さとびこ編集室日記|100年住みたいのは自然にも人にもやさしい地域

自然と人のつながりを地域に根ざして考える奈良発ローカルマガジン「さとびごころ」を編集する「さとびこ編集室」より、日々の活動のことやお知らせ、雑談を綴ります。 雑誌づくりを通して、自然にも人にもやさしいあり方をみなさんとともに考えます。

2023年04月

vol.53 (2023 spring)のご紹介 いっきに(その1)に引き続きまして、
後半です。

P22  はじめてのヴィーガン No.1
 
最終回があるかと思えば、新連載もあります。と、ここまで書いて、時間がなくなりました。
というところからの再スタート。

さとびでは今回からヴィーガンをテーマにしたコラムを連載することにしました。

vol.53はじめてのヴィーガン

ヴィーガンというと、肉を食べる人を非難して自分たちが正しいと主張する人、、、、
と思われる風潮があるのかもしれませんね。

でも、今回連載をお願いした井上和恵さんは、もっと柔軟です。
肉食を控えましょうというその理由の中には、生きものである家畜を工業製品のように扱い、
感謝も尊重もない今の現実に対して大きな悲しみがあり
編集部と通じるところがありました。

たしかに、わたしも含めて多くの人は、肉も好きですし
添加物も全くゼロというふうにはいきません。選んだつもりでも原料の段階で何が混ざっているのか、どんどんわからなくなっていきます。こだわりの製品を揃えたショップはまだまだ少数。。。

なので、正論の戦いよりもまず、体によくて環境負荷も少ない食について
知っていただいたり、ちょっと考えてみようかな、というきっかけになってほしいという思いで始めました。

まずは筆者の和恵さんがヴィーガンに出会うまでを自己紹介されています。
そして次回からは、おすすめのヴィーガンカフェやレストランを訪ねながら紹介してくださいます。おしゃれなお店がたくさん見つかるかもー!
新連載「はじめてのヴィーガン」、これからもお楽しみに。

P23  TEtoTE project  | TEtoTEマルシェ2023報告
 
春先に開催したTEtoTEマルシェの報告をしました。さともだちのお顔もたくさん並んでいます。
いつでも安定して購入できるマスプロダクト品もヴィーガン同様、完全否定をしても始まらないことですが、その中でもう一度、「手」がかかっているグッズを増やしてみませんか。
その作り手さんが好きだったら、きっといつまでも大切にするはず。
ごみも減るし、使う幸福感もアップ。わたし自身も、TEtoTEの作り手さんのものを普段から愛用していて感じることです。
来年もやりますので(もう、あっという間にきっと来年がやってくるんだわ)ぜひ会いにいらしてくださいね。秋ごろから告知を始める予定です。

P24からはコラムのコーナー。今回は6つあります。

1.5月21日に予定している雑草キッチンセミナーのお知らせ 。これはこのブログでもご案内しているとおりです。前回のレポも含めて、こちらもご覧ください。


2.つむぐプロジェクト発の新酒「つむぐ」が発売になりました。
vol.53コラム-つむぐPJ

農家のこせがれさんからの情報。 
vol.53つむぐ

すでに発売されておりまして、もしかしたら品切れになっているかもしれません。
わたくしも1本役得で頂戴いたしました。ほんま、さすが黒瀬さん(稲田酒造さんの伝説の杜氏さんです)、美味しいです!!!

3.最終回!地域の酒屋考察録
 
つむぐの限定販売店でもある天理市にある登酒店4代目の和哉さんに綴っていただく連載コラム。今回は最終回ということで、なんだかお酒が美味しくなるような、地域の居酒屋に今すぐ物色しに行きたくなるような記事ですよ。

和哉さん、1年間、ありがとうございました。
かずやさん

登酒店さんには、過去の地酒特集や、今回で最終回になった「小さな酒屋の物語」でも大変お世話になっておりまして、地域の「無濾過生原酒的情報」を編集部もたくさん学ばせていただいています。ぜひこれからもよろしくお願いいたします!

4. 若手部員のさとび的体験録
 
今回から、部員の健太くんに体験録を綴っていただきます。なんでも、歩く好青年という定評があるらしいです(^^)。今回は本誌バックナンバーvol.33でご紹介した「畑ヘルパー倶楽部」に援農体験に行ってきたとのこと。畑に立つこと自体が、新鮮なんですね。わかりますー。自然に近づく第一歩として畑活は楽しくて発見がいっぱい。畑に縁のない方は「援」のほうから接点を持たせていただくのがおすすめです。
vol.53コラム-部員ジャガイモ播種
ジャガイモをひたすらに埋めたそうです。このあと、レンコンとの格闘も。

