あすならもり便りを連載していただいている杉本さんを訪ねて天川村へ。
村内で森林総合監理士事務所を開設されてます。

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ちょうどクロモジの葉っぱを枝から採っておられるところでした。クロモジって、爪楊枝になった姿しか見ることがないですが、そよそよとした可愛い葉っぱなんですねー。シトラス系のさわやかな香り!これがまた何かの原料になり、商品化されていきます。森の産物は木材だけとは限りませんね。
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この葉っぱはお茶になる予定。クロモジの花のお茶は大変高級なものと聞きます。葉っぱのほうも、おそらく人気商品に育つのではないでしょうか。
茎もシュレッダー(?)ような機械で粉砕して、アロマを抽出するそうです。FBページではご紹介していませんでしたが、アロマも開発中。かおりの具合がまだ、十分に納得できるまでにはなっていないそうで、鋭意研究されています。

でも、サンプルをおみやげにいただいちゃいました。
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空中にシュッシュして、香りを楽めば、気分がリフレッシュ。天川の空気が蘇るようです。

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キハダの苗木も育っています。バックナンバーでお伝えしたように、洞川の皆伐跡地での広葉樹の森づくりが進行中なのです。

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苗木の育成場も見学。苗が育つと、葉っぱと葉っぱが喧嘩しないように間隔をあけてやらねばなりません。そうなると、ここでも狭くなり、もっと広げることになるだろうとのことでした。

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これらの苗が、30センチから40センチの高さになると、現在は皆伐状態になっている山に定植されます。狭い状態で耐えていた根は、広い場所に移されると数年で人の背丈程度に成長するそうです。そうなれば、どんどん景観が変わりはじめますね。
皆伐地にはすでに作業道の開設も進められており、将来はこの道を使って木材の搬出が可能になるだけでなく、人々が散歩できるような美しい森になることが構想に盛り込まれています。そして地元の大切な産業であるだらにすけの原料、キハダを自給するための場所になっていくのです。

でも、獣害は???今、植林すると鹿に食べられてしまうという声をよく聞きます。せっかくの苗木が、鹿の餌になってしまうのでは残念すぎます。しかし、これも想定済みで、予算の多くが柵づくりに使われており、広大な皆伐地は柵で守られているそうです。

構想をうかがっていると、イメージがひろがり、訪ねてみる日が楽しみで。
定植したらすくすく成長するはずとのこと。あと何年待てばいいかな。本誌でも続報をお届けしたいですね。


 
フグにも面会させていただきましたよ。
トラフグ

山村でフグですよ。
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 詳しい説明はまたの機会に。


特別に案内していただき、養殖中のトラフグのプールを覗き込んでいたら、エサをもらえると思ったのか、寄ってきました。人懐っこくて、かわいいです。。。かわいいがって育て、命をいただくのは申し訳ないですが、これが人間。(いつか、食べてみたい!)



つづく