さとびこ編集室日記|100年住みたいのは自然にも人にもやさしい地域

自然と人のつながりを地域に根ざして考える奈良発ローカルマガジン「さとびごころ」を編集する「さとびこ編集室」より、日々の活動のことやお知らせ、雑談を綴ります。 雑誌づくりを通して、自然にも人にもやさしいあり方をみなさんとともに考えます。

カテゴリ: vol.44

12月になったばかりの頃、さとびがお世話になっております
都祁の自然食品やまめのんきさんが運営されている「大和高原ひのでマーケット」へ行ってきました。

ここで、ひのでマーケットをご存知ない方のために、ご紹介しますと。。。(過去の記事と重複するところがあるかもしれませんが、初めてご訪問いただいた方のために書きますね)

まず、まめのんきさんこと、田村ゆきさんとの出会いに遡ります。まだわたしはさとびの発行人をしていなくて、前身となる編集部の編集委員でした。編集活動をしていくなかで、地域おこし協力隊という制度ができたばかりのころ、「若者が住民票を移してまであたらしい取り組みに身を投じようとしているのに、地域としてあたたかく受け入れられるような方向で何かできないか。実際の地域おこし協力隊の人たちを訪ねて、知っていただくのはどうだろうか」というふうに考えまして、編集会議で承認をえて、取材活動をしていました。

vol.19特集扉

当時の特集の扉(なつかしい。この特集で紹介した人たちの中では、今も地域で大活躍の人たちがいます)

その中に、奈良市の都祁地区にやってきた田村ゆきさんがいたのです。


vol.19ゆきさんの記事
ゆきさんを紹介した記事 



聡明そうで、控えめな印象でした。「わたしにできることが、やっと見つかりそう」と語っていました。今もそれは変わりませんが、予想以上の熱意や行動力のある人だったんです。地域おこし協力隊は、都市部の若者が人口が減少する地域への移住を促進する国の制度ですが、実際には任期が終わると地域を離れる人も多く、特に制度が始まってばかりの頃は定着が課題になっていました。

日のでマーケットのサポートは、すでにこの頃から始まっていたんですね。当地区の農産物等を扱うマーケットイベント活動が日のでマーケット。数年前からは地区内に実店舗ができています(ここも、古いおうちを改修しながらぼちぼちオープンされた店。わたしも開店のときから立ち寄っています)。わたしたちが訪ねたのは、この店舗。ゆきさんと地元でどぶろくづくりやゲストハウスを運営されている吉井さんが中心になって運営されています。


ゆきさんは、任期後も地域に留まり、とけこみ、しゅくしゅくとアイデアを形にしていってました。都祁の自然栽培農家、羽間農園さんのお米で、地元の酒蔵「倉本酒造」さんに製造をお願いして贅沢なことに日本酒を作ってしまったり(このあたりのことは、vol.44特集「地酒で味わう奈良2」の中で倉本さんをとりあげ、ゆきさんご自身に執筆していただいてますので機会がありましたら是非是非読んでみてください!)。
時にはせっかく借りた古民家を出ていかなくてはいけなくなったり、次に借りた古民家が火事になってしまったり、本当に大変だったのに、いつもしゅくしゅくと受け止めて、嘆いたりわめいたりしないのです。風のように、抵抗感の少ない受け止め方に、わたしは正直驚きました。わたしだったら、こんなふうにできるかしら。できないのではないかしら。

気になるものですから、お会いする機会を作り、つながりを大切にしてきました。そんな中で、さとびのお取り扱い店になると言ってくださり、TEtoTEマルシェにも出てくださり、今ではさともだちです(さともだち=さとびつながりのともだち笑)。

会話がはずむようになってから知ったことですが、ゆきさんは、古民家を片づけるのが大好きなんだそうです。

だからいつも、しゅくしゅくと古民家のかたづけをしてきたのかなあ。今も、とある古民家のかたづけをしています。都会のお住まいの家主さんから信頼され、まかされているようです。




さて、話はやっと当日のことに戻ってきます。

この日は、「ひので くるくるリサイクルマーケット」の開催日。
このリサイクルマーケットは、先ほど書いた(管理をまかされている)古民家のためのチャリティー企画となっていました。 
ひので1

ひので屋外


片付け中に出てきた古いものや、吉井さん提供の品物が並んでいました。ちょっとわくわくです。
普通に購入したら、けっこうな値段のするザルとか。お盆とか。どうしても植物素材のものに目がいきます。いくつか選んだら、こちらの箱へ代金とカンパを入れました(で、よかったのかしら)。

ひので3
同時開催のワークショップや、コーヒー、軽食も楽しい!!
このレート感が嬉しくてたまりません。コーヒーと、ゆかりちゃんのサーターアンダギーを注文しました。

ひので2
ひきたてコーヒーが100円ですよ。
ほんとうに、いいのでしょうか。どうかいつまでもこのプライスが続いてほしい。

くるくるリサイクルマーケットの看板にあった「あかねちゃんのワークショップ」のあかねちゃんは、アート作家さんであり、二人の幼いお子さんのいるママさんです。部員さんが、だっこしたくてしかたがない。

