さとびごころ編集部のblog

奈良のローカルマガジン「さとびごころ」の編集部からみなさんへ、取材のエピソードや、お知らせ、ご紹介したいことなどをお送りします。 http://satobigokoro.org/ https://www.facebook.com/satobico/

2015年09月

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こちら、さとびごころの交流スペース仮称「よりあい処」に設置されたばかりの照明です。

さとびごころの編集局が京終の古民家に移転して以来、改修を続けてきた交流スペースが、発展途上ではありますがひとまずみなさまをお迎えできる状態になってまいりました。最近は天井に照明がつき、部屋を暖かい光が照らしてくれています。ここらで一度、読者の方や執筆いただいた方、取材させて頂いた方達が出会い語らっていただくための交流会をしたいと思います。よろしければ予定を空けておいてくださいませ。

11月28日(土曜日)15時〜20時頃まで(出入り自由)
 
会費 飲む人1000円 飲まない人500円 

大浦編集長の手料理は確実に出てくるはずです。お酒の持ち込み歓迎。お気軽にお誘いあわせのうえご参加ください。ご参加予定の方は編集局までメールでお知らせいただけると助かります。


「よりあい処」は、JR京終駅から徒歩約3分。奈良交通バス市内循環北京終バス停から徒歩約1分。
おわかりになりにくい場合は、当日お電話くださいませ。
TEL 0742-94-6805(さとびごころ編集局)
MAPはこちら

奈良で活躍するスポーツチームを
フリージャーナリストの神野武美さんが
レポートしてくださっています。

【今年からJFLへ昇格し、J3を目指す奈良クラブ】


【奈良初のプロチーム、バスケットのバンビシャス奈良】


【地域密着型のチームをめざすシェルボ奈良サイクリングチーム】


どれも、スポーツチームが地域を元気づけている点に
注目しながら取材してくださいました。

さとびごころ秋号は10月10日の発刊予定です。

100年後・・・このブログをお読みなっている方は
きっとこの世にいません。

今ある地域や仕事の中にも、100年後には存在していないかもしれない
ものがあるでしょう・・・。

それでも残したいものがあるとしたら
それは、今を生きるわたしたちにとっても
大切な、大切なものだとわたしは思います。

また、100年前から今に続くものの中にも
失ってはならないもの
未来へのヒントになるものがあると思います。

水と緑と土、信頼と思いやり。

それぞれの人が今暮らしている場所を
愛する心が「さとび心」なのかもしれません。

奈良だけが100年住めたらいいのではないのですが、
わたしたちが今暮らしている場所は奈良。

そういう意味では、奈良に訪れる人を増やすため、、、よりも
今、奈良で暮らしている人のためのマガジンです。

小さなマガジンは、まだほんの一部の人にしか
届いていませんが、
どなたでもお試しお読みしていただけるよう
バックナンバーをwebでも公開しています。
http://satobigokoro.org/

現在のところ、広告には頼らず、
冊子をご購入くださる方やサポーターの方、共感してくださる方に
支えられて運営しています。


未熟なところや
課題も受け止めながら、
学びながら、チャレンジしながら、
編集しています。

さとびごころをよろしくお願いします。

編集人 阿南セイコ
 satobi@office-l-ink.com


奈良県で、アロマテラピー、メディカルハーブ、フィトテラピー等自然療法が総合的に学べる自然療法森野の校を主宰されているクレメンツ・カオリさんの教室を訪ねました。さとびごころのうちあわせです。

ささっと出してくださったのが薬草茶。疲れを癒したり、女性の体にいいのだそうです。

薬膳茶

 クコの実、なつめ、シナモン、龍眼肉の薬膳茶



美しい色にみとれ、カップに注がれたお茶を一口いただくと、ほんのり甘く、シナモンのいい香り。
お砂糖は入っておらず、すべて実が持つ自然の甘さと聞いて、意外でした。

カオリ先生(と、わたしはお呼びしています)は、薬膳茶というと、良薬口に苦しの煎じ薬のイメージがあるけれど、見て楽しく、香って気持ちよく、飲んでおいしい薬膳茶もあっていいのでは、ということでこのような薬膳茶を作ってくださいます。

さとびごころのバックナンバーでインタビューさせていただいたのがきっかけで、ご縁をいただきましたが、今回またこうしてうちあわせでお会いすることができ、ときどき肌寒くさえ感じるようになったこの時期に、温かい薬膳茶でもてなしていただけたことがとても嬉しいのでした。

