの食べ物はいかに輸入に依存しているか。たとえ和食に欠かせない食材であってもです。たとえば、豆腐の原料は大豆、その大豆はほとんどが輸入品。じゃあ味噌は?醤油は? と調べるよりも奈良には国産大豆を使って作るメーカーさんがありますので、ぜひチェックしてみてください。

ちなみに、我が家がよくお世話になっているのは、御所市の片上醤油(片上さんには、過去にとびで連載していただいていました)、奈良市のイゲタ醤油(さとびの京終界隈で紹介したことがあります)です。美味しいですよ!

 
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そばチャレンジ

vol.46で最終回となったコラムを連載していただき、「道が開けてきた」との手応えをつかんで里山を守る活動が進行中の杉浦さん。
初夏から夏にかけての田植え&草引き活動(こちらにも多くの方がボランティアに)が終わったら、そばチャレンジの始まりです。休耕地でそばを育てて出荷するプロジェクトが21(土)、22(日)の二日に渡って開催され、22日のほうへ部員ともども参加してきました。

そばチャレンジでは、秋津穂の里プロジェクトでもおなじみになった方との再会があります。

この中には、先日取材した あべたや の村井さんもいらっしゃいましたし、
スタッフとなって積極的に動いていらっしゃったあの方も
サポーター様です。 前日の21日には、サポーターになってくださっている方の顔ぶれもありました。
ただただ、ありがとうございます!

杉浦さんのところでは、さとび的な出会いが多くて嬉しいです。 

若者がたくさんいますが、滞在しながら農的なボランティアを行なっているグループ。
その日が最後の日程とのことでした。

実は、杉浦農園にはもうひとつ、ワインプロジェクトがあります。若者たちのおかげで整地(もともとは笹や雑草がいっぱいの放棄地)が終わり、すでに10本程度のぶどうの苗が育ってきています。
こちらもいつかはワインとなってお目見えする時がくると思いますので、みなさん、ぜひ飲んでみてください。

PS

速報。あべたやさんが、さとびごころをお取り扱いくださる方向で検討してくださっているそうです。奈良市以外で、さとびごころが買える場所が少なく、本当に嬉しく思います。
次の機会には「さとびごころお取り扱いスポット」 として、ご紹介できますように。


お知らせ




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vol.46 のご紹介です。

巻末に集めているのがコラム集。時々新連載が始まったり、また最終回を迎えたりします。
杉さんの里山再生考察録 

今回は、7回目となる杉村農園GambaFarm代表、杉浦英二さんによる「杉さんの里山再生考察録 」がとうとう最終回を迎えました。
連載が始まったころと今を比べると、農園の認知度、知名度、みなさんからの支持が確実に広がりを増していることがひしひしと感じられます。

先日は、Yahoo!ニュースにもなっておられたような。
 

(編集部が「気のせいかな?」と思いつつ、しばしば感じることですが、
なんとなーくですけども、さとびに登場される方たちは、ハッピーな方向に進まれるような。。
編集部の嗅覚がそういう方を見つけてしまうのでしょうか???)


最後のコラムのタイトルは「道が開いてゆく」

46号杉浦

杉浦さんの頑張りを知る一人として、これからの農園が、杉浦さんの夢のとおりに
里山再生の場になっていくことを、これからも祈っていますし、陰ながら応援します。
ありがとうございました。 
 

さとび的読書さんぽ

コロナ以降、著者の嶋田貴子さんのガーデン奮闘記を兼ねているような気配です。。。 今回は庭や里山関係の本を紹介していただいてます。
この読書さんぽのセレクトは、読者の嶋田さんが上手にさとびに合わせて選んでくださっているなあといつも感じます。縄文特集をするずっと以前に、このコーナーで縄文の本を集めてくださったりしていました。今回の特集は、免疫力を考えるものでしたが、以前に『土と内臓』を紹介してくださっていましたし。
セレクトはいつも完全におまかせです。編集部が依頼しているのではないのです。
ですから、編集部も毎号「今回はどんな本かな?」と入稿を楽しみにしています。


vol.46で紹介されている本は? チェックしてみてくださいね。


愛菌家みなみの日々是好菌 第10回

微生物関係が続きますが、こちらは毎号菌愛あふれる連載となっています。
著者の草野みなみさんは、もともとを言えば地域おこし協力隊として下北山に移住してきた方です。それが今では下北山村で暮らし、結婚し、出産し、1歳になるお子さんの子育てしながら 愛菌生活を送っています。
そんな彼女の菌愛から生まれる健康や食、暮らしに対する考え方や知識は、さとび読者さまにオススメのものです。今回は、マスクについても考察してくださっています。

身の丈しごと研究室 #07

身の丈しごとを営み、身の丈起業の支援を行なっておらえる戸上昭司さんによる連載。今回は、身の丈を健全に伸ばすためのお話です。

身の丈とは、否定的な言葉ではありません。
第1回目の連載で、戸上さんは身の丈しごとについて書かれています。



精神的、技量的、器量的な丈も含めた「身の丈」を精一杯に使い、「仕事」の囚われから脱却し、自由に自分の「しごと=すること」について考えてほしいという願いをこめて、「しごと」とひらがな表記にしてあります。

 
身の丈しごと#01


 
本当は望んでいないのに、したいと言っていませんか。
本当はしたいのに、好きじゃないと思っていませんか。
そんな自分は、まず「身の丈」100%生かしきっているのでしょうか。

今の仕事だけでなく、もうひとつ別のしごと(=為る事)を考えてみたい人。
自分の仕事を自分で作ってみたい人。
一歩踏み出すための情報や発想を求めている人。

そんな人に読んでもらいたい連載です。

編集部では、冊子の発行以外に、随時「身の丈しごと研究会」を行い、身の丈起業の応援をする活動をしています。興味のある方はお問い合わせくださいね。


vol.46のコラムは以上です。
杉さんのコラムの後は、誰になるでしょうか。(現在、準備中ですー)





 



  

  


  
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