春号で畑活について記事を作ろうと、あれこれ悩んでいる最中に、
と、なりますが、少しわかりにくいですよね。のちほど、また説明をします。
種は混ぜ合わせて、ふりかけます。
何センチの溝を作るなども、ないのです。

最後にこれに土をかけて、ポンポンと手で叩いて土になじませます。
自然農では種まきの後に水をかけませんので(雨にまかせます)、種は土と密着させないと水不足になるんですね。次に来るときは、どうなったか確かめたいな。
世界に叫ぶかのような大塚さんのブログはこちら

話があちこち飛びましたが、飛んだ先の話も面白かった。
農薬も化学肥料も否定まではしないのですが、自然の理に反するから無駄なエネルギーとお金を使っていることになるよと大塚さん。
農業が生業でなくなってしまったのは、大変なコストやエネルギーをかけるのに、利益が少ないから。だったら、大変なコストやエネルギーをかけずに利益が出たら?と、考えたのです。それには自然の理に反しないこと。それが自然界の生き物にとっても喜ばしいこと。生態系と人間の利がウィンウィンです。
協生農法の講習会があることを知り、3月13日のよく晴れたポカポカ日曜日、
あわてて駆けつけてみました。
新入部員のケンタくんも興味しんしんとあって、一緒に行ってきました。
新入部員のケンタくんも興味しんしんとあって、一緒に行ってきました。
春号では、ケンタくんに簡単な感想文を書いてもらうことになっていますので、
そちらも合わせて、ぜひお読みください。
そちらも合わせて、ぜひお読みください。
協生農法については、最近の記事を参照いただくと、なぜ編集部が興味を持ったのかを多少なりとも感じていただけるのではと思います。ここで協生農法とは、について簡単に繰り返しますと、
無耕起、無施肥、無農薬、種と苗以外一切持ち込まないという制約条件の中で、植物の特性を活かして生態系を構築・制御し、生態学的最適化状態の有用植物を生産する露地作物栽培法(byシネコカルチャー)
と、なりますが、少しわかりにくいですよね。のちほど、また説明をします。
この農法は、三重県伊勢市で株式会社桜自然塾を経営される自称「野人」大塚隆さん(やあ、ほんまに野人です)が、長年の研究と実践から生み出されたもので、塚本さんのブログを読んでコンタクトをとったのが、当ブログでも紹介した船橋真俊さんという研究者さんであった、ということがわかってきました。ちなみに、船橋さんは塚本さんから「原人」と呼ばれていて、二人合わせて野人原人!みたいなユニット感があります。
実践とオリジナル理論の塚本さん。
学術的な理論と実証を示して世に開示したのが船橋さん。
そんなふうに見えました。
学術的な理論と実証を示して世に開示したのが船橋さん。
そんなふうに見えました。
集合場所のゴーリキマンビレッジは伊勢市駅からバスで30分ほどの海の近く。軽く挨拶を済ませた塚本さんといっしょに、農園へ移動(松坂市方面へ車で移動しました)。
周辺は、ごく普通に耕された農地という中に、果樹の立ち並んだ一画が見えてきます。それが実験圃場でした。

早春なので、作物は少なめ。ここで、1から畝をたてて苗や種を撒くまでの実演講習がありました。
塚本さんは、環境の調和を壊す最大の原因に農業があるといい、近代農業の考え方から抜け出した見たことのないような畑づくりをされていました。まず、畑に果樹が植えてあり、果樹の足元に野菜が育っています。
「木の下のほうがよく生えてくるんだよ」

