さとびこ編集室日記|100年住みたいのは自然にも人にもやさしい地域

自然と人のつながりを地域に根ざして考える奈良発ローカルマガジン「さとびごころ」を編集する「さとびこ編集室」より、日々の活動のことやお知らせ、雑談を綴ります。 雑誌づくりを通して、自然にも人にもやさしいあり方をみなさんとともに考えます。

2019年12月

40号

今年も残すところ、今日限りとなりました。

年末ギリギリまで40号の準備で動いていた編集部ですが、今日からはお正月モードに入ります。(^^;)。

次号の特集は予定を変更し、農をテーマにしました。年明け中旬には、メンバー(定期購読の方、サポーターの方)のみなさまのお手元にお届けいたします。

2018年から当オフィスエルインク(発行人がフリーで活動する屋号です)が発行することになり、FBページを立ち上げました。少しずついいねをいただく度に、励まされました。今年も一年、ありがとうございました。


昨年は、SDGSのことが語られている記事を多く見かけました。

国際的には、地球環境の危機について正面から向き合う動きが活発になっているように感じます。

日本はダメだという記事も見ますが、政治などの表舞台とは別に

人々の暮らしの中には、日本人が培ってきた自然と共生する文化が農山村を中心に受け継がれているとも感じます。

現代を生きるわたしたちには、きっと、その才能があるはずです。

人口が減っていく、未体験ゾーンに突入する時代。

今生きている人のほとんどは戦後の文化しか知りません。わたしも含めて。

何事にも、今までとは違う考え方、取り組み方が必要になってきます。

そのヒントは、空から俯瞰するような視座と、足元から考える姿勢の中に見つかるのではないでしょうか。


自然と文明が調和する未来を「今自分たちが暮らしている場所」に立って夢見ながら、これからもコツコツと編集活動を続けて参ります。

みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。


https://www.facebook.com/satobico/

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メリークリスマス

毎年、この時期はさとびづくりで デスクに張り付いています。
皆さまは、素敵なイブをお過ごし下さいませー。
画像は、ネットからお借りしました。

赤と緑のカラフルなクリスマスより、
こんな色合いの演出が好みです。写真を見て、気分だけ味わっていますー! 
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さとびごころ が読める場所に、39号から新しいスポットが加わりました。
ならまちにある、町家をリノベした西村邸様。

DSC_2609

この席は、庭がよく見える特等席です。そこにさとびを見つけて、ちょっと嬉しくなりました。

西村邸窓辺の席



入り口右手がカフェ。上記の特等席の横には小さなカウンターがあります。
散歩の疲れを癒して一休みできるコーナーです。

この他に、レンタルスペースや民泊もあります。

詳しくは、西村邸の改修を手がけられたフロントデザインさんのブログに
数々の写真が載っていますので、ぜひご覧ください。


さとびごころ が読める場所を募集しています。
さとびごころ のコンテンツにご関心をお持ちくださり
お店や待合室など、誰もが気軽に閲覧できる場をお持ちの方、
毎号無料で1冊お送りします。
置いてもイイよ、と思われる方、ご連絡をお待ちしています。


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12月某日、公益財団法人農業振興会館様からのご依頼があり
100年住み続けたい奈良というテーマで
編集長あなんがお話しさせていただく機会がありました。

自分の原点や過去の編集経験、
その中で生まれてきたテーマと
今さとびづくりをしていることへのつながり。

これまでの記事を振り返り
「自然にも人にも」 の部分を紹介。
縄文時代以来の自然と調和してきたあり方を
今一度現代に取り戻して幸福な地域を作っていく方向へ
編集活動を通して貢献したい旨を
お伝えしました。

いつも裏方ばかりしている者にとっては、
人前でお話しするのは「試練!!」でしたが
大変貴重な経験をさせていただきました。
少しは度胸がついたような気がします(たぶん錯覚ですが)。

関係者の皆様、ありがとうございました。
ここに、改めてお礼申し上げます。

当時の会場
当日の会場。
 




 