 
5.身の丈しごと研究室 BY戸上昭司さん

前回(vol.53)掲載の林業家・久住一友さんのエピソードから読み解く身の丈しごとのプロセス。必見ですよ。戸上昭司さんの研究の本丸的なお話になっています。こんなにコンパクトに、重要なお話をまとめられる戸上さんにも脱帽。
身の丈図
この概念図は、わたくし自身も身をもって実感していること(久住さんが独立されるときも、こんな話をしていたものです)。身の丈しごとに興味ある方には、きっと「ド・ストライク」なコラムになるでしょう。

6.さとび的読書散歩 BY嶋田貴子さん

幅広く読書される嶋田さんが、さとび思いなセンスで選んでくださる読書散歩のコーナーです。
エッセイ風な読み物としてもお楽しみいただけます。嶋田さんの文章も、毎回素敵です。
vol.53読書

さとびの毎号最後のページを飾る、おいしいデザートのようなコラムなんです。読んでみてくださいね。



というわけで、なんとか、4月中にvol.53のご紹介をすることができました。
さとびは、こんな調子で編集しています。

自然を尊重するだけでも成り立たない。人間のエゴだけでは汚れて壊れるばかり。
やはり自然にも人にもという両立と調和を、どのあたりに持つのかというセンスが求められています。さとびは、そこをみなさんといっしょに考えたくて作っています。さともだち(さとびつながりのおともだち)になっていただけたら、とても嬉しいです。

さとびvol.53(2023.spring)をお楽しみください。

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ご訪問ありがとうございました。100年住み続けたい奈良のための地域づくりマガジン編集部からのお知らせや関連する雑談を投稿しています。

さとびごころ(編集:さとびこ編集室 発行:オフィスエルインク)
https://satobigokoro.org/

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4月も残り少なくなりました。
週末からは、ゴールデンウイークに突入ですね。

vol.53も読者の皆さまには、ほぼ行き渡ったころかと思います。お読みになったページも、あとで読もうと保留にされているページもおありかと思いますが、 ここでひととりのご紹介をいたしますので、まだお読みになっていところのレビューとしていただけましたら。

また、初めてお越しいただいた方、さとびではこんな記事を載せておりますというご紹介としてお読みくださいませ。

Satobiこと、さとびごころvol.53(2023  soring)4月10日発行

P1 表紙

vol.53@hinata_to11
カバー写真を撮影していただいたhinata_to11さんによるvol53のポートレート。
感じがいいですよね。実力以上に見えますね。ご紹介ありがとうございます。

P2  人気連載 これからのこれから

vol.53これからのこれから

発達障害の診断をうけた息子のために綴る父の日記。奈良では、きっとすでに有名なフォトグラファー、都甲ユウタさんのエッセイです。

今回は、ちょっと、ミステリアスなしかけのある文章になってますよ。
読者のみなさんのお声では、このエッセイが楽しみだという方が多いのです。
同じ悩みを持つ親御さんもいらっしゃるし、福祉系の方もいますし、そうでない方も。
リズムがいいですよね。センスのいい方は、何をされてもセンスがいいんですね。

P3 は目次です。以前の記事と重複しますが、こちらです。

さとびvol.53目次



P4からは特集!は、下記でご紹介していますので、ちょっと飛んでくださいませ。
 
 
発行してから、上北山の方からvol.53購入ご希望のメールをいただきました。嬉しかったです。
個人的には、「行ってみたいですー」というお声も何名かの方からいただきました。
上北山村は、国道で通過する限りは「道の駅がある」くらいしかよくわからないくらい、ただ山の風景が続く村なんです。でも、人を感じることでシンパシーが生まれるんですよね。
わたしは取材を通して、愛しい方が奈良県中にできましたことを嬉しく思っています。

P10 企画記事 「しなさい」から「してもいいよ」に
世界に届くアールブリュットはどのように生み出されるのか
やまなみ工房アート作品

やまなみ工房のアート作品より


これは、やまなみ工房さんを訪ねたことで生まれた記事です。さとび目線での記事作りは後日に予定していますが、そのためにもまずは、やまなみ工房さんのスタンスを知ってほしくて企画しました。障害福祉の現場に限らず、問われていることが含まれている気がして。

そこに「社会に発信する理由」があるんですね。

P12 GOMIGEN最前線 京都のスーパーでプラスチック調査
 
表題のとおりの調査が行われたお話です。包装(ごみになりますね)が多いのは、どんなスーパーだと思いますか?読んでみてください。
そして、vol.51(特集 炭はサーキュレーション)を読んでくださった筆者の北井さんから「炭化器が欲しい!」とのお声をいただき、わたくし、お世話させただきました。ただいまデビュー待ちとのことで、その件も紹介されています。
北井さんの無煙炭化器

 
P13 森のねんどギャラリーvol.6

もう初夏になってしまいましたけど、春号にちなんで今回のギャラリーはお雛様。
vol.53みちやす
毎号、癒されるページになっています。来年の3月がきたら、このページをもう一度開いてみましょう!

