ただいまのNHK朝ドラ「らんまん」は、日本の植物学の父 牧野富太郎さんが主人公ですね。
高知へは何度も行っているのに、まだ植物園を見ていません。
だけど、それはお楽しみにとっておきます。なぜって、もっともっと植物のストーリーに感動できる素地を豊かにしてから、行ってみたいから。

たまたま、手元に牧野富太郎先生の本があります。

そこに、雑草キッチンを開催してきて感じていることと重なる部分がございました。


人々は、道ばたの草や野原の草をつまらぬ雑草といって見向きもしないけれども、雑草といえどもこれを知ればおもしろく感ずるようになります。道ばたにあるペンペングサやタンポポでも、いろいろなことがらをもっていますから、これを知ればたいそうおもしろく思うようになります。

芝居をみても、話のすじや登場人物がわからなければおもしさがわかりません。忠臣蔵で勘米が腹を切る場面をみても、なんのためにそんなことをするのかわからないとつまりませんが、そのことがらがわっていればたいそうおもしろく感じます。
 どんなことでも、なにも知らずにただ見ているばかりでは、いっこうにおもしろく感じませんが、予備知識をもっていればすばらしくおもしろく感ずるものです。



また、植物で薬になるものはいろいろあります。ゲンノショウコという草は、下痢をしたとき飲むとたいそうよくききます。お医者さんにかかると高い診察料をとられますが、ゲンノショウコがどんな草であるかを知っていれば、下痢などはただでなおすことができます。庭さきにちょっと植えておけば、いくらでも増えます。

むかしの人はこうした植物のことをよく知っていて、日常用いていたものです。



山草や野草のなかには食べられるものもたくさんあります。



染料になる植物もおもしろいものです。


vol.46 特集薬食同源奈良
vol.43 自然の色手作りの服

これは、さとびが取り上げてきたことと同じこと。そして、これらを日々提唱しておられる人が、さとびのご縁でいいますと、クレメンツさんです。牧野富太郎さんが朝ドラの主人公になってくださって、よかったー。雑草とともだちになる人が増えたら嬉しいな。

雑草キッチンでは、雑草のなかにある薬草、食べられるものを料理のライブや食事会とともにご紹介しています。
雑草キッチン5:21


またクレメンツさんといっしょに、レシピや、雑草がもつことがらを便りにした本『クレメンツさんの薬草レシピ&野草便り』を制作中です。
今月中にはみなさんにお知らせできると思いますので、一家に一冊、お持ちいただれば幸いです。薬草の里、宇陀で取材しましたので、奈良県一帯の気候に通じる内容になるかと思います。どうぞお楽しみに!!

スイバとギシギシの見分けかたが、やっとわかってきたわたし(何回見ても、そっくりなんですもの)ですが、今後とも、もっと雑草と仲良くなって、使いこなせるレベルになりたいと思います!さとび読者のみなさんも、ぜひぜひ、ごいっしょに。

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