さとびこ編集室日記|100年住みたいのは自然にも人にもやさしい地域

自然と人のつながりを地域に根ざして考える奈良発ローカルマガジン「さとびごころ」を編集する「さとびこ編集室」より、日々の活動のことやお知らせ、雑談を綴ります。 雑誌づくりを通して、自然にも人にもやさしいあり方をみなさんとともに考えます。

2020年08月

0825恵古箱でシガセイサクショ

みなさんは、服を買うときはどんなところで買われますか?

デザイン、素材、質、価格、メーカーのポリシー、製造工程など、人によって選ぶ理由があることと思います。

ファストファッション化が進み、服を使い捨てるのが当たりまえになっています。 日本はもともと綿や絹が重要な産物でしたが、今はほとんどが輸入です。 加えて縫製もベトナムなどの海外がほとんど。 そんな流れの中で、服作りがどう行われているのか見えにくくなりました。

そこで今いちど、手作りの服に注目してみたい、というのが次号の特集です。


葛城の山の草木を採取して自分で染め、自分で縫って、店舗を持たずに販売までされている シガセイサクショさんに、全面的にご協力いただきました。

撮影地は、葛城市の恵古箱さん(さとびごころが読める場所です)にお世話になりました。

今回は、数ページだけ、さとび史上初の、まるでファッション誌のようなイメージの仕上がりになる見込みです(男子の皆さん、すいません)。自然の色+自然の素材+手作りの服から、「自然」にも「作り手」にもつながって「着る」楽しみをお届けできたらと思います。シガさんの取り組みやコンセプトも、じっくりと伺ってお届けします。 お楽しみに。
上記の写真では、ごく普通のTシャツとパンツの上に、秋らしいコートを着ています。このコートが草木染めです。恵古箱さんというロケーションの中で、シガさんの服を組み合わせながら撮影するのは、楽しいひとときでした。

まだまだ取材は続きます。10月の発行をどうぞ、お待ちくださいませ。
このエントリーをはてなブックマークに追加

8月も終わる頃になって、月初のできごとを今更ながらですが、
ご報告させていただきます。
さとびづくりのご縁で出会った方から
ご依頼をうけまして、少し頑張ってきましたことを。


奈良には古墳がたくさんありますが、その中でも天理から桜井、田原本町の一帯にかけて、
弥生時代から古墳時代にいたる古代のヤマトゾーンがあります。
古くは磯城と呼ばれたところで、今でも磯城郡という言葉に残っていますね。
古代から現在にいたるまで農産地としておいしい作物が生まれるエリアでもあります。
 この一帯の魅力を、農と古代の両面から発信しようという団体があります。

その関係者の方から、このコロナのご時世、ズームでオンラインツアーを企画したいということで
ご依頼をいただき、お手伝いしてきました。 

0802ズームイベント
日頃の編集レイアウトスキルを発揮しまして、チラシデザインもいたしました。

初体験となりましたのは、当日のズーム配信でのMC(何をさせられることやら)。
たしか若い頃は友人の披露宴で司会を頼まれたり、自分が企画したイベントで仕方なく司会をしたりしたことはありますが、、、ズームのMCは初めてです。あまり人前に自分をさらすのは、慣れておりませんので、緊張しつつも新鮮な経験をさせていただきました。


お相手は若手のホープ、ハンサムな青年(下の写真、左)。この方のおかげでなんとか乗り切った、というところでございます。

下の画像は、番組を終えてひとまずほっとしているシーンです。

さようならーって、恥ずかしながら。


中央にいらっしゃる方がリーダーのMさま。
この取り組みのリーダーとなっていらっしゃる方です。
いつかさとびにも登場していただきたいと構想しています。
そのとき、また詳しくお伝えできればと。

農業は担い手不足、農業は放棄が進んでいる、、、と
わたしたちはよく耳にしていますね。
けれども、「地域の農地は地域で守る」との志をもって
熱いハートで取り組む人たちもいます。さとびは、そんな取り組みをお伝えできたらと思います。 





  
このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは。編集部のあなんです。


お盆やすみがあけ、立秋を過ぎても厳しい残暑が続いていますが、お元気ですか。

編集部は、日頃から平日と休日の境界があいまいな日々を送っていますが、この夏は、カメラスクールの第2弾と、夏休みを兼ねて下北山村へ行ってきました(また下北?って言われそうですが笑)

第1弾はこちらです。


雑誌づくりをしていると、実は、自前の写真の力不足にめげそうになることがあります。
(外部のライターさんにお願いするときは写真も提供していただくことが多いのですが、自主取材の場合は撮影もしなくてはなりません)