P14  奈良の地酒と「小さな酒屋」の物語 第8回(最終回)物語は続く

vol.53小さな酒屋の物語
奈良で地酒ブームが起こった背景を「小さな酒屋」の物語から社会学的に読み解く連載、今回は最終回として総括していただいています。この最終回を読むだけでも、かなりわかりますよ。
奈良酒ファンの方なら、きっと面白いはず。終わってしまうのが残念な方、大丈夫です、先生は次なる企画を今、あたためていらっしゃいますので「おかえりなさい」をお待ちくださいね。

P16 風は奈良から-さとびごころ×7つの風

vol.53風は奈良から

今回のゲストは、いつも作品を連載していただいている「さともだち」みちやすさんのダブル出演?です。
実はみちやすさんと三浦さんがゆっくりお話されるのはこれが初めて。
お二人から生まれる風を感じてくださいませ。

vol.53風は奈良から-CWニコル像
若い日のみちやすさんに影響を与えたCWニコルさん。みちやすさんの作品。

ある活動を35年続けてこられた読者の方から
「今回の岡本さんの
「表現すれば、そういう人たちが集まってくるんじゃないかな」という言葉に、やっぱりそうだよなぁとそうやって35年やって来たよなぁと思いを新たにさせてもらいました」
とのお声が届きました。

類は友を呼ぶとしても、類であるために自分自身の振動を止めないことが大切ですよね。

さてさて、清澄の里でいつかみちやすさんの作品展が実現する日は来るのでしょうか。

P18  杉さんの里山再生録

vol.53過ぎさんの里山再生録

いやもう、ほんとに、さとびごころがご紹介するまでもなく、今や人が集まる里山のドン?になりつつある杉浦さんです。杉浦さんの取り組みがいずれ、この連載の中にまとまっていくことをイメージしながら取り組んでいただいています。
里山に人がいなくなったわけは?それは抗い難い時代の流れの中で起こったことでした。でも、時代は巡っていきます。そして今は、新しい時代が目覚めようとしています。里山はその現場のひとつになることでしょう。杉浦さんの取り組みを、さとびも見つめていきたい。

P20  連載 季節によりそう味と香り 春 第4回(最終回)
 
vol.53には3つの最終回があります。こちらの連載も一年間のミッションを終えて、ひとつの区切りを迎えました。けど、筆者の吉水純子さんは奈良にも度々おいでになる方でもあり、わたくしともずっと繋がってくださる方ですので、また何らかの形でさとびに登場していただくことになると思います。

vol.53味と香り1
宮崎で森の恵みから蒸留をされています。 

わたしとは全く違って、行動力がすさまじく、森林の専門家の方々とも多方面でつながりのある方です。純子さん、これからもよろしくお願いします。一年間、お世話になりました。

P22  はじめてのヴィーガン No.1
 
最終回があるかと思えば、新連載もあります。と、ここまで書いて、時間がなくなりました。
続きは次の投稿で!今夜か明日の朝までにはアップします!4月が終わってしまう前に!

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時々読みにいくサイトの中に、「これは、さとびと通じる」と感じるものがありましたので記録のためにシェアします。
生命誌研究者 中村桂子氏の連載より(ご興味のある方はサイトへ行かれて、他の記事もお読みくださいませ)
https://www.toibito.com/toibito/articles/土を意識し続ける新しい文明を求めて


25. 土を意識し続ける新しい文明を求めて

 地球上で豊かに暮らし続けるために現代文明のありようを見直すなら、農耕の始まりに問題があったということが見えてきました。それを土から考え直すことで、土木・環境ともつながる文明全体の見直しができるはずであるという見通しも立ちました。このような見直しに必要なのは、拡大・成長・進歩と支配・征服・操作からの脱却です。これらは、人間が自然の外にあり、自然を手なずけ、飼いならす存在になるということですし、この延長上では人間自身も飼いならされる存在になります。
「私たち生きものの中の私」は自然の中にあるわけですから、近代化の路線から外れて自然を巧みに生かした循環の中で豊かさを求める道を探ることになり、ここで浮かび上がるのが土なのです。文化・文明をもつ人間としての生活は、まず農耕から始まりますが、食べものづくりだけが生活でないのはもちろんです。家族が共に暮らす家づくり(土木・建築)に始まり、さまざまな道具、更には機械をつくる作業が必要です。生活を支えるエネルギーも不可欠です。土に注目して農業を始める新しいサピエンス史は、家も道具もエネルギーも土から離れずに考えていくことになるでしょう。このような社会の大枠を見ていきます。

