vol.45これからのこれから-部分
春号がお手元に届くまで、しばらく記事の紹介をしてまいります。
表紙をめくると、毎号美しく、ほっこりする写真がみなさまをお迎えします。
このブログでは、全画面をお見せするのがもったいないですので、スカートめくりじゃないですけど、チラッとだけ、(作者に無断で)トリミングしてアップしておきましょう。

「これからのこれから」は、フォトグラファーとして活躍中の都甲ユウタさんのエッセイ。
毎号「4歳で発達障害の診断をもらい、小学○年生になった息子へ」で始まります。


うちの部員は、長らく障害福祉の世界で働いていました。
すると、障害のあるお子さんをお持ちの方からうちあけられることがよくありました。
行政の窓口へ行くのと違い、プライベートな人間関係の中で相談でき、
「この人ならわかってもらえる」という安心感があるのではないでしょうか。
「実は娘が家から出られない…」
「息子が就職できない…」
人には言いづらい悩みや相談がありました。今では安心して暮らしておられる方もあります。

障害の中でも近年増えているのが「発達障害」と言われています。
そして、多くの方にとって謎の多いものでもあるのです。
いろいろなケースがありますので、ここで「こういうものです」と定義づけるわけにはいきません。
ただ、外見からは見えない障害ならではの生きづらさを抱えやすい、、、ということは言えると思います。
そこには、周囲の人の理解があるかないかで、ご本人の生きやすさには大きな違いが生まれます。

「周囲の人」の筆頭であり、とてつもなく重要なのが親御さんです。
都甲さんが、誌面でこのテーマを選んでいらっしゃることで、読者の方から「実はうちの子もです。ですから毎号、とても楽しみにして読んでいます」というお声をいただいたことがありました。


発達障害を悲観することなく、将来の息子への手紙のように綴られたエッセイです。
いつも、ちょっぴりクスっと笑いをとってくれるところが都甲さん。
ぜひお読みになってみてください。
 
わたしは、「この人ならわかってくれる」と気を使わなくても、誰でもが子育ての相談をするようにうちあけることができ、個性的な子どもさんの可能性を伸ばせるような社会のムードが生まれることを願いながら、この連載を見守っています。

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