早春なので、作物は少なめ。ここで、1から畝をたてて苗や種を撒くまでの実演講習がありました。
塚本さんは、環境の調和を壊す最大の原因に農業があるといい、近代農業の考え方から抜け出した見たことのないような畑づくりをされていました。まず、畑に果樹が植えてあり、果樹の足元に野菜が育っています。
「木の下のほうがよく生えてくるんだよ」
という観察からこうなったそうです。
今回の果樹(果樹に限らないようですが)はこちら。
原則として耕さないのですが、畝立てからスタートするときは軽く耕していました。今回の畝は、1.9×2.7メートル。そこに苗(アシタバ、アスパラガス、ニンニク)を植えて、すきまにたっぷり種を撒きます。(小松菜などの葉物や、人参、ごぼうなど多種類の種がまじっています)
3月に撒く種の例小松菜、ルッコラ、春菊、ミズナ、青梗菜、わさびな、ケール、ほうれん草、三つ葉、小ねぎ、カブ、ニンジン、ラディッシュ、アスパラガス(苗)、ローズマリー(苗)、ラベンダー、カモミール、
種は混ぜ合わせて、ふりかけます。
何センチの溝を作るなども、ないのです。
畝というと10メートル程度の長さが多いですが、こちらは3メートル四方より小さく、
多種類の種を「ふりかけて」「ばらまく」というところが特徴的。
芽生えたときに、「草一本もない畝の上に規則正しく整列する」景色はありません。
競い合うように、支え合うように、密植密生して生えてくるでしょう。発芽しないものもあるかもしれません。種まかせな感じです。それでいいなんて、どの教則本にもなく、どんなユーチューブでも見かけたことがありません。
この「芽生えたかったら出ておいでー」的な、種任せな感じが、わたしには、胸がはずむように魅力的でした。
競い合うように、支え合うように、密植密生して生えてくるでしょう。発芽しないものもあるかもしれません。種まかせな感じです。それでいいなんて、どの教則本にもなく、どんなユーチューブでも見かけたことがありません。
この「芽生えたかったら出ておいでー」的な、種任せな感じが、わたしには、胸がはずむように魅力的でした。

最後にこれに土をかけて、ポンポンと手で叩いて土になじませます。
自然農では種まきの後に水をかけませんので(雨にまかせます)、種は土と密着させないと水不足になるんですね。次に来るときは、どうなったか確かめたいな。
豆も育っています。後々、木にからみつくのかな。

わたしは実習も見たいし、大塚さんに質問もしたいし、参加者さんとも話したいし、スタッフの方の声も聞きたいしで、おちつきませんでした(笑)
第一印象は、実験圃場だけあって、狭く限定された場所です。1ヘクタールもない感じ。
その半分か?3分の1?くらいでした。草が生えていて、木があって、よく見ると野菜。まるで公園か雑木林のような居心地です。

わたしは実習も見たいし、大塚さんに質問もしたいし、参加者さんとも話したいし、スタッフの方の声も聞きたいしで、おちつきませんでした(笑)
第一印象は、実験圃場だけあって、狭く限定された場所です。1ヘクタールもない感じ。
その半分か?3分の1?くらいでした。草が生えていて、木があって、よく見ると野菜。まるで公園か雑木林のような居心地です。
わたしも果樹を植えることが許されるなら、畝のまんなかに植えてみたくなりました。
これは、直射日光を嫌う種にとってちょうどいい日陰。また、野菜が育ち始めたときも、適度な日陰となるそうです。
心理的にも、木があると落ち着きます。(わたしだけかな)
これは、直射日光を嫌う種にとってちょうどいい日陰。また、野菜が育ち始めたときも、適度な日陰となるそうです。
心理的にも、木があると落ち着きます。(わたしだけかな)
そろそろお腹がすく頃に、もとの場所に戻ってランチ。

農園で育ったしまらっきょうが、想像を裏切る美味しさでした。(しまらっきょうって、美味しかったでしたっけ?生で食べるのは初めてなのでよくわかりませんが、辛いんじゃなかったでしたっけ?こちらの農園で育ったしまらっきょうは辛くないそうです。)
このほか、猪鍋スープや、ヤブニッケイと一緒に炊いたご飯、猪肉、牡蠣も。さすが伊勢です。

食事のあとも、大塚さんの講義。大塚さんについては、ちょっとやそっとでは説明できませんので、またの機会に。。。笑
農園で育ったしまらっきょうが、想像を裏切る美味しさでした。(しまらっきょうって、美味しかったでしたっけ?生で食べるのは初めてなのでよくわかりませんが、辛いんじゃなかったでしたっけ?こちらの農園で育ったしまらっきょうは辛くないそうです。)
このほか、猪鍋スープや、ヤブニッケイと一緒に炊いたご飯、猪肉、牡蠣も。さすが伊勢です。

