さとびごころ編集部のblog

奈良のローカルマガジン「さとびごころ」の編集部からみなさんへ、取材のエピソードや、お知らせ、ご紹介したいことなどをお送りします。

カテゴリ: 記事の紹介

オノ暮らし蛍

連載 第3回 今日も晴々(ハルバル)オノ暮らし
小野晴美(オノ暮らし主宰 山の家harubaru運営)

下北山村で「人と自然に優しい素敵暮らし」を手作りする小野夫妻が主宰するのが「オノ暮らし」。
下北山村は、奈良県の南東部の県境にある奥深い山里です。地域おこし協力隊としてこの村に移住してきた二人には、その風土あっての、人の暮らし方や守り育てられてきた自然へのリスペクトと感謝があります。今回はそんな気持ちを綴ってくれました。

オノ暮らしはいつでも進化しています。第2回の連載では、夫マサハルさんがセルフビルドのカフェ作りに挑戦していることが書かれていましたが、今回は、ひよこを飼い始めました。いえ、記事掲載時には、ひよこだった雛たちは、今ではトサカが現れるまでに成長し、山の家ハルバルから出てくる野菜クズなどを旺盛に食べています。

山里だからこそ実現できるオノ暮らしには、山里に住んでいなくても受け入れたい考え方と実践がたくさん含まれていますので、さとび読者の皆様にはきっと共感していただけるのではないでしょうか。

写真は、「山の家harubaru」の庭先で今年見られたホタル。ここはビオトープになっており、6月には、村内でもとりわけたくさんのホタルの舞が見られます。パーマカルチャーの畑があったり、広葉樹が植えられていたり、鶏小屋があったり、建設中のセルフビルドカフェもあります。しかも、さとびごころ のバックナンバーもリビングルームに並べてくださいっています!!!山の家harubaruに、一度お泊りになってみてはいかがでしょうか。予約状況はオノ暮らしHPでチェックできます(これまたハンドメイドなスケジュール表で)。

連載 山と今日から始まる物語#02
谷茂則(一般社団法人大和森林管理協会)

前回から連載が始まりました、山と今日から始まる物語、通称ヤマトキョー。
谷林業の谷さんが、奈良県の森林について経営、管理をおこなう法人(愛媛大学名誉教諭の泉英二理事長)を設立されたことを機会に、その理念や活動について執筆していただいています。

(谷さんのこれまでについては「ドタバタ」のほうで書いていただいています。)

今の政策が国産木材の増産を強く求める方向に向かっていることはご存知でしょうか。
林業の中でも素材生産業に光が当たり、一見正しいことのように見える「安定供給」が実現されれば、せっかく積み上げてきた森林資産を一気に伐採してしまうのではないかという恐れを感じると谷さん。


豊かな循環サイクルを作り上げるのか、資産を取り崩すのか、森林林業関係者の選択にかかっているとし、自然に寄り添い最大限に活かしながら生きていくシステムを創ることに一つの答えがあると語ります。

奈良県は、吉野林業という山を生かしながら経済を作るシステムが構築された場を持ちます。
取り返しのつかない皆伐一辺倒でない森の経営や管理が行われていくとしたら、編集部も望むところでありますので、ヤマトキョーの活動を通して、奈良の森の現在を追っていきたいと思います。




天神祭

連載 GOMIGEN 最前線 #04

 天神祭ごみゼロ大作戦 市民の力で大きな成果

北井弘(ごみ減量ネットワーク主宰)

大阪の天神祭では、2016年の調査で、60トン発生したごみのうち、40%がリサイクル可能であることがわかりました。その翌年は、14箇所のスーテーションにボランティアスタッフが立つと、お客さんが例外なく快く協力してくれたそうです。そして昨年は、資源物の回収が3.7トン、リユース食器の回収は96%に。これらが100%市民の力で始まったとのこと。大阪市民、やりますね。

ごみ減量ネットワークを主宰している北井弘さんは、さとびごころ の創刊時からお世話になっているジャーナリストさんでもあります。2号の特集「ごみゼロへの挑戦」を執筆され、今ではつとに有名になった徳島県上勝町、福岡県の大木町、神奈川県の葉山町などの例をいち早く紹介してくださいました。
ご自身でも、「ごみ減量ネットワーク」を主宰され、全国で講演活動もされています。
特集の最後に、


