さとびごころ編集部のblog

奈良のローカルマガジン「さとびごころ」の編集部からみなさんへ、取材のエピソードや、お知らせ、ご紹介したいことなどをお送りします。 http://satobigokoro.org/ https://www.facebook.com/satobico/

カテゴリ: SATOBITABI

編集部の阿南です。高知旅のつづきは、馬路村。あのポン酢で有名な馬路村です。

せっかく高知へ来たのですから、一目見ておこうと出かけました。高知市内から西へ、安芸市から山のほうへぐんぐん進むと馬路村へ着きます。木々に囲まれた景観の美しい加工場「ゆずの森」は、内部を見学できるようになっています。温泉も宿もあります。
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人口800人。かつては林業で栄えた村が、このままでは衰退する、、、なんとかしなければ。30年前から農協が中心となって取り組んできたのは、どこの農家でも必ず庭先に植えていた、村民が大好きなゆずの特産化でした。
「ゆずの森」で、説明してくださった職員の本澤侑季さんは、「もともとをたどれば、農協が統合されるときに、それを拒み独自の道を進むと決めたことが発端です」とのことです。何をやってもうまくいかなかった頃の話から、ゆずドリンク「ごっくん馬路村」(馬路村公式飲料、ですって)が開発されて、ポン酢醤油日本一と呼ばれるまで、どんなふうに今日までに至ったのか、いろいろ話してくださいました。

HPもおすすめ。
https://www.yuzu.or.jp/user_data/dekigoto.php

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独自の道を選んだ地方には、面白い取り組みが多いように思います。

村民のすべてがゆずを出荷する農家、というわけではないそうですが、ちょうど出荷の時期であったこともあり、村内で何度もゆずを積んだ軽トラックを見かけました。これを、「軽トラッシュ」というのだそうですよ。

村内のいたるところにゆずの木。村民があたりまえに愛してきた果樹。
馬路村のゆず

加工場は、日曜日のために稼働していませんでしたが、見学はできました。
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馬路村のブランディングは、手書きの墨文字のあたたかさと、クスッと笑ってしまうユーモアが魅力。裏方でデザインを支える人の力を感じます。馬路村に共感し、寄り添って仕事をされているように感じられます。

「農山村は消滅しない」という本があります(小田切道美/著 岩波新書 2014年)。30代の女性の人口で消滅するかどうかを計る増田レポートが全てではないと。
「どっこい生きている」という底力は数値化できません。危機に面して、立ち上がる人がいる。そこに集う人がいる。そんな農山村がいくつもあります。危機のときこそ発動する力があるかのようです。


もう一度、本澤さんに会いたくなってしまっているので、また訪れたいと思います。

追伸

かつおは必須。
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編集部の阿南です。11月も早くも中旬。そろそろ年の瀬が気になる頃となりました。

さとびづくりのための日頃の行いとして、今すぐ掲載するとは限らなくても、あちこち出かけて見聞する【SATOBITABI】。
この秋、かねてから(わたしが勝手に)関心を寄せている近自然河川づくりの研究者の方を訪ねて、高知へ行ってきました。

近自然河川とは、1990年代に故•福留修文氏によって提唱された工法で、わたしなりに一言でいうなら生態系と自然景観を維持保全する河川づくりの技術です。福留氏の愛弟子と言われる高橋崇氏(近自然河川研究所•香南市)に、貴重なお時間をいただきまして、あれこれ話しているうちに、あっという間に3時間近く盛り上がってしまいました。

場所は南国市内にある、佇まいの美しいカフェで。
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自己紹介のために持参したさとびごころを、有り難いことにご購入くださいました。(押し売りしてませんよ!高橋先生、ありがとうございました)

その後、近自然工法が施されたとされる鏡川上流を訪ねました。快晴に恵まれたこともあり、ひときわ美しかったです。高知には、仁淀川、四万十川など、何度でも訪ねたくなる川がありますが、今回は我慢、我慢。

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景観が自然すぎて、どこが工事によるものなのか、
護岸くらいしか、自分の目では判別できませんでした。


いつしか、コンクリートで固めるのが当然になってしまった川。治水のためには安全と信じて疑われることのなかったコンクリートですが、そろそろそれだけでなく、近自然なとりくみが認められてもいい頃ではないでしょうか。

いつかは、川のことをとりあげたいと考えています。

さとび秋号づくり、この時期は、校了が重なる頃です。
無事発行できるまでは、なにかとスケジュールが立て込むのですが。。。

そんなときに、一時中断して、明日は熊野へ行ってきます。

熊野といえば、三重県に熊野市がありますが
ここで言う熊野は、広い意味での熊野で
新宮市や田辺市など紀伊半島南部をさしています。

熊野(くまの)は、和歌山県南部と三重県南部からなる地域である。紀伊半島南端部を占める。

旧国では紀伊国南部にあたり、上古熊野国と大概一致する。熊野三山田辺市の熊野本宮大社・新宮市の熊野速玉大社・那智勝浦町の熊野那智大社)を中心とする熊野信仰の中心地として知られる。(Wiki)


これも、ひとつのSATOBITABIです。


さとびごころは、奈良のマガジンですが、奈良の周辺も含んで考えるようにしています。
県境の山村などの場合、もよりの都市は隣県のほうが近い。
人が暮らす境界線は、線で区切れるものではありません。
グラデーション。