世界に叫ぶかのような大塚さんのブログはこちら

話があちこち飛びましたが、飛んだ先の話も面白かった。
環境、農、健康、食…生命エネルギー…テーマの範囲が広いので、一度に理解しようとはせず、本を買ってゆっくり読むことにしました。そして何より、自分の畑で自分なりに実践や観察を続けようと思いました。
それが協生農法と呼ぶに値するものでなくても、かまいません。ただ、畑の中に小さな生態系ができるのか?できたらどう育つのか?みんな喜んでいるのか?喜ばないまでも機嫌よくやってるのか?
今のままでもある程度、それは感じられるのですが、密植密生はしたことがないのでやってみたいのです。何か変化があるなら感じたい。試してみたい。自分の観察感覚をもっと育てたい。理論がわからなくてもいいので、「こうしたらこうなった、そしてこれを食べることができた」という経験を積みたい。
協生農法も、こうでなくてはならないという厳しい条件があるのではなく、原則や本質に沿っていれば自由に工夫していくものなのではないかと思いましました。自称協生でいきます、わたし(しかも部分的実験から)。
でも、原則や本質は、農や栽培以外にも通じることですし、自分がたどり着いた考えとの照合にもなるので、ゆっくり消化していくことになるでしょう。
最後に、協生農法の実際を理解(想像?)していただけそうな説明を、大塚さんの著書の中からピックアップして、今日の報告を終わります。「無理のない考えをするならば」の箇所については、わたしも同感です。
最後に、協生農法の実際を理解(想像?)していただけそうな説明を、大塚さんの著書の中からピックアップして、今日の報告を終わります。「無理のない考えをするならば」の箇所については、わたしも同感です。
現在の主流を占める農業の矛盾として1.耕すということ2.肥料を必ず与えるということ(自然界から見ると余計なもの)3.雑草を目の敵にすること4. 虫や鳥を排除しようとすること5.綺麗で立派な野菜を育てようとすること6.生産効率を重視、同種のみを集中生産すること7.同時期集中収穫 根こそぎ収穫すること
農薬も化学肥料も否定まではしないのですが、自然の理に反するから無駄なエネルギーとお金を使っていることになるよと大塚さん。
農業が生業でなくなってしまったのは、大変なコストやエネルギーをかけるのに、利益が少ないから。だったら、大変なコストやエネルギーをかけずに利益が出たら?と、考えたのです。それには自然の理に反しないこと。それが自然界の生き物にとっても喜ばしいこと。生態系と人間の利がウィンウィンです。
無理のない考え方をするなら、このようになる。1.あえて耕すことはないが、結果的に耕すことはある2.あえて肥料などはいらないが、場合によっては与えてもよい3.雑草は基本的に必要で、排除しないが、場合によっては抜きもする4.虫や鳥は必ず必要だが、場合によっては少し遠慮してもらう5. 葉野菜、根菜、実野菜、果実などの本質 美味しい時期を把握すること6.不自然な同時配列は 自然界の仕組みからいつかは無理が生じる7.野菜でも雑草でもすべて抜き去り(抜き去らず?あなん)表土を丸裸にしないこと
穀物や広大な畑のジャガイモなど、同時量産のほうが効率の良いところもあるが、収穫が機械化できないような手作業の野菜畑などこちらのほうがはるかに楽だ。使い分けてくれるといいのだが、今の農業は同時量産というベクトルの方向しか向いていない。『野人エッセイす』大塚隆著・出版のススメ研究会発行
家庭菜園のわたしは、すぐにでも試すことができますが、商品作物を扱う人にとっては、現行のやり方と違いすぎて難しいかもしれません。ですから、ローリスクな家庭菜園組が、いろいろと試したらいいですよね。プロの方も、もし参考になれば実験圃場で試してもらえたらと思います。ちなみに、大塚さんは出荷用の栽培もされています。
PS
講習会参加者さんの中で、エコロジカルミームの小林泰紘さんという方と出会いました。下調べをしている時にネットで見かけたお名前でした。関東のほうで、地域の畑を交流スペースにして協生農法を行い、行政とのコラボをされているそうです。帰ってきてからHPを見てみましたら、まあ、おしゃれですしコンセプチュアルですし、さとびごころとは全く異世界の方。でも、エコロジカルをど真ん中においた動きが、もうこんなに進んできている時代なのだと感じられ、嬉しく思いました!
PS
講習会参加者さんの中で、エコロジカルミームの小林泰紘さんという方と出会いました。下調べをしている時にネットで見かけたお名前でした。関東のほうで、地域の畑を交流スペースにして協生農法を行い、行政とのコラボをされているそうです。帰ってきてからHPを見てみましたら、まあ、おしゃれですしコンセプチュアルですし、さとびごころとは全く異世界の方。でも、エコロジカルをど真ん中においた動きが、もうこんなに進んできている時代なのだと感じられ、嬉しく思いました!