取材の現場では、わたしは取材中は傾聴に集中してしまい、撮影を並行してできず(タイミングを失う)、そもそも腕にも自信のないままにカメラのスペックに依存して奮闘しています。一緒に取材に同行して遠慮なく撮影してもらえる人が欲しいと常々感じてきました。


最近、新しいスタッフ(隊長と呼んでいます)が増えたので、「彼に写真をもっと、上手くなってもらいたい。それには、プロから教えを請うのが一番だ」と考えて都甲さんにスクールをお願いしました。



お礼は、「隊長から釣りを教えてくれればいい」という、素晴らしいアンサーでありました。

その約束を果たすべく、今月は下北山村へ場所を移して1泊2日し、カメラの座学と実習、都甲先生のための釣り講習会と実習を行ってまいりました。有志の飛び入り参加もあり、ちょっとしたイベント状態になり、これが、ほんとに、申し訳ないほどに楽しませていただきました。


さとびづくりを続けてきたご縁で、こんなことが可能になったのかとしみじみする思いです。わたしたちだけで楽しい思いをするのも、もったいないですので、もしも興味のある方がおられましたらご連絡くださいませ。お誘いいたします。(カメラスクールをご希望の場合は、都甲先生に相談して企画させていただきますよ!ごはんを食べたい方は、ぜひぜひ、いっしょに食べましょう。隊長が料理を作ってくれますよ!)



カメラスクールの座学の場所は、BIYORIさん(さとびごころが読める場所です)をお借りしました。居心地最高です。

今はカメラのスペックが向上し、綺麗にとることは誰でもできる時代ですが、どう撮るのか?については、機械まかせにできない部分。スクールを受講して、痛感したのはこの部分です。努力目標を持てたことが何よりだったかもしれません。(ほかの生徒さんはどうだったのでしょう?)


下北0814−1

下北0814−2

下北0814−3
講習を受けて目から鱗が落ちているところです。。


ランチは、編集部(阿南家)が弁当を作ってきましたので、みんなで食べました。文字通りの手弁当ですが、喜んでいただけたでしょうか。
お弁当のおかず
 


座学のあとは、実習。場所は、贅沢なことに、すぐ近くの清流にて。写すより浸かる人がいましたけど。。。

下北0814−6
一人で勝手なことをする人です。


夜は、さとびで連載もしていただいた「オノ暮らし」のオノ夫妻が運営しているゲストハウスharu-baruに移動。こちらも、さとびごころが読める場所です!!パーマカルッチャーを実践するオノ夫妻に会いに、ぜひハルバルへお越しくださいね。

https://onogurashi.localinfo.jp

晩御飯までに、都甲先生への御礼企画である釣り講習会が始まりました。

下北0814-7

下北0814-6

川や魚が大好きな都甲先生ですが、釣竿を使っての釣りは初めて。しかけの作り方を教わっているところ(撮影は生徒のTくんです。彼もさとびの定期購読者!ありがとう!)。


夕方になったら、阿南家謹製の手料理を食べながら交歓会。

叉焼滷肉(煮豚)
麻婆豆腐
バーベキューチキン
ポテトサラダ
サラダ オリジナルドレッシング
炊き込みご飯

お酒=ビールと日本酒アイスブレーカー&光栄菊 ウィスキー=あかし


ごはん時には、村内在住の友人、自伐林業女子のゆうこさんも参入。(ゆうこさんは、熊本水害のとき、軽トラックで乗り込んでくれた人であり、さとびのサポーターです!)
お酒は、32号の特集ですっかり知識を得てしまった「無濾過生原酒」が必須アイテム。食べて飲んでほろ酔いになって、生徒の中にミュージシャンがいたため、ライブも実現しました。

マイクも音響設備も何もない中で、チケット代を払ってくれたお客様の前でライブハウスに出演する時と全く同じ態度で、きちんと着替えて、本番をこなしてくれたことに、感謝しています。

下北0814-8

ライブのあとは、誰でも楽しく歌おうということに。。


実は、ここで特筆しておきたいこと。オノ暮らしのオノまさはる氏は、歌がうまいのです(下北山村で音楽イベントがあったら出演があるかもしれませんよ)。そこで、Tくんの賛助も得て、なんとかお願いして歌っていただきました。都甲先生の好きな歌、「島歌」です。沖縄サウンドにつられて、みんなで盛り上がりました。


余談ですが、、マイクのかわりにTくんには「アイスブレーカー」の瓶を、 まさはる氏はブラックペッパーのミルを持ってもらいましたので、ユニット名は「アイスブレーカー&ブラックペッパー」になりました!


