さとびこ編集室日記|100年住みたいのは自然にも人にもやさしい地域

自然と人のつながりを地域に根ざして考える奈良発ローカルマガジン「さとびごころ」を編集する「さとびこ編集室」より、日々の活動のことやお知らせ、雑談を綴ります。 雑誌づくりを通して、自然にも人にもやさしいあり方をみなさんとともに考えます。

2017年04月

さとびごころ29号を電子化していただきました。
読みやすくごらんいただけます。
よろしければ、どうぞ!

ebook29

http://satobigokoro.org/wp/ebooks/satobi29/index.html

これからも毎号電子化できるかどうかは、今のところ決まっていません。
今回は共同プリント様のご協力で、できました。ありがとうございます!

ぺらぺらとめくって読めるようになっていますので
ご興味のあるところだけでも見つけていただけたら幸いです。

さとびごころは、少部数発行で、販売スポットも少ないため
編集局に直接お問い合わせいただきますと確実です。




このエントリーをはてなブックマークに追加

毎号ドタバタしながらも、また新しい号を出すことができました。

(頑張っても頑張っても完璧なものにはらず、折れそうになることがあるのはここだけの話)

今回もご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

奈良でつくる奈良のための奈良のマガジンとして、
限られた紙面ではありますが、今回も渾身の編集です。

29表紙



表紙の絵はいいねえ、といつも言っていただいています。
作者さんは、それを糧に描いてくださってますので、しかと伝えます。

今回の特集は「地域に居場所を」
フリージャーナリストの北井さんが県外の三つの事例を紹介してくれました。

退院してからも高齢者のケアを続ける富山県南砺市の例。
貧困の連鎖をたちきるべく地域で学習を支援する滋賀県野洲市の例。
高齢者を施設から地域へ返す取り組みをする新潟県長岡市こぶし園の例。
奈良からはこども食堂の一例として「たわわ食堂【子ども・居場所食堂】を運営する溝口さんに
お話をうかがい、奈良の居場所プロジェクトも紹介しました。

地域サロン訪問のコーナーでは、
バックナンバーで紹介したこともあるNPO法人サロンドキッズネットさん。
最近、さとびライターとして赤丸急上昇の嶋田貴子さんの取材です。

(話が前後しますが、前回のこのコーナーでご紹介した
「まんま」さんも、地域の居場所でしたね。)

谷茂則さんの連載「十四代目林業家、ドタバタイノベーション奮闘記」は
奈良を代表する林業家岡橋清元さんについて
敬意をもって綴られています。

ドイツの地域ブランドを紹介する連載「地域ブランド大国ドイツ」は
今回はワインと福祉との意外な関わりを。

三浦雅之・陽子さんにご協力いただいている「家族野菜のある食卓」では、
よど豆が登場しました。

自然療法を暮らしに生かす連載「暮らしの自然療法」は
花粉のシーズンにみんなが嫌がるスギとヒノキのアロマ効果について
教えてくださっています。

そして、今回は特別に寄稿をいただいたのは、
児童養護施設出身の映画監督、向井啓太さんの手記です。
「生まれた境遇にとらわれない機会を」
社会的養護のもとで育つ若者たちに、地域も温かい目線を向けませんか。

企画取材では、
天川村の新しいムーブメントになりそうな
「天下村で薪ボイラーによる温泉事業がスタート」のお話。
これから初夏にかけて出かけるときは、天川村、じゃないでしょうか。

また、春らしく「紅をきらめかせる月ケ瀬の烏梅」も紹介しています。

「のまはら農園の面白い日々」「吉野の会便り」「醤油小噺」「京終かいわいさんぽ」
「さとび的読書さんぽ」OFFICE CAMP東吉野の坂本大祐さんに聞く「一問一答」のコラムもお楽しみに。

ネットでもご覧いただけます。
http://satobigokoro.org/

「やっぱり冊子で見たい!」という方は
ぜひ読者メンバーになっていただき、編集局をご支援いただければ幸いです。


余談ですが、最近身の回りで体調を壊す人が多いようです。
(かくいう筆者も先ごろ発熱してダウンしました)
皆様も、どうかご自愛を。










このエントリーをはてなブックマークに追加

月日のたつのは早いもので、
(そのせいにしていますが)
あっというまに29号のお知らせをする時がやってきました。


次号で30号なのか、、、と思うと
よくぞ継続してきたものだと思います。
それもそこれも、発行人の大浦さんの強い意思に
全員が引っ張られてきて、今があります。

いろいろなつかしくなりましたので
29号の裏表紙には
今までの号を紹介してみました。

(個人的にはお恥ずかしい気持ちもありますが。。。)


創刊当時は「地域」や「ローカル」という言葉は
今のような流行語ではありませんでした。

奈良は、京都や大阪よりも
劣っていると感じる人や、
世界に誇れるのは観光資源だけと思う人が
多かったと思います。

さとびごころは、奈良に観光客を招致するためというより
奈良に住んでいる人が
奈良の「すでにある豊かさ、すばらしさ」にもっと気づき
自分たちの暮らす場所を好きになろう、そして大事にしよう
というふうに、自分で自分の体温をあたためるような
マガジンとして生まれました。

創刊の翌年に3.11が起こったこともあり、
顔の見える信頼関係、美しい環境、地域で自立できる経済、
自給にシフトしたエネルギー、思いやりややさしさのある社会など
これから、長くかかろうとも求めていきたい方向が
見えてきました。

むかしむかし、ある先生から
地球環境のことを憂うわたくし(ブログ管理人)に
「地球を思うなら地域を思え。地域が地球につながっている」
と教えていただき、
今も「地域」=今自分が暮らさせていただいている場所を
大切にすることが、もっと大きなものにつながっていると
思っています。

さとびごころは、奈良さえよければいいというのではなく
それぞれの人に地元があることを意味しています。
そのこころをつくって行くことが100年先につながると信じています。



29-h4




このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