さとびこ編集室日記|100年住みたいのは自然にも人にもやさしい地域

自然と人のつながりを地域に根ざして考える奈良発ローカルマガジン「さとびごころ」を編集する「さとびこ編集室」より、日々の活動のことやお知らせ、雑談を綴ります。 雑誌づくりを通して、自然にも人にもやさしいあり方をみなさんとともに考えます。

2018年08月

さとびごころ23〜29号まで連載された「暮らしの自然療法」をまとめました。

こちらでご覧ください。

なんとなく不調を感じるとき、薬や病院に頼る前に、自然の力や自然治癒力により安らぎや楽しさをもたらしながら癒すホームセラピーを提唱されているクレメンツかおりさんに、誰もが取り入れやすい自然療法について紹介していただきました。



〈なお34号(2018 summer)からは新しい連載「自然の声に耳をすませて」が始まっています。ぜひ紙面でご覧ください〉

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いつもさとびごころに連載して頂いているクレメンツかおりさん(自然療法森の学校校長)が 上記のイベントで講師として参加されました。 ちなみに、協力者として他には、、、
三谷ファミリークリニック 三谷和男院長(兼 奈良県立医科大学 特任教授)、巽欣子副院長 ポニーの里ファーム保科政秀さん 高取町市尾地区、羽内地区、藤井地区の方々 佐原自動車
このイベントは、早稲田大学 医学を基礎とするまちづくり研究所、奈良県立医科大学、そして日本環境振興会による共同研究課題として取り組んでいるもの。 『薬用作物を用いた園芸療法・農村地域散策を行う農村健康観光ツアーの効果に関する研究』(農林水産政策科学研究委託事業)の一環です。 題して、「薬狩りモニターツアー−夏の宴−」。 かおりさんは、
「県外からわざわざ参加される人がほとんどでした。それほど熱意があり関心の高い人たちだけど、実際に自然に生えているのを見る機会はほとんどないのです。 高取町の自然の中で、実際に生きている薬草を見て感じることで、ものの見方が変わったと感じたという感想を聞くことができました」
と、おっしゃっていました。 「大和当帰」の種取り体験や、草木染め、そしてツアーを通じて複数回測定した参加者の健康状態に関するデータに基づく、医師から参加者への健康アドバイスが実施されたところが肝心ではないかと思います。気持ちで感じるところを、医学的にも数値測定することで、データという客観的な材料ができると多くの人が納得されるのではないでしょうか。

 クレメンツかおりさんには、23号から29号まで、「暮らしの自然療法」を連載していただきました。 34号からは、エッセイ「自然の声に耳をすませて」が始まりました。

さとびごころと、クレメンツさんの思いが共通するところ
 薬草という野草が生息できるような環境がどんどん消えていくことに疑問を感じていること。

それを守ることが、何でもかんでも医療だけに頼らない健康な暮らしや文化を守ることにつながるのだという考えです。

薬草は、開発されて直射日光が降り注ぐような環境よりも、周囲に樹木があるなど少し日陰の環境を好むものが多いそうです。つまり、できるだけ天然の状態にあることが大切です。

薬草だけを栽培することも可能ですが、

本来は、どこにでも自然に生育しているものだのだということ、
自然がわたしたちにプレゼントしてくれているもの

だということを、忘れたくありませんね。


奈良には、まだ、自然の美しいフィールドが残っています。
これからは、それらが財産として観光資源化されていく動きも増していくかもしれません。

それと同じくらい、奈良に住むわたしたち自身が、
薬草が好むような環境を、自分たちの暮らしの一部として
大切にしたいと思うのでした。
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さとびごころHPでは、過去の記事をアーカイブして
連載のまとめ読みができるようにしていく予定です。

さとびごころ21〜32号まで連載された「家族野菜のある食卓」は、
こちらです。

「大和伝統野菜」という言葉と概念の普及に大きく貢献された、三浦雅之&陽子夫妻にご協力いただき、小さな農から生まれる家族野菜の物語とおいしい食べ方をご紹介しています。

〈なお34号からはご夫妻による新しい連載が始まっています。ぜひ紙面でご覧ください〉


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************* これまでのアーカイブ *************

日本ですでに絶滅したとされていた「ニッポンバラタナゴ」が、2005年に奈良県で奇跡的に生き残っていることがわかったことを通して、奈良の文化と生物多様性について、近畿大学の北川忠生先生にわかりやすく伝えていただきました。北川先生、ありがとうございました。

「奈良の文化と生物多様性」

奈良県の森について理解を深めたいと創刊号から20号まで連載された「森とともに生きて」シリーズをまとめました。

森とともに生きて










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さとびづくりは、日頃の行いから(笑)。今すぐの掲載予定がなくても、いろんなところを訪ね、いろんな人に出会う活動がSATOBITABI。
今回は、「やまんなか」のある南山城村を、村在住の楠瀬裕子さんと歩きました。

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「ミッシーのぱん」はイートインできるカフェコーナーがあります。ここでパンとコーヒーをいただきながら、話に花が咲いてしまいました。

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楠瀬さんが制作された「むらさんぽ」夏の号の特集は、「湖底に眠る村」。ダムに沈んだ村の暮らしを発掘しています。その写真展が道の駅で開催中。
現在の高山ダム(昭和44年完成)も見て来ました。


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ダムに沈む前に、記念に撮影されたと思われます。これらの写真は、もと住民の方が保管されていたアルバムからスキャンしたそうです。


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野殿地区の山のてっぺんにある「うえだブルーベリー畑」のうえださん。
300円で入園でき、無農薬のブルーベリーをその場でパクパクしたあとは、グラム150円でお持ち帰りできます。うえださんは、お米づくりも大変評判が高いそうです。


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野殿童仙坊保育園跡をリノベーションした「山のテーブル」は、ひときわおしゃれな空間でした。営業時間外だったため、写真はとりませんでしたが、楠瀬さんに「山のテーブル」で編集された「やまびこ」をいただきましたので、店内の様子が写っているページを開いてみました。
美しいマガジンです。


南山城村は、JR月ケ瀬口が最寄り駅ですが、車のほうがおすすめです。
京都、大阪、奈良へのアクセスがよく、なおかつ自然豊かな田舎の風景が残る村の魅力に惹かれ、移住する人たちの中には、クリエイティブな人が多いとのこと。
4月にオープンしたばかりの道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」では、地域の物産や情報を入手できます。
https://michinoeki.kyoto.jp/
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京都府唯一の村、南山城村にの移住交流スペース、「やまんなか」さんに、さとびごころを置いていただくことになりました。情報発信やイベント企画が行われており、村でクラスための入り口を提案する施設とのことです。ふらっと立ちより安い雰囲気で、オフィスキャンプ東吉野を「若干」連想するような空間でした。水、金、土の週3日の開館なので、ご注意を。やまんなかさん、これからもよろしくお願いします。
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ブレてしまいました。ごめんなさい!

追伸:道をはさんで向い側にある木造の小学校跡が、なんとも趣深くて、これをもう一度見るために、また訪ねることを誓っています。

京都府相楽郡南山城村村田山上フケ10-4
TEL 0743-94-0666
https://murapura.com/guide/
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