 土を育てる
 拡大・成長・進歩・支配・征服・操作という言葉を排除する(念のため、進歩ではなく進化をしますので、新しいものを生み出していくことはもちろんです。生きものがバクテリアから人間まで多様なものを生み出してきたように)なら、基本は生きものとして生きるのに適した地域コミュニティの集合体として社会を構成するほかありません。地球上のさまざまな地域の特性を生かした多様な社会です。進歩から進化への転換の鍵は多様です。
 それぞれの地域が、その地の自然に合った形で足腰の強い、豊かな、持続する生活基盤をまず農業でつくります。土を生かす農業については最近多くの試みがなされており、本もたくさん書かれていますが、ここでは『土を育てる』を参考にします。著者ブラウンは、アメリカノースダコタ州にある、義父母から譲られた農地で農業を始めます。数年後、友人から土の力を生かす「不耕起栽培」を勧められた時、それを理にかなっていると受け止めます。農家出身でないために先入観を持っていなかったのがよかったと書いています。最初の4年間は「壊滅的」(著者の言です)だったけれど、神を信じて過ごしたとのことです。しかし結局、地球上にあるすべての命は土あってこそのものであると分かり、土を育てる道を選ぶのです。今ではそれを広める役割をしています。体験から得た健康な土を保つ5原則は、次の通りです。
 
1.土をかき乱さない
土にある団粒構造(水はけがよく保水性に富む微小な塊状)や孔隙(水が浸みこむ隙間)など、土本来の構造を壊すと、土壌流出が起きる。


2.土を覆う
植物で覆うこと。これがないと、水や風で土が流され飛ばされる。覆いがあれば土の温度変化が和らぐ。これが植物にとってベストな生育環境をつくる。


3.多様性を高める
自然は多様なものだ。農業では寒さと暑さそれぞれに強いイネ科作物と広葉作物、つまり4種の作物を作るとよい。植物の多様性は7〜8種類になると相乗効果が生まれ、健康状態、機能、収量が向上する。


4.土の中に「生きた根」を保つ
いつも植物があるようにすることで土に炭素を送り込むこと。もう一つの目的は菌根菌をふやすこと。


5.動物を組み込む
ウシやブタやニワトリなどが草を食べている状態をつくることで、土の炭素量が増え収益性が向上した。
  この5項目が満たされていると、水・炭素・ミネラルの循環、エネルギーの流れ、生態系における生物の複合的な関係が自ずと良好になることが分かりました。数値を計測して管理するのでなく、すべてが自然に動いていくようにするわけです。
「脱炭素」という言葉があらゆる場面に登場する昨今ですが、『土を育てる』では「土に炭素を送りこむこと」が最良のこととして語られています。土の中に有用な炭素が充分にあればそこから豊かな作物が生まれ、それを食べた私たちが健康に暮らせるのです。炭素は私たちにとってそのように重要な存在として語られるはずのものなのです。「脱炭素」は機械論で動く技術の中にどっぷり浸かっている人から出てくる言葉であり、「私たち生きものの中の私」としての生き方から離れたものであることをここで再確認しておきます。


 アメリカの広大な農場を30年かけて「工業型農業」から「自然に近い農業」へと変身させた体験を書いたという著者は、この原則はどこにもあてはまるが、あなたはあなたで考えて欲しいと言っています。これが重要です。ここにこれからの道が示されているのは確かであり、事実この流れはできています。けれどもここで重要なのは、一人一人が私として考えることであり、これからの社会はこのような形になっていくことでしょう。まさにこれはその具体的な姿です。
 著者は、日本の農哲学者、福岡正信の『自然農法 わら一本の革命』を大きな支えとしてきたと言っています。この本は私の本棚にもあります。福岡正信の4大原則は、不耕起、無肥料、無農薬、無除草です。ブラウンと基本は同じですし、日本ではこの流れで、自分で考えながら自然を生かす農業をしている方たちが少なからず存在します(ここでは名前はあげませんが)。ただ、ブラウンが科学の方を向き、その成果を取り入れる態度を明確にしているのに対し、日本では、自然農法はストイックなイメージで受け止められ、広がりが難しい状況になっているような気がします。誰にでもできるという位置づけが重要です。


 先回触れた農民作家、山下惣一さんの考えをまとめた『聞き書き 振り返れば未来』には、「農業は総合理性」だという立場からの日本での農業の実態と、土を生かした自然農法の重要性が指摘されています。このような捉え方をして、これからの日本の農業を科学を基盤に置きながら自然を生かすという流れで考えていくことが未来を明るくするのではないでしょうか。
 山下さんの考え方を象徴する言葉が「百姓」です。差別用語のように言われていますが、本来、貴族以外の普通の人を指していたものであり、むしろ農家として分離され、それが更に専業だ兼業だと分けられるのでなく、生活する者として百姓という言葉を使いたいという考え方です。分離せずに私たちとして考えていくというところは、この連載での考え方と同じです。