  
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DSC_2606

さとびごころ は500円という価格をつけている。
薄っぺらい28ページなので、フリーペーパーと思われることが、しばしばある。 

お取り扱いどころに置いてあるのを、悪意なく、持って行かれる方。

価格がついているのを見て、「え?!」となられる方。

わかる気もする。そうなのだ、見た目はそんな感じだ。
500円あれば、もっと分厚い雑誌が買えるはず。

編集部ではこれまで幾度となく 
「フリーペーパーにした方が読んでいただけるのだろうか?」
「読者がそのように望んでおられるのなら、応えるべきだろうか?」
ということを考えては、棚に上げてきた。
大切なのは、読んでいただくことと、運営が継続できること。
似ているようで違うのは、どれだけ売り上げを伸ばせるか?ということ。

さとびは、発行元の意思で発行しているもので
誰かからオファーを受けて作っているものではない。
それだけに、手にとって読んでいただけることは、大変嬉しいこと。
ラブレターが読まれずに捨ててあるのと
振られるかどうかは別として読んでいただけるのとが違うように。


発行するためには経費がかかる。ライター諸氏はボランタリーに関わってくださり
編集部は無償で制作しているため、さとびは通常よりはローコスト製ではあるが
運営に経費がかかることには変わりない。
それを何によって賄うのか。広告料で賄うのがフリーペーパー。
全額を個人で賄うと、継続できなくなってNGなのはかつて経験済みだ。
補助金等は、依存しなければ作れなくなる副作用も考えなくてはならない。
広告主がいなくなったら終わるフリーペーパーも、同じだ。

今、さとびが選んでいることは、
原則として読者に払っていただくこと。
それが シンプルでわかりやすいと考えている。
誰も読む人がいなくなったら、廃刊となっても良いと思う。
また、どんなに少なくても読者がある限りは発行したいとも思う。


もし潤沢にお金があり、多量に印刷することができたとしても
その全てが「読みたい人」に届くのかどうか、編集部ではわかりようもない。
多くのフリーペーパーは、読み捨てられる運命にある。「紙」にとっても、短い命だ。
無料だったら捨てやすい、、、という心理は働くだろう。

価格がついている場合。
興味のない方は、そもそも購入されないし
購入されたものであれば、しばらくは保管されるのではないだろうか。少し命が長くなる。
手元にあれば、一度に読み切らなくても、興味のあるところから読んでいける。
またいつか読むかも、と保留にできる。

そこで、必要な量だけ印刷することにしている。
今後、定期購読者やお取り扱い先が増えるなら、発行部数を増やす。
逆の場合は減らす。

一つ、ネックになるのは、売っている場所が少なすぎて
「偶然に出会う」という可能性が無に等しいこと。
それは、試し読みスポット「さとびごころ が読める場所」を作り
バックナンバーをウェブ公開することで、補っている。

また、さとびを知らなかった方へのサンプルとして
一定数を謹呈するようにもしている。

「読める場所」やウェブ上で、無料で読むことは誰でもできる。
この意味では、半分フリーペーパーと言えるのかもしれない。
「購読しようとは思わないが、読みたいとは思う」
という方がこのようにして読んでくださることを、編集部は歓迎する。
できれば、購読してくださる方のおかげでそれができていることを
知ってほしいとは思うけど。

理由なく無料で配布することはない。
だから、無料でもらった方があるなら、それは誰かが購入なさったものだ。
あるいは、ライター諸氏にはお礼として謹呈しているので
それらが回ってきたのかもしれない。

いろんな方に支えられて、発行できている。

定期購読やサポーターのお申込みが届くたび
一人一人に頭を下げたくなるようなありがたさを感じる。
それによって、発行が可能になり、少し謹呈もさせていだたいている。

運営のための価格。
利益を拒否しているのではなく、利益を最優先していないだけ。


利益が出て、ページ数や発行部数が増える日が訪れたらな、と夢見ている。


さとびは、少し偏った内容かもしれない。
何でもまんべんなく、とは考えず
水と緑と土が美しく豊かであることが幸せな地域の大前提であり
それが壊れているなら再生することを
残っているなら守り継ぐことを考えながら
自然にも人にもやさしい地域に近づけるような情報を選ぼうとしている。
そんな地域マガジンを選んでくださるような人と出会うために。


来年から、赤字ではなくなるかもしれない。
継続のため、トントンが続くように努力していきたい。




 



 
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