「この運動を進めていくにあたっては『鳥の目(社会の仕組みを動かそうとする活動)』と『虫の目(一人一人の活動)』の両方を備えた取り組みが不可欠だ」
 


「(日本での脱ごみ焼却の動きが芽生えつつあり)この小さな芽がすくすく育って10年後には大きな花をつけ始めることを、私は固く信じているし、そのために力を尽くしていきたい」
 

と、書き記しておられました。
そして、10年が過ぎました。北井さんの信念は変わっていません。
まだまだかもしれませんが、ごみを減らすことへの意識は確かに高まったと思います。少なとも、ソーシャルな活動が各地で活性化していることは確かです。さとびごころ も、こうした動きへの追い風でありたいと思います。

イベントは、たくさんの人が集まるので、意識づけにも役に立ちそうですね。そもそもごみを出さない、リユースする、リサイクルする、この原則でライフスタイルが変化していくといいですね。 

虫の目活動として、わたくし、遅ればせながら(過去に挫折経験のある)ダンボールコンポストを始めました。今はユーチューブが何でも教えてくれますから、自分にあったやり方を研究することができます。やってみると、これが意外にも楽しくて、毎日コンポストの蓋を開けて混ぜています。これをもちまして、我が家の野菜クズは消えることになりました。楽しいエコロジー、あなたも興味のあるところから始めてみませんか。
 


松本先生

あすならもり 05   明日の奈良の森を考える学習会レポ

地球温暖化と森林・林業・木材産業

講演:近畿大学教授 松本光朗先生

杉本和也(奈良県森林総合管理士会会長)
 

発行元のオフィスエルインクも運営に関わっている、あすならもり。先ごろ(8月18日)、第10回を行いましたが、38号では第9回のレポートを紹介しています。最近SDGsが認識されるようになり、また度々異常気象が報じられるなか、地球温暖化のことも後回しにできない雰囲気が高まっています。
松本先生は2017年まで森林総合研究所の研究者を務められ、地球温暖化対応の推進にあたられた方です。
講演のダイジェストを杉本さんが伝えてくださっています。



松本先生の言葉の中に、「人工林への過度な期待は禁物」ともありました。一方ではコンクリートなど(製造過程で二酸化炭素を排出するもの)の使用を減らしたくない、と言う国の考えがあり、森林へ負担させる方向になりがちなのだそうです。


やはり森林に頼るだけでなく、社会全体がエコロジカルな方向へ向かうべき時だと言うことを、地球は言いたいのではないでしょうか。

雑記:今年4月ごろ、「仮に全ての空き地に植林した場合、植えられた木は毎年『世界中で人為的に排出される二酸化炭素(CO2)などの炭素』を上回る量の炭素を吸収してくれるという研究結果が報告されて」いると言う記事もネットで流れていました。山だけでなく、空き地に森ができたら、、、、私などは喜びます。(植林活動ボランティア、しますけど、、、、)



参考 :「パリ協定」のもとで進む、世界の温室効果ガス削減の取り組み① 各国の進捗は、今どうなっているの? https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/pariskyotei_sintyoku1.html 

kihada

企画取材 森づくりは地域づくり
人工林の皆伐地に、広葉樹の森を育てよう。
「木の恵みと生きる陀羅尼助の郷、天川村の豊かな未来」プロジェクト事業 その2
杉本和也(奈良県新総合監理士会会長)

前号(37号)の続きになります。
天川村フォレストパワー協議会が、昨年夏に駆け込みでエントリーしたプロジェクトは、12月に採択が決定され、いよいよ具体化しています。

この号では、採択後の様子と皆伐地に植林される予定のキハダの赤ちゃんのことが伝えられています。
キハダの果実から種を取る作業をした筆者の杉本さんによると、手がスベスベになって驚いたそうですよ。陀羅尼助の原料になるキハダ。そのキハダの森を作ることで地域づくりをしよういうのがこのプロジェクトです。天川村に限らず、奈良の森はほとんどが杉と檜の針葉樹。
その中で、広葉樹の森が育った姿を想像してみてください。
夏の天川村はキャンパーで賑わっていますが、この広葉樹の森には(課程も含め)森ラバーズに訪れていただきたいですね。(興味のある方は編集部までご連絡ください)
天川村でのお土産は、陀羅尼助に決まりですね。(編集長宅阿南家では常備してます!)