 自然に目を向けたもう一つの流れとして、「アグロエコロジー」があります。生態系全体を意識し、土や水を生かすという考え方で、具体的には有機栽培を行うという取り組みであり、ブラジルを初め、いわゆる「途上国」での実践が進んでいるのが興味深いところです。一方、フランスが2014年に制定した農業基本法には、アグロエコロジーが経済と環境を両立させる地産地消型小規模農業として位置づけられているなど、ヨーロッパにも広がりつつあります。


サピエンスとしての歴史を見直す

 近代化に合わせて進歩や自然の支配に象徴される価値観を持ち、世界各地で一律化の方向に向かい、工業化してきた農業に対して、土に根ざした本来の農業を求める動きが、さまざまな形で出ていることを見てきました。それでもこれが現在の農業のあり方の根本的な見直しという農業全体の動きにならないのは、現代社会を支える世界観が転換していないからです。現在、サピエンスの歴史は「機械論的世界観」で動いているのであり、その中でこれまで示してきたような農業のあり方を提案しても、全体を動かすものにはなりません。
「私たち生きものの中の私」、つまり「生命誌論的世界観」を持つことがこれを可能にするというのが、この連載での提案です。考えたいのは農業の転換ではなく、農耕社会から始まったサピエンスとしての歴史の見直しです。1万年前に農耕を始めた時は、恐らく日常感覚として「私たち生きものの中の私」であったでしょう。いわゆるアニミズムです。けれども、進歩と支配という価値観の中で国家権力が生まれ、科学革命、産業革命の中でそれは消されてしまいました。

 21世紀になって、科学に基づいて生まれた知である生命誌が、新しく「私たち生きものの中の私」を浮かび上がらせたのです。そこで行われる農耕は、自ずと今回紹介した形のものになるはずです。土についてよく知り、そこで育てる動植物についての研究を進め、作る人、食べる人共に豊かさを感じられる暮らしを生み出すと共に、動植物たちも生きものとして生き生きと存在する姿を見せている状態を思い描きます。「生きものとしての農耕」と呼びたいと思います。

 アグロエコロジーを「水や土や生態系全体の一部としての農業の営み」と位置づける著書の中で、農業・資源経済学の西川芳昭龍谷大教授が生命誌に言及しています。本稿でも紹介した内発的発展論と近代科学を結ぶものとして生命誌を取り上げ、これを農学原論の基本に置き、山下さんが語る百姓のもつ「天地有情」の世界観を共有できる時、近代化農業とは異なる新しい農業、実は本来の農業となるという考え方を示しています。農業経済の専門家が同じ考え方を出して下さっていることを心強く思います。

 
「生きものとしての」暮らしを考える

 農耕と同時に、家に始まる集落作りなど、さまざまな暮らしを支える土木もまた「生きものとしての土木」が行えるだけでなく、現実に行われていることは先回紹介しました。
 エネルギーも、この流れの中で考えるなら、地産地消が原則です。二酸化炭素の排出抑制は喫緊の課題であり、今後もそれを続けなければなりませんが、大型の原子力発電所は、福島での事故を体験した今、そのままの形での運転は考えられません。事故から12年経過した今も、まだ明確な対応策が出されておらず、事故の実態が明らかになればなるほど、予測不能の事態が起きることを考えないわけにはいかないからです。廃棄物の問題も含めて、核分裂によるエネルギーの活用は、「生きものとしての技術」として可能なのかということを基本から考えて、納得のいく答えを探す必要があります。科学技術としての徹底議論をせずに現在の技術を使い続けることは許されないでしょう。
 ここで太陽・風・水・植物など自然界のエネルギーの活用に眼を向けるのは当然ですが、ここでも拡大指向を止め、「生きものとしての」という判断、つまり「生命誌的世界観」への転換が前提です。太陽エネルギーはフルに活用することが望まれますが、忘れてはならないのは遍在性です。もちろん気候によって日射は異なりますから、地域ごとに具体的な活用度は異なりますが、日本列島を考えたら、太陽熱温水器の全国での活用が出発点になるでしょう。

 太陽というとソーラー発電、しかもメガソーラー発電となりますが、そこで生まれた電気は電力会社を通して家庭に届けられ、お湯を沸かすことにも使われます。私の子ども時代には、夏に庭にたらいを置いておき、温まったお湯で行水を楽しむという風景が見られました。遊び感覚ですが、これを体系化すれば、それなりの効果が出るはずです。小さなこと、一人一人が自分のこととして参加し責任をもつことが、「生きものとしての」技術の基本です。連載の最初に書いた「他人事はどこにもない」という社会です。

