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桜が満開です。誰かが、「桜といえば入学式だと思っていたけれど、むしろ卒業式だね」と言っていました。どちらにしても、別れや門出のある、節目の季節ですね。
人事異動の知らせも明らかになる時期。。。
みなさん、いかがおすごしですか。



わたしは、春号の準備を進めています。
今回は、「地球の歴史と奈良の地質」という、聞くからに無茶な特集を企画してしまいました。
興味のある人とない人に、きっぱり別れそうな予感もします。
けれど、(わたしを含めて)地質のことにあまり接点がなかった人でも
46億年の物語と、今を生きる日々とのつながりを
感じていただけますようにと尽くしましたので、
ぜひお読みください。

執筆してくださったのは、さとびメンバーたちです。
いつもは「身の丈しごと研究室」を連載してくれてます、戸上昭司さん。
実は大学院卒の地球史研究家なんです。
意外なプロフィール。



戸上さんには、地球46億年の歴史と日本列島ができるまで、そして奈良県の地質を
連載と同じように親しみやすい語り口で書いていただきました。
前から気になっていた「中央構造線」のことも、触れていただいてます。
中央構造線は、奈良の南北を2分割する大きな断層です。これを境に、奈良の地質は大きく違っています。なんとなく耳にされたこと、ありませんでしたでしょうか。
とにかく地球初、奈良着の長編をお願いしてしまいました。
おそらく、苦労をかけたことと思います。

 
そしてもう一人は、こちらも大学院で地質の研究をしていた藤井健太さん(藤井くんと呼んでいます)。
読者のみなさん、覚えてくださっているでしょうか、vol.39の特集「街路樹考察」で筆をふるってくれた若者であります。



かつて通学した学校に近い場所、矢田丘陵のなりたちを探る記事です。
地質は専門分野だけに、熱心に取り組んでくださいました。 
こうして、地球>日本>奈良県>地域 というふうに、だんだんズームアップして
お伝えする内容になっております。
もし通読してもらえれば、ざくーーーーっと、この長い歴史を地殻変動目線で
ご理解いただける、はずです。


なぜまた地球の歴史なんでしょう。それがですね、縄文の特集をして以来、「では縄文以前の日本はどうなってるのだろう」と思ったことがきっかけです。そうすると、地球の始まりまで意識が及んでしまった次第です。
戸上さん曰く「宇宙の始まりから書けと言われなくてよかった」、だそうです。
すいません、ほんとに。

目下、春号づくりのラストスパート状態。
あと少し、というところまで来てからが長いんですよ、これ、結構長い道のりなんですよ。
ですから、心を折らずに取り組みますね。

読んでくださいね。ではでは。