35号(2018.autumn)でご紹介する杉浦農園ガンバーファームさんによる
秋津穂の里プロジェクト。
油長酒造「風の森」を「無農薬栽培の秋津穂」で作る、昨年から始まった取り組みです。
人手がかかる栽培方法なので、
酒好き(風の森好き)のボランティアたちが、田植え、草取り、稲刈りに参加するものです。

さとびごころも、取材させていただいたご縁で
今年6月からボランティアとしてプロジェクトに参加しています。

穂が実った杉浦農園の秋津穂の里ゾーン。
杉浦農園がつくる秋津穂の3分の1がここで栽培されています。
あいかわらず、疎水の美しさに目を奪われます。

秋津穂の里2

快晴に恵まれました。
秋津穂の里1

田植え、草取りは取材がらみでしたが、
稲刈りは秋号には間に合わないタイミング。
そのぶん、ゆったり楽ませていただきました。

午前9時半、約束の時間になると集合場所に人が集まってきました。
秋津穂の里6

油長さんや杉浦さんからのあいさつ。今日のイベントの説明がありました。

「もっと農業のやりやすい平坦な場所で米を作ることもできるはずなのですが、
中山間の農業は山と里の間にあって、自然を守りながら行うものです。
そんな中山間の農業に価値があると思って、ここでやっていますし、
それをお伝えしていきたいと思っています」と杉浦さん。

油長酒造からも、社長はじめざっと5〜6人のスタッフの方が参加され
いっしょに汗を流しました。
このイベントは、油長さんの協力、集合場所のスペースをお借りしている方、
駐車場スペースを解放してくださり、
後ほどみんなでランチをいただく庭も解放してくださる菩提寺さま、
いろんな方の協力でスムーズに進行していますし、
そんなふうに、周りの協力をとりつけることのできる杉浦さんだから
できるんだろうなあ、と思います。


秋津穂の里7

秋津穂のほうは、杉浦さんによると、今年の出来映えは思わしくなく
計画していたのより、収量が減ってしまうとのこと。
「すみません」とおっしゃるのですが、自然相手の仕事ですから。。。
秋津穂の里4

杉浦さんを悩ませたのは、イノシシの侵入。昨年から兆しはあったものの、
今年は、イノシシチーム(4〜5頭?)が電気柵を押し倒して侵入、
せっかく実った秋津穂を、ごっそり食べられてしまった場所もあったほど。
どうすればいいのでしょう?

また、気候や土のコンディションから、株分かれの進まないところも見られました。
秋津穂の里5

天候や獣害のダーメジ、課題点も、ボランティアに開示してくださいます。

さあ、田圃にちらばって、カマを手に手に、稲刈りです。
最初に杉浦さんの説明。
秋津穂の里8

「倒れてしまった稲は、イノシシの匂いがついているので刈らないでください」
と言われました。実のっている穂を見捨てるのが心苦しかったです。

手刈りした稲は、畦に集めます。

秋津穂の里9


昨年は、はざかけをしましたが、今年は、
「そんなことをしたらイノシシに食べられてしまいますので
直接コンバインにかけることにしましたー」

コンバイン登場。

秋津穂の里10
刈り取った稲をこの機械にかけると、
(この裏側がこうなっていて)
モミが集まります。
秋津穂の里11

わたしたちは、楽しみながら手刈りし、
午前中だけの作業で終わらせていただきましたが、
見た所、まだ刈り取る稲は残っていましたし、
コンバインにかける前の稲も、まだまだ、たくさんありました。
イベントを行うのには、それはそれで作業が増える面もあるかと思います。
わたしたちの作業が、どれだけ役にたったのでしょうか。
もてなして頂いてるようで、かえって、ありがたいほどです。

さらに、予約者には「おにぎりとイモ煮」のランチつき。
これも杉浦農園さんのほうで、準備いただいたもの。
油長さんからは、なんと風の森の差し入れ。
(相当な量でした、、、、なんて親切なのでしょう!!)

秋津穂の里13

杉浦農園は今、杉浦さんと海外からきて滞在中のボランティアだけで
運営されていますので、一人にかかる負担は大きいと思います。
しかし、きっとこれからは仲間が増えていかれるのではないかと思いますし
そうなるように、応援したいと思いました。

年末には、この特別栽培米を原料とする風の森が
出来上がることでしょう。
限定酒のため、たくさんは行き渡らないと思われます。
それがまた、
ボランティアに参加された皆さんには、
格別なお楽しみのようです。