編集部が協力させて頂いております「明日の奈良の森を考える学習会」通称あすならもり。
毎号、あすならもり便りとして、奈良県森林総合監理士会会長の杉本和也さん(さとびごころ のライターでもあります)にレポートを連載して頂いています。
岡橋清隆さんが元所属されていた清光林業は、奈良県の大規模山林所有者でありながら自社林を管理し(奈良県では山を管理するのは山主から委託を受けた山守が行うものであり、山主自らが森林管理をすることはイノベーティブなことでした)、未来を見据えてヘリコプター集材に頼らない壊れない道づくりに取り組み、やがてその道は奈良型作業道と呼ばれるようになりました。その時から、道づくりの現場に立ち、今では後進の育成にも尽力されているのが岡橋さんです。
毎号、あすならもり便りとして、奈良県森林総合監理士会会長の杉本和也さん(さとびごころ のライターでもあります)にレポートを連載して頂いています。
あすならもりの始まりについては、さとびごころ バックナンバー33号に掲載されていますので、よろしければお読みください。下記を含む39号までの便りは、こちらからお読みになれます。
回を重ねること13回の2月9日、奈良が誇る林業家であり、全国で森づくり・地域づくりの講師として活動されている岡橋清隆氏を満を持してお迎えしました。
杉本さんによる、一足早いレポートが同会のブログにアップされています。
第13回 明日の奈良の森を考える学習会 明日の奈良の森を考える学習会もおかげさまで13回を迎える。今回は、奈良県が誇る「壊れない道づくり」でお馴染みの清光林業相談役の岡橋清隆さんにご講演をお願いした。現在の林業や森林所有者や林業に従事しているものを取り巻く状況、何よりも大切な持続可能な森林の維持。そんな貴重なお話をいただいた。山檀那と呼ばれる家系の岡橋さんが「私の人生も残り少ないが、私はこれから山守になる」と宣言された。日本各地で若い担い手に森を守り森林資源の価値を上げるための道づくりを布教されてきた岡橋さん。本当に心打たれる良いお話が山盛りでした。遠方より多くの方々もご参加いただき本当にありがとうございました。 (杉本)
岡橋清隆さんが元所属されていた清光林業は、奈良県の大規模山林所有者でありながら自社林を管理し(奈良県では山を管理するのは山主から委託を受けた山守が行うものであり、山主自らが森林管理をすることはイノベーティブなことでした)、未来を見据えてヘリコプター集材に頼らない壊れない道づくりに取り組み、やがてその道は奈良型作業道と呼ばれるようになりました。その時から、道づくりの現場に立ち、今では後進の育成にも尽力されているのが岡橋さんです。
岡橋さんの息子さんである一嘉さんも、同じ道を進み、今では起業されています(株式会社アルベロクオーレ)。
さとびごころ が清光林業時代の一嘉さんを取材した記事がこちらです。
道を作るのに支障となる木にも価値を置き、土、水、草を生かし、山を傷めずに、収益を生む林業のあり方に強く共感して取り上げました。
全国的に進んでいる皆伐型の林業とは異なります。
を下の方へドラッグしていただくと、もう少しクリアな記事があります。
編集部あなんも、谷林業谷茂則氏のお引き合わせで岡橋さんとご縁をいただき、少しゆっくりとお話させて頂いたことがあります。山主でありつつ森林を直接管理することは、初めの頃は周囲の理解を得られなかったということでした。今では山守の数は激減し、昭和時代のような純然たる山守制度は崩れています。そしてその中で、谷さんのような次世代山主が明日の奈良の森を模索し、答えのない問いに向かって奮闘中なのです(さとびごころ ではこれを見守りたいと、連載して頂いています=十四代目林業家ドタバタイノベーション奮闘記)そして、奈良県森林総合管理士会とともに「明日の奈良の森を考える学習会」をスタート、この取り組みに今少しずつつ共感が広まりつつあります。
次号(vol.41 2020 spring)では、今回のあすならもりのことも取り上げますので
森愛ある皆様、ぜひご注目ください。
森愛ある皆様、ぜひご注目ください。