さとびこ編集室日記|100年住みたいのは自然にも人にもやさしい地域

自然と人のつながりを地域に根ざして考える奈良発ローカルマガジン「さとびごころ」を編集する「さとびこ編集室」より、日々の活動のことやお知らせ、雑談を綴ります。 雑誌づくりを通して、自然にも人にもやさしいあり方をみなさんとともに考えます。

2019年08月

松本先生

あすならもり 05   明日の奈良の森を考える学習会レポ

地球温暖化と森林・林業・木材産業

講演:近畿大学教授 松本光朗先生

杉本和也(奈良県森林総合管理士会会長)
 

発行元のオフィスエルインクも運営に関わっている、あすならもり。先ごろ(8月18日)、第10回を行いましたが、38号では第9回のレポートを紹介しています。最近SDGsが認識されるようになり、また度々異常気象が報じられるなか、地球温暖化のことも後回しにできない雰囲気が高まっています。
松本先生は2017年まで森林総合研究所の研究者を務められ、地球温暖化対応の推進にあたられた方です。
講演のダイジェストを杉本さんが伝えてくださっています。



松本先生の言葉の中に、「人工林への過度な期待は禁物」ともありました。一方ではコンクリートなど(製造過程で二酸化炭素を排出するもの)の使用を減らしたくない、と言う国の考えがあり、森林へ負担させる方向になりがちなのだそうです。


やはり森林に頼るだけでなく、社会全体がエコロジカルな方向へ向かうべき時だと言うことを、地球は言いたいのではないでしょうか。

雑記:今年4月ごろ、「仮に全ての空き地に植林した場合、植えられた木は毎年『世界中で人為的に排出される二酸化炭素(CO2)などの炭素』を上回る量の炭素を吸収してくれるという研究結果が報告されて」いると言う記事もネットで流れていました。山だけでなく、空き地に森ができたら、、、、私などは喜びます。(植林活動ボランティア、しますけど、、、、)



参考 :「パリ協定」のもとで進む、世界の温室効果ガス削減の取り組み① 各国の進捗は、今どうなっているの? https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/pariskyotei_sintyoku1.html 
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kihada

企画取材 森づくりは地域づくり
人工林の皆伐地に、広葉樹の森を育てよう。
「木の恵みと生きる陀羅尼助の郷、天川村の豊かな未来」プロジェクト事業 その2
杉本和也(奈良県新総合監理士会会長)

前号(37号)の続きになります。
天川村フォレストパワー協議会が、昨年夏に駆け込みでエントリーしたプロジェクトは、12月に採択が決定され、いよいよ具体化しています。

この号では、採択後の様子と皆伐地に植林される予定のキハダの赤ちゃんのことが伝えられています。
キハダの果実から種を取る作業をした筆者の杉本さんによると、手がスベスベになって驚いたそうですよ。陀羅尼助の原料になるキハダ。そのキハダの森を作ることで地域づくりをしよういうのがこのプロジェクトです。天川村に限らず、奈良の森はほとんどが杉と檜の針葉樹。
その中で、広葉樹の森が育った姿を想像してみてください。
夏の天川村はキャンパーで賑わっていますが、この広葉樹の森には(課程も含め)森ラバーズに訪れていただきたいですね。(興味のある方は編集部までご連絡ください)
天川村でのお土産は、陀羅尼助に決まりですね。(編集長宅阿南家では常備してます!)

ところで、皆さん、最近何か種を植えましたか?
さとび読者の方は、家庭菜園家やガーデナー、農ある暮らしをしている方もあるかもしれません。
しかし、実際のところ、決して多くはないのではないでしょうか。皆さん、ご多忙ですから。
どうしても、ハードルを感じられるのではないでしょうか。

難しく考えず、失敗しても構わないつもりで、プランターに菜っ葉(小松菜が簡単です)の種を蒔いてみてください。水だけは、そっと、かけておいてください。蒔いたら、毎日見てください。乾いていたら、少し水をやってください。わずか3、4日で芽を出しますので、やりがいを感じますよ。それはそれは可愛いのです! 最後まで上手に育てきれなくても、いいじゃないですか。間引き菜なら100%、収穫できます。