ところで、皆さん、最近何か種を植えましたか?
さとび読者の方は、家庭菜園家やガーデナー、農ある暮らしをしている方もあるかもしれません。
しかし、実際のところ、決して多くはないのではないでしょうか。皆さん、ご多忙ですから。
どうしても、ハードルを感じられるのではないでしょうか。

難しく考えず、失敗しても構わないつもりで、プランターに菜っ葉(小松菜が簡単です)の種を蒔いてみてください。水だけは、そっと、かけておいてください。蒔いたら、毎日見てください。乾いていたら、少し水をやってください。わずか3、4日で芽を出しますので、やりがいを感じますよ。それはそれは可愛いのです! 最後まで上手に育てきれなくても、いいじゃないですか。間引き菜なら100%、収穫できます。


育てる。食べる。土から体へ。この循環を感じてみましょう。ベランダでも窓際でも、小松菜は丈夫なので芽を出してくれることでしょう。もし面白いと思ったら、次のステップへ進んでみたら良いのではないでしょうか。かく言う編集部も、小さなベランダでプランターに種を蒔きました。
め

キハダも頑張ってるかなー?と思いながら、菜っ葉の成長を見守っています(^^)

  




すっかり涼しくなりました。夜は鈴虫のなく声がよく響いています。

編集部では秋号の準備を進めています。その前に、38の紹介を続けましょう。


連載 地域ブランド大国ドイツ 第14回 「BMWにとっての『地域』の意味」柳原伸洋


BMW


編集部にご縁のある柳原氏に、毎号ドイツでの地域ブランドの歴史をご紹介いただいています。

ドイツは連邦国家なので、地方色が豊か。そんな地域力をいただけるページです。


今年3月からミュンヘン在住となられ、よりドイツ生活に基づいたエッセイをお送りいただけることになりました。ミュンヘンには、 BMWの本社ビル、博物館、ビジターセンター、工場があります。

この工場が、地域ブランドとして生かされている様子をご紹介いただきました。

雇用や工場見学を通して社会貢献を果たし、消費者へのPR機能を持たせています。

詳しくはぜひ、38号をお読みくださいね。



毎回多彩なゲストを招き、明日の奈良の森を考える集い。発行元のエルインクも運営に関わり、途中からさとびごころ でもレポを連載し、回を重ねてきました。今回で、もう10回目です。
 木材活用については東京オリンピックのメイン会場など、公共施設の木造化・木質化が一般的にも広く知られるようになっていますが、この木材の「出口(川下)対策」は 森林を護り、山村で生活している人々や森林所有者、いわゆる「川上側」にどれだけ潤いをもたらしているか?木材活用=森林資源の有効活用=山村の生活の安定にはまだまだ課題が多いと考えます。  本日はアトリエフルカワの古川氏に設計者の視点から、シンプルで無駄がなく経済的な木の活用術のヒントのお話をいただきました。


(今回はキッチンの手伝いが重なり バタバタしておりまして失礼しました) いつも2、3ヶ月おきに開催していますが、次回は異例の翌月開催。 主催者の杉本さんの強力プッシュで、奈良の森林ジャーナリスト田中淳夫さんのご登壇です。以前、21号特集「100年前の奈良」で、「100年前の吉野林業」についてご執筆いただきました。さとびごころ ともご縁のある先生です。
 今回の講演は8月7日に発行された田中先生の最新刊「絶望の林業」をテーマにお話いただきます。このテーマで本を書かれた経緯や、今の日本の林業や森林施策への不安。そんな中にも次の世代の林業に希望が見えるか?
書籍だけでは読み取れない田中淳夫先生の「森林愛」を直に感じていただける講演会になろうかと思っています。あなたは今の林業や森林で起こっていることを、傍観しているだけで良いのですか?  まずは、講演会に参加し、書籍を購入し、読み、次に行動を起こしましょう。


お申込み受付が始まっています。こちらまで。
https://naraforester.wixsite.com/asunomori-11 


それぞれの人に、行動する方法があるはずで。。。 林業や木材の分野外の方にも、山で起こっていることを知っていただく機会になるかと思います。編集部も勉強します。どんな行動が可能か、探しに来ませんか。

ハチ

連載 種生む花 #05  「昆虫少年」三浦雅之&陽子


さとびごころ が出会う人たちの中に、「子どもの頃は昆虫少年だった」という率が高いのです。

今の子どもたちは、昆虫と遊んだりするのでしょうか。
塾に追われていないかな?ゲームの方が好きかな?