楽しい夜が更けて、星空が美しい夜になりました。若い人たちは、星空撮影の実習も受けることができました。(大人は寝ました笑)

下北山村の星空は素晴らしい。街の中では見ることのできない天の川も肉眼で見れます。撮影は三脚で露出をあけて。。。生徒たちも、撮影に挑戦しました。

0814-9

翌日は、都甲先生の釣り実習と生徒の撮影実習。ハルバルのすぐ近くにも、すばらしい清流があります。魚たちの撮影に成功した人がいます。
0815-2

川で魚が泳ぐ、、、それは、本当はあたりまえのことのはずなのですが、こうした特別な場所でなければ水に浸かるのも食べるのも「危険」になっているなんて、やっぱり残念だと思いませんか。

今からでも少しずつ、何年かかるか、何百年かかるかわかりませんが、都市に近いところでも、川の水が綺麗になり泳げるようになったらどんなに素晴らしいでしょうか。。。

0815-1

川辺にいる限り、猛暑を忘れる涼しさです。暑くなったら、水に浸かればいい。泳がなくても、膝下まで濡れるだけでずいぶん涼しいのです。川にたくさんの人が押し寄せるキャンプ場もありますが、わたしたち奈良県民はかえってそういう場所は敬遠するものです。ごみを残して去る人たちのことも、問題になっています。

だから、綺麗な場所は、特定されないように安易に教えるわけにはいかない、、、という気持ちになります。そして自分たちも、美しい自然と山里に、敬意をもって遊びたいと思います。


そうしている間に、なんと都甲さんに初めての釣果が!
釣れた!

おめでとうございます!隊長とともに、ほっとしました。釣れる体験していただけて。

 

最後は、村内のお弁当やさん(天照さん)にオーダーしたお弁当を食べて終了しました。


都甲先生、お疲れではなかったかしらと今になって少し心配です。が、まあまあ、夜ごはんをともにした人たちはみんな楽しんでくれたようです。地域雑誌をつくり、リアルでもつながり、それがまた地域での何かあたらしい事実を生み出していきます(今回も、まだ書けませんがいろいろと可能性が見えました)。


地域づくりとは何でしょうか。建物をつくること?制度をつくること?お金が補助されること?
わたしたちは、人と人がつながることだと考えます。地域を作るのは人だから。一人が好きな人もいるでしょう。けれど、人とつながれたときは、どんな人でも幸福感を感じるものです。
ネガティブな噂話にもりあがるようでは、楽しい地域などあるはずがない。

ポジティブなことは応援したり見守ったりしながら、それぞれが楽しいつながりを増やしていく先に、おのずと地域は生まれていくのだと、さとびを作りながら感じています。



このエントリーをはてなブックマークに追加

身の丈とは、縮こまることではなくて、自分の身の丈精一杯に生きること。と、戸上さんは言います。

117596371_656301164983616_8736409490301873536_o
自分でないものになろうとせず、自分のしごと(すること)を作ってみたい、考えてみたい。そんな有志が集まって、戸上さんに先生になってもらい、実験的に研究会を始めています。先日、第一回をやりましたが、参加者はみんなわくわく&満足、これからが楽しみです。
身の丈しごと研究室は、さとびのコラムで連載中です。41号まではウェブでも読めますー。
このエントリーをはてなブックマークに追加

帝塚山大学の河口充勇先生(学長補佐・文学部文化創造学科長)を訪ねました。日本酒の社会学的研究も熱心な先生は、嬉しいことに32号をお持ちでした。講義の資料にも使っていただいてるとのことです。ありがとうございます。

117034952_654300445183688_8161054322378672391_o
同大学発信の興味深いグッズや書籍もご紹介いただき、大変楽しく充実した時間を過ごさせていただきました。特に、「券葉集」という学生さんが発案されて商品化されたものが印象的。

117308057_654301305183602_9020693866969187335_o

116908856_654301215183611_7965546001783635092_o
万葉集ならぬ券葉集(奈良市周辺編)。万葉歌碑を訪ねながら、御朱印帳のように訪ね先の入場券を保管しておくためのものです。奈良晒しの表紙も素敵。いいなあ、これ。
河口先生には来年、執筆をしていただくことになりました。さとび的な切り口をお願いしております。どんな記事になることでしょうか?編集部も楽しみです。

117426506_654300481850351_3129965636083367840_o

116720637_654300945183638_202553552015026937_o

117193080_654300968516969_3648000075907622355_o
このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