さとびこ編集室日記|100年住みたいのは自然にも人にもやさしい地域

自然と人のつながりを地域に根ざして考える奈良発ローカルマガジン「さとびごころ」を編集する「さとびこ編集室」より、日々の活動のことやお知らせ、雑談を綴ります。 雑誌づくりを通して、自然にも人にもやさしいあり方をみなさんとともに考えます。

2018年09月

さとびごころ秋号、絶賛追い込み中です。

編集しながら自分の取材も頑張っています。

先日は、田原本町の多地区へ行ってきました。
寡聞にして、今まで「多」という地区があることを存じませんでした。
太安万侶ゆかりの地です。

話が少しそれますが、太安万侶といえば、奈良市の茶畑からお墓が見つかったことが有名ですね。
それたついでに、橿原市にある奈良県立橿原考古学研究所附属の博物館には
クライマックスゾーンに、この墓に関する展示があります。
どれだけ「びっくり!!!」な発見だったか、伝わってきますので
まだ見てない方はぜひ!!

話を戻しまして、この「多地区」は、その太安万侶の出身地。
日本の稲作が盛んになる頃から、お米がたっぷりとれた豊かな地は、
古代の有力氏族、多族の拠点だったのです。

そのなごりを留めるロマンチックな地名です。
そして今でも、条里制の風景が残っています。
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なんと整然とした区画。
この地の美しい田園風景は、こんなにも歴史ある貴重なものだったわけです。

ユニークなのは、お米と小麦の二毛作をされているところ。
多地区産の小麦で、お菓子やうどんなど、
様々な商品開発もされています。
このごろは、小麦との二毛作ってめずらしくなっていますよね。
多地区なら、小麦畑の風景を見ることができるのですね。

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今回は、ここで地元の方たちが農村ににぎわいを取りもどす活動をされている様子を
特集のからみでお伝えします。

昨年、農林水産祭表彰行事のむらづくり部門において
特に優良と認められ表彰されました。
本気です。



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対応してくださった
美しい多地区の田園風景を楽しむ会のみなさま
大倉康至組合長
梅嵜愛隆総務部長
水土里(みどり)ネットの下川博続さん
そして婦人部の中井登志子さん、ごちそうさまでした。

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また新しいご縁をいただきました。
ありがとうございます。

秋号はもうすぐ最終チェック段階です。
多少遅れを取っている記事もありますが、、、、、
間に合わせられるよう、頑張ります。


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さとびごころ34(夏)号から始まった、みちやすさんによる「森のねんどの物語」コラム。森のねんどの素材となる真っ白なおがくずを提供されている竹内製箸所を訪ねました。
森のねんどの物語34号


次号の秋号では、文様箸や文様コースターをお作りになっている寺本木材をご紹介します。
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ヒノキを中心に原木から製材し、製材市場へ出し、
その市場へは問屋さんが買いにこられるとのこと。


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寺本木材

ショールームにて、両腕を広げた幅ほどの立派な一枚板や
上記のような文様シリーズなどを見せていただきました。
そして今ヒット中なのが刺繍の枠だそうです。

寺本木材刺繍枠

見とれる程に美しいヒノキ。曲げてから磨くそうです。
写真ではわかりませんが、こちら、かなりのサイズ。
直径50センチくらいあったような印象です。
こんな大きなサイズ、奥様の手芸の道具とは思えません。
どのように使われるのでしょうね。。。

また、あたらしい需要を掘り起こそうと、すこしユニークですが
ヒノキの棺桶をお造りになっています。
東京方面で高価で取引されているそうです。
もちろん、寺本さんからの出荷額の数倍となって。

わたしは、もしもヒノキの棺桶が必要だったら
寺本さんのところに(直接)お願いしようと思いました!!

話を戻しまして、東京では火葬場が不足し
ご遺体を冷凍して順番待ち状態であり
そして、火葬にはタイムリミットもあるそうです。

寺本木材のヒノキは全てが自然乾燥のため
木の油分が残っています。
そのため良く燃え、残りかすもないとのことです。

「棺桶は人の最後の家だ」と寺本さん。
心をこめてお送りしたいとき、ヒノキの棺桶を選ぶ人の
気持ちが少しわかったような気がしました。

寺本木材さんは、河瀬直美監督の映画「Vison」にも協力されております。
そんなエピソードも伺いました。
森や農のことなども
ゆっくりお話しさせていただきました。