ひので5
子育てとは、非常にエネルギーのいる尊いしごと。
あかねちゃんも、今しばらくは創作活動を控えめにされています。それでいいと思うんです。なによりも大切な、神様からさずかったしごとを今は優先してください。

農山村地域では、都市部のように「おでかけ」するところは少ないものです。まして幼い子どもといっしょに安心して出かけられるところとなると、なおさらです。
あかねちゃんは、この「日のでマーケット」の存在に心が救われているのだと思いました。

「ここがあるから、どんなに助かっているか」

と一言。子育て中の人が子供さんといっしょに立ち寄ることができ、くつをぬいで上がれるスペースがあり、ゆきちゃんの小学生のお嬢さんもいつもここにいて、こども同士の交流も生まれています。
お金がたくさんかかるわけでなく、必要な自然な食品や品物が手に入り、子供づれでも安心してたちよることができ、いごこちよく交流できる場所。
ひので-くつを脱げる場所
写真に写るおじさんは、編集部員(編集長の運転手担当) さんです。見てほしいのは、その奥の床スペース!

ゆきさんがやりたかったことが、実現していますね。ぼちぼち改修しながら開店した店は、行くたびに進化して、新しい壁ができたり床ができたりしています。今後はさらに改修を重ねて、どんどん美しくなっていくようです。資金も不思議に調達できてしまうところがすごい。。

さらにびっくり、ゆきさんはこの店舗への執着もしていなくて、将来は受け継ぎたい人があれば使ってくれてもいいと考えているそうです。

地域づくりする人とは、ゆきさんのような人のことを指すのかなと思います。

そんな場所にさとびを置いてくださり、編集室として、とても嬉しいです。
ひので4

さとびと関係のない余談

サッカー日本代表、クロアチアに負けましたが、わたしの中ではドイツとスペインに勝ってくれただけで感謝したいです。力をもらいました。

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ご訪問ありがとうございました。100年住み続けたい奈良のための地域づくりマガジン編集部からのお知らせや関連する雑談を投稿しています。

さとびごころ(編集:さとびこ編集室 発行:オフィスエルインク)
https://satobigokoro.org/

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最新号のvol.45がほぼ行き渡ってきたところで、ひとつ前の号をHPにアップしました。

 https://satobigokoro.org/archives/2258
satobi44s

vol.44は在庫が少なくなっていますが、まだございます!
HPからのお申し込みやオンラインショップもご利用ください。
 


試し読みをされたい方、本誌の方向性などを確認されたい方など、どうぞお読みくださいませ。
支えてくださっている購入者のみなさま、いつもありがとうございます。

vol.44 の特集は、地酒で楽しむ奈良2 でした。
さとびの取材はいつも楽しい(取材は楽しい、編集は、ハーハー言っています)のですが、この号も本当に楽しかった。




 

 
気のせいでしょうか、ここ数年で奈良では地酒が飲めるお店が増えたように思います(人間、気にかけていることは目につきやすいといいますけど)。嬉しいですね。
でも日本酒業界もコロナの影響を受けていますし、居酒屋さんも苦しいと思います。
さとびでご紹介したお酒でも、そうでなくても、日本酒をこれからも楽しみましょう。
(お酒は20歳になってから ^^)

わたしたちは、よく県外へ旅行(見学)に出かけることがあり、できるだけその土地の地酒を飲むようにしているのですが、、、やっぱり奈良の地酒が美味しいなあと思います。
おうちのごはんが一番美味しいのに似ているのかな?
さすがは奈良、なのかな??




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さとびごころをオンラインでもお求めいただけるようになりました。
こちらからどうぞ

在庫切れのバックナンバーも、PDF版(¥300)でご購入いただけます。

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年末にむけて、いろいろと買いためた日本酒を
晩御飯のときに次々と開けては、飲み干しております。

vol.44で紹介した三つの酒蔵(美吉野醸造、倉本酒造、福持酒造場)をはじめ
天理市の稲田酒造、それからさとびごころでも一押しの農家酒屋杉浦農園さんから購入した風の森。

全部おいしくて、毎晩幸せです。

そこに加えて、朗報が。 



 長崎大学はサプリメントとして市販されている「ある物質」が、新型コロナウイルスの増殖を100%阻害するとの研究結果を発表しました。

 8日夜、国際誌に掲載された論文です。タイトルは「5-アミノレブリン酸が新型コロナウイルス感染を阻害」。

 「5-アミノレブリン酸」とは、通称「5-ALA」と呼ばれている天然のアミノ酸です。長崎大学の北潔教授のチームが試験管内で一定量以上の「5-ALA」を投与すると、ウイルスの増殖が抑制されることを確認しました。

 「おそらく効くだろうとは思ってましたけど、ある一定の濃度以上だと本当に100%、増殖を阻害する」(長崎大学 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 北潔教授)