育てる。食べる。土から体へ。この循環を感じてみましょう。ベランダでも窓際でも、小松菜は丈夫なので芽を出してくれることでしょう。もし面白いと思ったら、次のステップへ進んでみたら良いのではないでしょうか。かく言う編集部も、小さなベランダでプランターに種を蒔きました。
め

キハダも頑張ってるかなー?と思いながら、菜っ葉の成長を見守っています(^^)

  




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すっかり涼しくなりました。夜は鈴虫のなく声がよく響いています。

編集部では秋号の準備を進めています。その前に、38の紹介を続けましょう。


連載 地域ブランド大国ドイツ 第14回 「BMWにとっての『地域』の意味」柳原伸洋


BMW


編集部にご縁のある柳原氏に、毎号ドイツでの地域ブランドの歴史をご紹介いただいています。

ドイツは連邦国家なので、地方色が豊か。そんな地域力をいただけるページです。


今年3月からミュンヘン在住となられ、よりドイツ生活に基づいたエッセイをお送りいただけることになりました。ミュンヘンには、 BMWの本社ビル、博物館、ビジターセンター、工場があります。

この工場が、地域ブランドとして生かされている様子をご紹介いただきました。

雇用や工場見学を通して社会貢献を果たし、消費者へのPR機能を持たせています。

詳しくはぜひ、38号をお読みくださいね。



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カガリ火118号

6月に「カガリ火」発行人の菅原様にお会いした時のことを、8月発行の118号で紹介していただきました。

創刊時の編集長である大浦さんの思いとともに、今どんな風に作っているかを書いてくださっています。

全国の素晴らし取り組みが集められた「カガリ火」の中に混じって、載っていいのだろうか?という恥ずかしい思いもありますが、ご協力いただいている皆様への感謝と、カガリ火様へのお礼を込めて投稿させていただきます。

記事の最後に、36号に書いたことを紹介してくださり、ありがとうございました。
今、編集部は「自然にも人にもやさしい地域」であれば、100年住み続けたいと思っています。

追記

今回は、さとびライターで、カガリ火の「奈良ワンダフル支局」でもある小原いおりさんのご紹介で、発行人の菅原様とのご縁をいただきました。いおりちゃん、お世話になりました。ありがとう!
 


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毎回多彩なゲストを招き、明日の奈良の森を考える集い。発行元のエルインクも運営に関わり、途中からさとびごころ でもレポを連載し、回を重ねてきました。今回で、もう10回目です。
 木材活用については東京オリンピックのメイン会場など、公共施設の木造化・木質化が一般的にも広く知られるようになっていますが、この木材の「出口(川下)対策」は 森林を護り、山村で生活している人々や森林所有者、いわゆる「川上側」にどれだけ潤いをもたらしているか?木材活用=森林資源の有効活用=山村の生活の安定にはまだまだ課題が多いと考えます。  本日はアトリエフルカワの古川氏に設計者の視点から、シンプルで無駄がなく経済的な木の活用術のヒントのお話をいただきました。


(今回はキッチンの手伝いが重なり バタバタしておりまして失礼しました) いつも2、3ヶ月おきに開催していますが、次回は異例の翌月開催。 主催者の杉本さんの強力プッシュで、奈良の森林ジャーナリスト田中淳夫さんのご登壇です。以前、21号特集「100年前の奈良」で、「100年前の吉野林業」についてご執筆いただきました。さとびごころ ともご縁のある先生です。
 今回の講演は8月7日に発行された田中先生の最新刊「絶望の林業」をテーマにお話いただきます。このテーマで本を書かれた経緯や、今の日本の林業や森林施策への不安。そんな中にも次の世代の林業に希望が見えるか?
書籍だけでは読み取れない田中淳夫先生の「森林愛」を直に感じていただける講演会になろうかと思っています。あなたは今の林業や森林で起こっていることを、傍観しているだけで良いのですか?  まずは、講演会に参加し、書籍を購入し、読み、次に行動を起こしましょう。


お申込み受付が始まっています。こちらまで。
https://naraforester.wixsite.com/asunomori-11 


それぞれの人に、行動する方法があるはずで。。。 林業や木材の分野外の方にも、山で起こっていることを知っていただく機会になるかと思います。編集部も勉強します。どんな行動が可能か、探しに来ませんか。
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