編集部の阿南です。高知旅のつづきは、馬路村。あのポン酢で有名な馬路村です。

せっかく高知へ来たのですから、一目見ておこうと出かけました。高知市内から西へ、安芸市から山のほうへぐんぐん進むと馬路村へ着きます。木々に囲まれた景観の美しい加工場「ゆずの森」は、内部を見学できるようになっています。温泉も宿もあります。
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人口800人。かつては林業で栄えた村が、このままでは衰退する、、、なんとかしなければ。30年前から農協が中心となって取り組んできたのは、どこの農家でも必ず庭先に植えていた、村民が大好きなゆずの特産化でした。
「ゆずの森」で、説明してくださった職員の本澤侑季さんは、「もともとをたどれば、農協が統合されるときに、それを拒み独自の道を進むと決めたことが発端です」とのことです。何をやってもうまくいかなかった頃の話から、ゆずドリンク「ごっくん馬路村」(馬路村公式飲料、ですって)が開発されて、ポン酢醤油日本一と呼ばれるまで、どんなふうに今日までに至ったのか、いろいろ話してくださいました。

HPもおすすめ。
https://www.yuzu.or.jp/user_data/dekigoto.php

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独自の道を選んだ地方には、面白い取り組みが多いように思います。

村民のすべてがゆずを出荷する農家、というわけではないそうですが、ちょうど出荷の時期であったこともあり、村内で何度もゆずを積んだ軽トラックを見かけました。これを、「軽トラッシュ」というのだそうですよ。

村内のいたるところにゆずの木。村民があたりまえに愛してきた果樹。
馬路村のゆず

加工場は、日曜日のために稼働していませんでしたが、見学はできました。
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馬路村のブランディングは、手書きの墨文字のあたたかさと、クスッと笑ってしまうユーモアが魅力。裏方でデザインを支える人の力を感じます。馬路村に共感し、寄り添って仕事をされているように感じられます。

「農山村は消滅しない」という本があります(小田切道美/著 岩波新書 2014年)。30代の女性の人口で消滅するかどうかを計る増田レポートが全てではないと。
「どっこい生きている」という底力は数値化できません。危機に面して、立ち上がる人がいる。そこに集う人がいる。そんな農山村がいくつもあります。危機のときこそ発動する力があるかのようです。


もう一度、本澤さんに会いたくなってしまっているので、また訪れたいと思います。

追伸

かつおは必須。
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