 「5-ALA」は、赤ワインや納豆などの発酵食品に多く含まれているほか、サプリメントとしても市販されるなど、安全性が確認されています。研究では、「5-ALA」が新型コロナウイルスの増殖を抑制することが確認され、感染者の治療に有効である可能性が示されました。

 「これを見つけたからには、(広めることが)我々の義務」(長崎大学 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 北潔教授)

 今月4日からは人への臨床試験も始まっており、新型コロナ患者への治療や予防にも活用されることが期待されています。

奈良の酒蔵さんも嬉しそうです。

こちらは、大手の春鹿醸造元、今西清兵衛商店、今西社長の投稿より。
春鹿さんの投稿より



 そういえば、お茶もいいとの報道がありましたよね。
 

日本酒、お茶、奈良の特産物がコロナ対策にいいとは、嬉しいお話。
アルコール除菌だけでなく、このように体の内側から自分をサポートしましょう。




こんな記事も出てきました。
コロナであろうとインフルエンザであろうと、なんであろうと、
手洗い、うがい、日々気をつけることは大切です。
そのうえで、そろそろ元気を取り戻していきませんか。

日本酒やお茶を楽しみながら!  


 


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三浦さんご紹介ありがとうございます

さとびごころは、マイナーな雑誌ですが、
さとびごころに登場する人の中には、メジャーな方もいらっしゃいます。
通常は、「マスコミに登場されるような方よりも
さとびごころだからこそ!という方」を探しているのですが…
三浦雅之さん(プロジェクト粟主宰)は例外で、昔からの繋がりがあり、
(三浦さんだけが全国区になられたわけですが ^^)
今も昔も、底通する考え方が多いため
メジャーな方でありながら、連載やお取り扱い等でお世話になっています。

 

そんな三浦さんが、これまた特集でお世話になった登酒店さんと合わせて
FBで本誌を紹介してくださいました。
特集で描ききれなかった四代目、和也さんも登場してくださいました。



ご縁深くおつきあいさせていただいています阿南誠子さんが編集長を務められる奈良のソーシャルマガジン「さとびごころ」。
只今発売中の最新号の特集は゛地酒で味わう奈良 2゛
◇さとびごころ 
https://satobigokoro.org/
販売店というホジションから奈良地酒、クラフトビールの魅力発信を牽引されている登酒店の物語はじめ、吉野町の美吉野醸造、奈良市都祁吐山町(旧都祁村)の倉本酒造といった蔵元の酒造りに対する思いも取材された充実の内容。 
いつもながらブレない視点と丁重な取材が素敵です(*^-^*)
写真は公私にお世話になり、僕の行きつけのお店でもある登酒店にて、奈良地酒文化のキュレーターと称される三代目と四代目とご一緒に撮影させていただきました。
限定販売の地酒も多数あり、奈良の地酒文化を堪能したい方、美味しい奈良地酒にご関心のある方は是非、足をお運びくださいませ !   国産ビオワイン、奈良のクラフトビールも大充実

◇奈良の地酒屋 登酒店
https://www.nobori-sake.com/ 


本誌、あまり拡散力のないマガジンですので(^^:)、本当に嬉しいです。
ありがとうございます。

三浦さんとは、毎号ゲストをお迎えしてお話を伺う「風は奈良から」という連載をしています。
ぜひ、こちらも楽しみにしていただれば幸いです。





vol.44はウェブ公開しておりませんので試読はしていただけないのですが
よろしければお申込みください。お待ちしています。







 



  
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倉本さんさとび44号のご紹介

さとびごころvol.44 の特集でご登場いただいた倉本酒造さま、
SNSでご紹介くださり、ありがとうございました。



「この雑誌の視点、自然・ひと・地域。興味深い記事満載です」

と言っていただき、編集部の意図を感じとっていただいているようで
大変嬉しく思います。

しかも、ほら、酒蔵の空間をバックにして、
素敵な撮り方をしていただいていて、、、、嬉しいなあ。


このごろ、飲食店へ行ったとき席がつまっていると
嬉しくなります。ガラーンとしていると、「外食しようか!」と、思ったり。

今は、人が集って楽しむことがタブーとされるような風潮さえ感じますが
やはりですね、心の通じ合う人たちと美味しく食べて語らい、
すこしお酒も入って打ち解ける、、、というひとときは最高に楽しく、
学びや気づきも得られることが多いです。


編集部には、奈良のお酒にやたらと詳しいおじさんがいますので、
いつか「さとびこお酒の会」をやってみたいんですけど!
感染防止対策をして、少人数なら、やれるでしょうか???
誰か、ご興味ある方、いらっしゃいます?

これまでご紹介した酒蔵のお酒や、その他の話題性あるお酒を
きき酒とか???
紙面の都合で載せきれなかった情報やエピソードを披露とか?
もしかして、とっておきのゲスト登場とか???

いつか開催できる運びとなりましたら
ぜひぜひお越しくださいね。 


  


  
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