最後にお互いに感謝の言葉をかわして、お別れ。。。
とても有意義な時間をいただきました。
また、訪ねていきたいと思います。

寺本様、ありがとうございました。



PS 1
みちやすさんは、寺本社長の人形をお造りになっています。次号では、その作品も登場しますよ。



PS 2
文様コースターの麻の模様が気に入り
「買わせてください」とお願いしたら
お土産にくださいました。ありがとうございます。
回りの方にご紹介したり、プレゼントしたりさせていただきます。



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さとび秋号づくり、この時期は、校了が重なる頃です。
無事発行できるまでは、なにかとスケジュールが立て込むのですが。。。

そんなときに、一時中断して、明日は熊野へ行ってきます。

熊野といえば、三重県に熊野市がありますが
ここで言う熊野は、広い意味での熊野で
新宮市や田辺市など紀伊半島南部をさしています。

熊野(くまの)は、和歌山県南部と三重県南部からなる地域である。紀伊半島南端部を占める。

旧国では紀伊国南部にあたり、上古熊野国と大概一致する。熊野三山田辺市の熊野本宮大社・新宮市の熊野速玉大社・那智勝浦町の熊野那智大社)を中心とする熊野信仰の中心地として知られる。(Wiki)


これも、ひとつのSATOBITABIです。


さとびごころは、奈良のマガジンですが、奈良の周辺も含んで考えるようにしています。
県境の山村などの場合、もよりの都市は隣県のほうが近い。
人が暮らす境界線は、線で区切れるものではありません。
グラデーション。

とはいえ、熊野は少し遠いかな。
しかし、ご紹介したいスポットがあるのです。

帰ってきたら、ご報告できたらいいのですが。
焦って、さとびの作業ばかりしてしまうかもしれませんが(汗)。

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先日の投稿で、ご案内しました「ふうせんかずら」さん。

そのFBにこんな投稿が。。。


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https://book.asahi.com/article/11825558


記事の中で、さとびごころを実際にご購入いただいているではありませんか。
ご購入いただきましたって、そういうことですか!!

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大変嬉しいです。

先日は編集部に遊びに来てくれた人が
さとびのプレゼンを聞いて(聞かされて!)
定期購読者登録をしてくださいました。
なっていただいた、に近いですが(笑/汗) 応援してくださっています。


ベニヤ書店さんではときどき(いや、たまに)、
創刊号にさかのぼって大人買いをする人がいらっしゃるそうです。

創刊号から20号までは、編集というよりはライター兼レイアウターとして
関わっていた現編集長ですが 21号からは、一冊まるまる編集も
担当するようになりました。

今につながる方向性を少しずつ反映していってた頃。。。

そんな思いが伝わるといいのですが。。。

お買い求めくださったみなさん、ありがとうございます。
書店やお取り扱いスポットでお求めの方のことは
存じあげる術がありませんが、感謝いたします。


さとびごころは、
読者やサポーターの皆様に支えられて発行できています。

一人一人の読者の方に、
お会いしてお話したいくらい。


連絡の可能な読者の方を訪ねてみる企画も考えようかしら。。。
「こんにちは。さとびごころと申します」と、
メールが来たらびっくりしないでくださいね。

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先頃、特集ページの撮影に行ってきました。

カメラは、コッシーこと大越くん(紀伊半島の仕事さがしウェブマガジンkii編集長、でもあり)です。

これらは秋号の特集に掲載されますので、チェックしてくださいませ。

今回の主人公、杉浦農園の杉浦さん。


風の森の酒蔵、油長酒造さんを訪ねたり、
フレンチレストラン、ラミ ダンファンス アラメゾンさん(今だに、するっと言えません)の

オーナーシェフ、片山さんとお話したり。


35号特集1

杉浦農園(御所市)からの眺め

35号特集2

杉浦農園に注ぐ疎水


35号特集3

杉浦さん


35号特集4

実ってきた稲穂



35号特集5

2017年の秋津穂の里プロジェクトからできたお酒


35号特集6

油長酒造さん(御所市)




35号特集8
ラミ ダンファンス アラメゾンさん(五條市)


これらの写真がどのように編集されて出てくるか、お楽しみに。


杉浦さんのガッツには、敬服させられました。
でも、心が折れそうになったこともあることを、そっと打ち明けてもくれました。
杉浦さんと、奈良にほかにもたくさんいるはずの

杉浦さんのような人たちを応援するつもりで、作ります。
10月発行の、35号を、ぜひ手にとってみてくださいね。



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