 朝起きて着換えをする時寒くないように、寝室を空調で暖めておくのが今の暮らし方でしょうが、私は小さな電気ヒーターの前で着換えます。ベッドメイキングまで含めて10分足らず。以後この部屋は夜まで使いませんから、暖かい必要はないのです。大事なのは私が寒くないことであって、部屋全体が暖かいことではないと考えて行動すると、セーターを一枚着ることが答えになる場合もあります。震えながら暮らす必要はありませんが、部屋中、時には建物中の空気を暖めることが快適に暮らすことであると思い込むと、「生きものとしての」暮らしにはなりません。

 エネルギー問題を考えるところで、みみっちいと言われそうな話になってしまいましたが、エネルギー・ミックスなど大きな話はたくさん出されていても、「あなたはどのように暮らしますか」という問いなしにそれを語ることには意味がないと思ってのことです。
 昭和の頃に大工さんが建てた、近隣の森の樹からつくった柱と土の壁の家を再生している建築事務所の方が、そのような家に暮らす若者が、どこかなつかしいと言い、家の中で風を感じることを楽しむようになると話してくれました。ゲノムの中に何かがあるのでしょうかと問われてもハイとは答えられませんが、「生きものとしての私」の中に五感、いや六感で自然を感じとるものがあることは確かであり、それが暮らしの中でどのように現れるかは、環境によるとは言えます。

 生きものという切り口で考えることの大切さを思うと、いつも頭に浮かぶのが子どもたちです。東京と京都の間の新幹線往復を26年間、毎週続けてきた中での小さな体験はたくさんありますが、その一つに子どもたちの変化があります。以前は電車の中を走りまわったり、お母さんに大きな声で話しかけるので、夏休みなど、今日は子どもがたくさん乗っていると分かったものでした。ところが最近静かなのです。小さな人もスマホやタブレットを見ていることが多く、ほとんどそこから目を離さない様子に驚きます。富士山が見えているからちょっと目を上げるといいのにと、余計なことを考えることもよくありました。
 そのような状況ですけれど、実際に生きものが長い時間をかけて進化してきた話をすると、目を輝かせて聞いてくれて、その中からハチやアリなど自分が実際に見たことのある生きものの話を楽しそうに話してくれます。この感覚は誰もが持っているものであり、生きものと接する機会さえあれば育つものです。道端のダンゴムシ、駐車場の隅で小さな花をつけているカタバミなどでもよいのです。子どもたちを土から離さないことは、大げさでなく人類のこれからにとって大事なことです。生命誌を通して、世代が違っても同じものを見ているという確信がもてるのはありがたいことです。

 検討しなければならないことはまだまだありますが、現代文明、特に現在の新自由主義、金融資本主義、科学技術振興で進歩・拡大・支配を進めていく姿の先に未来は見えません。ここで、そのオルタナティブを探るのではない未来を描き、現実にしていく必要があります。オルタナティブ、「もう一つの道」ではないのです。レイチェル・カーソンは、いみじくも「別の道」という言葉を使いました。それは原点に戻って、「生きものである人間」として考える道です。

 農耕を始めとして生活のすべてを考えなければなりません。それを一つ一つ進める作業は、現実に起きている変化の中に芽を見出していくことです。当初考えていた2年を過ぎましたので、今回の連載はここで終えます。次は「私たち生きものの中の私」という視点で農業、土木、教育などの具体を見ていく作業をします。やらなければならないことは見えてきていますし、それらを重視している人の実際の活動に学びながらどんな社会が作れるか考えていきたいと思っています。それらがまとまったらまた聞いて下さい。次回、これまでを振り返ってまとめを書き、連載を一度終わらせていただきます。コメントなどいただけましたらありがたく思います(info@toibito.comまでお送りください)。よろしくお願いいたします。
 
<参考図書>
(1)『土を育てる』ゲイブ・ブラウン:著 服部雄一郎:訳(NHK出版)
(2)『自然農法 わら一本の革命』福岡正信:著(春秋社)
(3)『聞き書き 振り返れば未来』聞き手:佐藤弘(不知火書房)
(4)『人新世の開発言論・農学原論 ─内発的発展とアグロエコロジー─』北野收・西川芳昭:編著(農林統計出版)
ゲイブ・ブラウンさんは、炭はサーキュレーション(vol.51)の特集を作るために調べましたし、「自然農法 わら一本の革命」は、さともだちの多くが読んでいます(わたしも持っていて、反芻しています)。
FBでシェアしましたら本誌連載「風は奈良から」でご一緒している三浦雅之さんからも共感のコメントをいただきました。きっと、多くの方が共感されることと思います。

ですから、これからは、もう実行なんですよね。マスコミやCMを通じての耳や目に届きやすい情報だけが正しいわけではないことは、この数年で多くの人の目にも明らかになってきました。自分のアンテナで知識を求め、熟成させ、まず自分の内面や暮らしなど嘘をつけないところから、ほんの少しでも変えていくことです。学識経験者が世界を変えてくれるわけではないんですものね。

さとびを作りながら、そして畑活も続けながら、わたし自身も光るほう(新しい文明)へと進んでいきたいなあ。

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さとびごころ(編集:さとびこ編集室 発行:オフィスエルインク)
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さとびをお読みになった方からの、はげましや感想をいただきますと編集部が元気になります。お待ちしています。

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さる4月16日の日曜日、さとびこワークショップ・雑草キッチンセミナーを
宇陀市の「精霊の森 養生庵」で行いました!