お茶を楽しんだあとは、「実も食べられるのよ」と、こんなふうにしていただきました。お茶の中に成分が解け出した後なのに、ほんのり甘くおやつのようです。

薬膳茶の実


 小さな器に入った薬膳の実をスティックでいただきました。



カオリ先生には、病院に行くまえに、医薬品を飲むまえに、家庭でできる健康のための身近な知恵をご紹介していただきます。秋号で掲載の予定です。お楽しみに。

さとびごころ秋号の原稿が続々ととどき、
制作に入っております。

そのなかで、本誌で紹介できなかった記事を
ひとつ、こちらでご紹介します。

毎号連載しております「読書さんぽ」のコーナー。
読書さんぽナビゲーターの嶋田貴子さんがおすすめの図書を紹介してくださいっています。
今回の特集にも関連のあるツボを抑えたチョイスになっております。

そのはみ出し記事はこちら。

日本の蹴球


奈良の伝統球技といえばー。桜井の談山神社けまり祭が思い浮かびます。ところが奈良時代に行われていたのは、蹴鞠じゃなくって打毬(だきゅう、うちまり)。打毬とは、馬に乗ってゴルフみたいなのをする、ポロ(ラルフローレンですね)。なるほど、こちらの方が古代の奈良っぽい。今の蹴鞠は、明治天皇の勅命により設立された保存会によるものとのことで、なるほど、ここにも権力が・・・。

日本の蹴鞠 池修/著 光村推古書院

談山神社けまり祭、ご覧になったことがありますか?
明治天皇の勅命によるものとは知りませんでした。
打毬って、どのようなものなのでしょう?
ボレーの連続????

興味のある方、読書の秋のおともにどうぞ。

ほかにも、注目の3冊が控えておりますが
それはぜひ秋号をお手にとってご覧下さいませ!



次号の「京終界隈」のコーナーの取材のため
編集長とともに、
イゲタ醤油醸造元、株式会社井上本店様へ行ってきました。
(今日は長いですよ)

通りからレンガの建物がのぞいているのが
前から気になっていたのです。
昭和レトロなお店の雰囲気も。

事務所入り口まわりから、すでにレトロです。
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事務所にあがらせていただき、吉川修代表取締役社長のお話を伺いました。
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イゲタ醤油の創業は元治元年(1864〜1865にまたがる)と伝わっているそうです。もともとは猿沢池の近くにあったそうですが、戦時中に先々代が将来を見越して京終のこの場所を購入、戦後に移転してきました。当時、ここが物流の拠点だったことがうかがえますね。

レンガづくりの建物は、当時の最先端仕様でした。イゲタ醤油の以前は氷店が営まれていたとのこと。戦中は陸軍におさめる醤油を扱い、製造すること以上に小売りもさかんで繁盛しました。当時は今と違って、混合醸造(本醸造の諸味(もろみ)にアミノ酸液(または酵素分解調味液、または発酵分解調味液)を加え、短期間で熟成させる方式)による製法をとっていました。しかし、戦後は借金とともに苦しい時期があったそうです。それを再建されたのが先代社長。
昭和30年代に、得意先からの声かけがきっかけで、丸大豆を使って昔ながらの作り方に切り替えました。理系肌の先代は、科学的な根拠での検証も行いながら、人手をかけるところと機械化して合理的に進めるところを工夫して今の製造方法を開発されたそうです。それと同時に味噌、塩、麹なども扱い、店舗では酒屋を営み、地域の人からも「お酒屋さん」と思われていたとか。今はイゲタ製品が並ぶ直営店ですが、まさかお醤油を製造されているとは気づかない人が多いと思います。わたしもその一人でしたが。時代とともに、無添加の食品への関心が高まり、近年は塩麹のブームもあり、わざわざ調べて買い求めにくる人も増えているそうです。
「先代の決断がなかったら、どうなっていたか・・・(笑)」と吉川社長。

 それを継承された吉川社長は、実は2000年までサラリーマンをされていたと聞いてびっくり。そういえば、井上さんではなく、吉川さんです。

 奥様が先代の娘さんであり、独身時代には実家を継ぐという想定はなく、就職先の会社で吉川さんと出合われ、お嫁入りされました。しかし、後に、井上家のご長男が後継ぎをされないことが決まり、「誰も継がないのならば、たたもうと思う」という先代の言葉をきいた吉川さんは、「おいしい醤油がなくなるのはもったいない、自分たちのぶんだけでも作れないか」と考え、「わたしでもできるでしょうか」と先代に相談されたそうです。その答えは?