自然にも人にもやさしい感性を育むため、夏休みはぜひ
昆虫が生きているような場所へ 連れて行ってあげてください。

昆虫少年といえば、三浦さんです。
管理人(わたし)は知っています。
昆虫の話になると、ワクワクスイッチがオンになる人であることを!

そこで今回は、三浦さんの好きな昆虫ベスト5を伺いました。
一つだけ、おしらせします。第5位は、ミツバチ。
その理由は?そして4位から1位は?

続きは、さとびごころ が届いたらお読みくださいね。


 

ドタバタ
連載 十四代目林業家のドタバタイノベーション奮闘記
谷茂則(谷林業株式会社取締役)


奈良県有数の山林所有者である 谷林業 谷茂則さんによる、次世代山主が目指すドタバタイノベーションの連載も12回目。
初回は、vol.26(2016 summer)でした。子ども時代に、お年玉を数えるのが楽しかったそうです(文中から察するにかなりの、、、)。吉野林業の最盛期の最後を見た世代に当たる谷さんが、今までどんな風に山と向き合い、行動してきたのかを寄稿していただいています。バックナンバーでの連載はこちら。

「山主」という遠い存在と縁が生まれ、リアルな気持ちや考えを知る機会を得たことは、さとびごころ にとっても学びが多く、ありがたいことだと思っています。

12回目は、前号に続き「架線集材」のお話。あれでもない、これでもない、と次々と「やってみる」を続けていた頃(ある意味、今でもそうなのですが)。

参考 架線集材って何?(高知県の例)

前回から今回にかけて文中に登場する人の一人、久住さんは、元谷林業の社員さんでした。退職される直前まで、前任としてこのコーナーで連載(vol.22からvol.25)していただいていました。(この連載を始めた頃は、後に谷さんにも書いていただくことになるとは思っていなかったものです)久住さんは今では、古民家を改修した拠点「森ある暮らしラボ」を明日香村に開かれています。ちなみに、その様子は33号の特集「住み継ぐ暮らしとまち」で取材させていただきました。共々、お世話になっております。

谷林業といえば、「チャイムのなる森」というイベントで知っている方もあるかもしれません。今回はまだ「チャイムのなる森」まではいきませんでした。次号あたりでしょうか???


38-kikaku-ayu
さとびごころvol.38 (2019 summer)特集連動企画記事
「おかえり 僕の大好きな鮎」
北直紀(さとびライター 下北山村在住)

料亭などで出てくる川魚、鮎。食べたことはあっても、どんな魚なのか、どこにいるのか、今では良く知らない人も多いのではないでしょうか。
今回記事を書いてくれたのは、下北山村で1、2を争う鮎釣り名人(ということは取材の後で知ったのですが)の北直紀さん。鮎について、鮎釣りについて、それが川の環境とどう関わっているのか、鮎愛溢れる文章を綴ってくれています。

釣りの好きな人が、いつまでも釣りをして楽しむためには
魚が生き生きと暮らせる環境と一蓮托生、という側面があります。
そんな人が  地域の川の語り部となっていただければ、編集部は喜びます。
鮎を取り巻く環境は年々悪化していると言われますが、、、。
いつの日か、放流(※)をしなくても天然のがウヨウヨと泳ぐ川を
再生できる日が来るのでしょうか。

※ 鮎釣りスポットでは、鮎釣りシーズンになると養殖の鮎が放流されています。
あゆ漁業の解禁状況について(奈良県HP)

  
もう一つの企画記事は、前号からの続きです。
人工林の皆伐跡地に、広葉樹の森を育てよう。という天川村のプロジェクト。
無事にスタートし、キハダの赤ちゃんが芽生えました。

キハダの赤ちゃん




FB情報によりますと、特集で出てきた「八千代の森」さんが、
この天川村のプロジェクトで作業道作りに関わることになられたとのこと。
 
読者の皆さん、この夏は天川村へも行きたくなってきませんか。
(わたしはそろそろ、ご無沙汰している弁財天へお参りしたくなってきました、、、)

↑このページのトップヘ