定員10名最大15名という小規模な開催のため、口コミだけで満席になってしまいまして
広くお知らせできませんでしたこと、申し訳ありません。

(そのかわりに、5月21日バージョンを企画していますのでご興味のある方はぜひ。まだ若干名様を受付中でございます!)

 


以下、4/16のご報告です

参加者の方がSNSに投稿してくださいました。インスタグラムのアカウントをお持ちの方はどうぞ。


この日のメニュー

ユキノシタとスギナの飛竜頭(ひりょうず)
イタドリの炒め煮
つくしの卵とじ
野みつばとめかぶの酢の物
セリご飯
わらびときのこの味噌汁

雑草キッチンは、最初に座学でクレメンツさんのお話を聞きます。キッチンに移動して、実際に朝一番のトレトレの雑草(クレメンツさんが見つけて集めてくださっています)を見せてもらいながら、みなさん熱心にメモをとったり触ってみたり、写真をとったり。
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続いてクレメンツさんの料理をライブで見学。小さなコツもこの時教わります。

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えのきの石づきに近い部分は出汁になります。

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作っているのはユキノシタとスギナの飛竜頭。

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飛竜頭に入れるスギナを刻むクレメンツさん。あざやかなグリーンに仕上げる茹で方や、
部位によって刻み方が違うことも教わります。

材料をまぜ味付けしたら、丸くまとめて、ユキノシタを上にして揚げます。
4:16雑草菌チン10

フライパンで作るのもありです。こうすると、ヴィーガンハンバーグのよう。 
4:16雑草菌チン8


ユキノシタはクレメンツさんの料理ではよく出てくる野草。
さとびvol.46にもありますので、ご紹介しますね。

4:16雑草キッチンゆきのした

民間療法でよく使われてきたそうですが、現代ではわたしも含めて教えてもらわないと
どんな顔をしているのか、どんなところに生えていくのかもわからない。。。
あなたも、そんなことありませんか。

会場の精霊の森の裏手には、そんなユキノシタがたくさん自生しています。参加者さんは実際にその自生しているユキノシタを見ることができるんです。
ユキノシタは湿気の多い目立たないところで暮らしています。少し肉厚で、成長すると葉っぱの髭のようなものが少し痛い。そのときはさっと茹でて使います。この時期であれば、まだ若いユキノシタをそのまま使うことができました。

4:16雑草菌チン4

4:16雑草菌チン3

ユキノシタだけでなく、メニューにあるように多種多様な旬の雑草(薬草)を使った料理を披露していただきました。学ぶだけでなく、いっしょに作って体験します。全員がノルマのようにではなく、手の空いた人や、やってみたい人が自然に自主的に動いていくのがさとびこワークショップらしくて嬉しい。。。。

最後はみんなで「いただきます」の時間。これがまた、驚きの美味しさと、楽しさとで、時間を忘れるほどです。「薬草って、そんなに美味しいものなのかしら???」と疑わしくなる方も、実際に召し上がっていただくとわかると思うんですよね。苦手な方であっても「これなら食べられる」とおっしゃいますし、香草の好きな人であれば「すっごく美味しい!!」と大喜びです。
食事をしながら、お互いに自然におしゃべりが弾んだり、先生も引き続きトークしてくださり、最後はメニューにないはずのハーブティーを振る舞ってくださいました。いつも丁寧に準備していただくので、存分に学んで食べておしゃべりができることに感謝しています。

4:16雑草菌チン11


雑草キッチンを行う宇陀市は、薬草の里として知られていますが薬草は漢方薬の原料になるものに限らず、身近な雑草たちの中にたくさん含まれていること、その環境を知り、守っていきたい心を育むことを雑草キッチンではとても大切にしています。

宇陀市でなくても、あなたが暮らすその地域の足元で、今夜にでも食べらる安心安全な雑草が手に入るとしたら、、、奈良はパラダイスではないでしょうか?雑草や薬草が大切にされる地域は、きっと自然にも人にもやさしい。。さとびが雑草キッチンをするのはそんな気持ちからです。