 「大丈夫、大丈夫!」


 「実際には全然大丈夫ではありませんでしたよ。先代は理系、わたしは文系。先代の意味する大丈夫は、わたしにとってはハードルの高いものでした。わたしがここにきて半年後、片腕のベテラン社員さんが、ケガのため退職されることになりました。その人に教えてもらうはずが、それもできなくなり、2007年に先代がなくまるまで、何から何まで聞いて試行錯誤しました。」

 そんな吉川さんは、「醤油は麹菌が作ってくれるもので、自分が作るという考えがおこがましいのかもしれません。わたしたちは、それをいただいているだけなんです。」とおっしゃいます。
 年に一度しか仕込まない醤油づくり。先代は50年の経験がありますが「50回しか仕込んでいない」とおっしゃったそうです。毎年、毎年がチャレンジなのですね。


 さて、これからは工場のほうを見せていただきましょう。わたしの下手な撮影でごめんなさい。機会がありましたら、もっと上手な人に再撮影させていただけたらと思います。

 いろいろと、古い道具に目がいくわたし。
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昔は、これで麹を作りました。ここにお米を広げ、こうじ菌をふりかてムロへ入れるのです。

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建具、窓枠なども、いい感じです。
こんな場所で作られるお醤油の麹菌は、機嫌よく暮らせるのではないかしら、などと思うわたし。


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そして外観が気になっていたレンガづくりの建物へ。

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倉庫としても使われています。

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他の目的に転用していない現役のレンガづくりとしては、めずらしいそうです。



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こちらは、小麦を煎る機械。大豆とあわせてもろみの原料になります。



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となりの棟では、大豆の釜。
さきほどの小麦とミックスして、次の工程へ

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この部屋で麹菌が活動します。最初は温めて、菌の活動の活性化を促しますが
活動が活発になってくると、熱が高くなりすぎるので冷やします。
熱が高過ぎると菌が死んでしまうのです。

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こちらでゆっくり醸造します。
木の枠が見えますが、これは、2年以上寝かせるものはアルコールが飛ばないように蓋しているのだそうです。(ガラス越しの撮影のため、見えづらいことをお許しください)

これを絞り、油分を分別し、熱処理したものを充填します。
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回転寿司で見るような原理で動くベルトですね。

最後に、研究室も少しだけ、見せていただきました。
先代社長の「プロジェクトX」のお部屋、と言えるのではないでしょうか?
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イゲタ醤油さんは、行政主催の味噌づくり教室の講師をされたり、レストラン主催の塩麹づくりの講師をされたり、工場見学も受け入れてくださるなど、市民に対して親しみをもって交流してくださいます。ファンになりますよね。

「さとびごころでも見学会をしましょう、編集長。このような場所のこと、もっと他の方にもお伝えしたいですよね」と、わくわくしはじめるわたしを、吉川社長が静めるようにおっしゃるのでした。
「声高に宣伝するよりも、ほんとうに美味しいと思ってくださる方が次の方へ伝えてくださるのがいちばんいいんです・・・」

社長、心配ありません。さとびごころの読者の方は決して多くありませんから!(?)

ここで、忘れないうちに書いておきたいことがもうひとつ。
絞り出したあとのものは産業廃棄物になるのでしょうか。それとも肥料等に使われているのでしょうか。答えは、後者です。かつては、産業廃棄物として処理していましたが、処理料が値上がりして困っていた時に、ちょうどイベントで出会った方から「肥料としてもらえないか」という話があったそうです。もちろんOK。すると、同じ農法をされている他の人からも依頼されるようになり、今では捨てるものがなくなったそうですよ。

さらにもうひとつ、醤油の仕上げ段階で、分別される油分ですが、こちらも工場内で燃料として使われており、石油もガスも使わないそうです!

では、事務所に戻りましょう、と促されながらお礼を繰り返すわたしたちの前にあったもの。
それは、、、、試食でした!!

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左から、濃いくち、濃厚、うすくち、そして味噌です。

わたしの好みの醤油は、塩辛いだけでなくコクやうまみがあるもの。(誰でもそうでしょうか?汗)
おいしくないはずがありませんが、味だけでなく、暮らしのすぐ近くで昔ながらの製法で、声高に宣伝されることなくファンに愛されているお醤油をこそ、我が家の醤油にさせていただきたいと思うのでした。

お味噌もまろやかで、かつ、しっかりした味です。

さらに!このような、おいしいものをいただきました。
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ホット甘酒ミルクです。お米由来の、あまーい味。ミルクのまろやかさとピッタリ。
とどめをさされた感じです。



最後にお店でショッピングしようとすると・・・・
なんと!おみやげまで頂いてしまったのです。
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こい口醤油と、甘酒の素。ど素人のわたしでも大丈夫なように、甘酒レシピつきです。
なんということでしょう。この場をかりまして改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。


イゲタ醤油さんの記事は10月発行のさとびごころ23号「京終かいわい」のコーナーに掲載いたします。大浦編集長が原稿作成を担当します(締め切りを守ってくださいね)。


わたしが購入したもの...。
FullSizeRender
そうめんつゆ360ml ¥395
五徳味噌500g ¥520
あらしお600g ¥150


イゲタ醤油さん、京終を歩かれることがありましたら、立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。


イゲタ醤油醸造元 株式会社井上本店
〒630-8322 奈良市北京終町57
TEL0742-22-2501 FAX0742-27-3095

















 







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