とはいえ、熊野は少し遠いかな。
しかし、ご紹介したいスポットがあるのです。

帰ってきたら、ご報告できたらいいのですが。
焦って、さとびの作業ばかりしてしまうかもしれませんが(汗)。

さとびづくりは、日頃の行いから(笑)。今すぐの掲載予定がなくても、いろんなところを訪ね、いろんな人に出会う活動がSATOBITABI。
今回は、「やまんなか」のある南山城村を、村在住の楠瀬裕子さんと歩きました。

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「ミッシーのぱん」はイートインできるカフェコーナーがあります。ここでパンとコーヒーをいただきながら、話に花が咲いてしまいました。

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楠瀬さんが制作された「むらさんぽ」夏の号の特集は、「湖底に眠る村」。ダムに沈んだ村の暮らしを発掘しています。その写真展が道の駅で開催中。
現在の高山ダム(昭和44年完成)も見て来ました。


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ダムに沈む前に、記念に撮影されたと思われます。これらの写真は、もと住民の方が保管されていたアルバムからスキャンしたそうです。


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野殿地区の山のてっぺんにある「うえだブルーベリー畑」のうえださん。
300円で入園でき、無農薬のブルーベリーをその場でパクパクしたあとは、グラム150円でお持ち帰りできます。うえださんは、お米づくりも大変評判が高いそうです。


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野殿童仙坊保育園跡をリノベーションした「山のテーブル」は、ひときわおしゃれな空間でした。営業時間外だったため、写真はとりませんでしたが、楠瀬さんに「山のテーブル」で編集された「やまびこ」をいただきましたので、店内の様子が写っているページを開いてみました。
美しいマガジンです。


南山城村は、JR月ケ瀬口が最寄り駅ですが、車のほうがおすすめです。
京都、大阪、奈良へのアクセスがよく、なおかつ自然豊かな田舎の風景が残る村の魅力に惹かれ、移住する人たちの中には、クリエイティブな人が多いとのこと。
4月にオープンしたばかりの道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」では、地域の物産や情報を入手できます。
https://michinoeki.kyoto.jp/

編集長といっしょに移動すると
「ちょっと行ってみよか」
「ちょっとまわってみよか」
と、よく言われます。
予定よりも大幅に時間オーバしてでも
うろうろするのです。

よく出る言葉は、「ま、ええっか」です。

この好奇心、行動力、おおらかさが俚志を生んだのですねー。

先日、ちょっとした用事で吉野方面へ行きました。

その時も、
まずラーメンの有名な「かわ」さんに行ってみて、
あまりのウエイティングの多さに挫折。
「凡句来」さんでランチ。
ぼんくら

スイーツがついているセットとついてないセットの
差額がわずか20円だったことに注目した編集長、
途中でオーダーを変更(追加)して、
ちゃんとスイーツを食べていました。


それから俚志18号(2014年夏号)でご紹介した
「吉野木の駅プロジェクト」。は、「ここだったのね」という
場所を見つけて、記念撮影。
編集長のかわいいポーズを見てあげてください!
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編集長は取材にしろ、完成した俚志のお届けにしろ、
それ以外の用事にしろ、
とにかく他動系の人です。

いっしょに行動すると、よくわかります。

そして、楽しいの。

この日は、わたしも道草欲求がでてきて
「明日香をまわって帰りたい」とつぶやきましたら、
ひととおりうろうろしてくださいました。

稲淵の棚田が実に美しく、
写真をとるのも忘れました。(言い訳)
そしておばちゃんのお店で
野菜を買って帰りました。


もうすぐ、俚志19号ができます。
あともうひといき、です。



 

5/22 古墳散歩のお知らせ

俚志17号には、吉野町殿川地区の小水力発電の取り組みが紹介されていますが、5月14日、現地で説明会があると聞き、行ってみました。
ホームセンターや100均で購入できるような身近な部材を使って、住民が知恵や技術を出し合って設置された発電システムの名前は「健気(けなげ)くん」。ほんと、健気に回っています。
今のところ、健気くん3号までが活躍中。3号で蓄電された電力は、もしものときに、防災ハウスでの電源になります。今後は72時間の電源確保にむけて工夫を重ねるそうです。

殿川では井戸水を電力で組み上げています。井戸水!美味しそう!次はこの水で素麺を食べてみたい…、そんな不遜な憧れを抱きつつ、スマイルバスにゆられて帰ってきました。

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今までの集会所が防災ハウスになりました。
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防災ハウスの目の前にある水路に、取り付けられた健気くん2号。

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引き上げて見せてくださいました。スプーンみたいに見えるのは100均で買った「お玉」です!

「これって、増水したときに流されませんか?」

「いやー、しょっちゅう流されて、ひっかかってますけど」

あっとほーむー! 「謙虚な」荒木さんが、いつも気にかけてくださっているそうです。

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健気くん3号は木製水車。直径1.6メートルと、大きくなりました。こちらが非常用電源になります。白いコードがどこへつながっているかというと。。
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白いコードはこちらにつながっています。1500wまで蓄電できます。

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 防災ハウスの中で、操作すると、通常の電源から小水力発電の電源に切り替えることができます。照明も、テレビも、水道も、手作りの電気で!

切り替え工事をされたのが、電気工事士の資格をもつ吉村耕治さん。地域おこし協力隊として、吉野町に移住した方ですが、なんと奥様とともに、殿川におひっこしされるとのこと。ただいまスイートホームのリフォーム中です。そちらへも、ぜひ遊びにいきますね。

殿川は吉野町の中でも山奥にある小さな集落ですが、この発電システムの視察に多くの方が訪れるようになったそうです。


※殿川の小水力発電のとりくみは、『季刊地域 WINTER2014』でも紹介されています。

 

 

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