よろしければ、5/12日の初めての方むけ雑草キッチンにお越しください。お一人で参加されても、きっとアウエイにならず、和やかで楽しいひとときをお約束します。

雑草キッチン5:21




クレメンツさんに全面的に監修していただいたvol.46(増刷版¥600 送料¥200)

さとびvol.46

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ご訪問ありがとうございました。100年住み続けたい奈良のための地域づくりマガジン編集部からのお知らせや関連する雑談を投稿しています。

さとびごころ(編集:さとびこ編集室 発行:オフィスエルインク)
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さとびをお読みになった方からの、はげましや感想をいただきますと編集部が元気になります。お待ちしています。

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vol.53のご紹介もできていないのに、アースデイの参加報告をさせていただきます。

2023年4月22日土曜日、奈良公園登大路園地にて74のブースが集まる
地球を思うイベント。たしか2007年から始まったはず。。
3年前くらいから、当オフィスも出不精を反省して、やったことのないことにチャレンジするという意味で参加するようになりました。ほんとは、実行委員長の寺前みか(アマテラスさん。さとびを取り扱っていただいてます。)さんが頑張っておられるのを見て、なにか賛同を表明したかった、というのもあります。

さとびごころ(さとびこ編集室)としての出店は、今年で3回目。

IMG_0732
写真に写ってもらうのは常に部員さん。わたはスマホカメラの手前に存在しています!
ブースの奥にバックナンバーを奥に並べたのは、失敗だったかも。でも、興味のある方が誰なのかはよくわかりました。奥まで見に来てくださるから。

ブースの最前列に配置した台は、久住林業謹製です。これ、もっとアピールしたらよかった(そんな後の祭りだらけのことが多々ございます)軽くて、組み立て簡単で、持ち運びも便利です。ちょっとした展示やブース出店に、ものすごくオススメ。お値段はリーズナブルですので、久住さんに聞いてくださいねー。https://kusumi-forestry.com


今年は(今年も?)直前までドタバタしていて、準備万端とはいかなかったけれど、参加さえすれば何か楽しいことがきっと起こる!と思っていました。

印象的だったのは、京都の大学で院生をされている若者くんが、


大地の再生に参加したことがあって、そこでさとびごころっていう名前を聞いて。。。どんなんかと思って見てみたら、想像していたよりずっといい雑誌でした

(後半のところは2回複唱したい)

と、さとびを購入してくださったことや。

森を活用した保育活動をされている方に「握手してください」などと人生初の言葉をいただいたことや。(それはともかく、さとびを購入していただけました。ありがとうございます)

IMG_0741


さともだち(さとびつながりのお友達のこと)のブースの方が遊びに来てくれたことや。
IMG_0737

同じくさともだちで複数年にわたって定期購読してくださっているIさんが
お茶を飲んで行ってくださったり。
(二酸化炭素をゼロにするお話になると、目がキリッとなられます)



せっかくですので、店番を抜け出してブース散歩もしてみました。そこで、たっくんのバームクーヘンさんが出店しておられまして、以前から仕事(本業のほう)を通してお名前をよく存じてましたので、ご挨拶して、仲良くなって、ラインでお友達になることができたり。

お隣のブースの洋服のお直しやリメークをされているグラン・ママさんは、親切にしていただいたうえに、取り組まれていることとさとびとの重なりを感じていつか取材したくなったり。

農民連さんのお弁当が超絶美味しかったり(イデオロギー抜きで)。

毎年ブースに立ち寄ってくださるKさんが、今年もご家族で寄ってくださって、
定期購読してくださいました!

IMG_0736
近いうちに会いに行きますね!!! 



物販料金を払って出店していたんですけど、物販ゾーンからはずされたのは、やはり少し残念だったかなあと思います。人通りが多いからといって立ち寄っていただけるとは限りませんが、うちの部員さんは接客がとても上手なのでもっと力を発揮したかったことでしょうー。ごめんね。

今年のコンセプトとしては、さとびをじーーーっと立ち読みしていただけるといいなあと思っていましたけど、イベントではなかなかそうはいかないですね!来年はもとに戻ります(もっと学習しよ)。
 
IMG_0734


 
午後からは強風にあおられたものの、終日、晴天に恵まれ和やかな1日でした。


アースデイ運営関係者の皆様、お疲れ様でした。毎年続けるということは、熱意がないと難しいと思います。わたしだったらできないかも。イベントを段取りしていただくおかげで、わたしどもは参加するだけでいいのですから、ありがたいことです。それも単なるお買い物マルシェというよりも、アースデイの趣旨に大なり小なり関心のある方が来場されます。そんな人たちに、来年はもっともっと「来てよかった」という出店ができるよう、精進したいと思います。


アースデイ奈良2023、今年もごみがひとつも残ることなく終了されたとのことです。さすがですね。
 

ではでは、また投稿します。

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