久住さんと戸上さん。

 戸上さんと久住さん

vol.52で取材させていただいた久住さんの拠点、森ある暮らしラボにて。
取材した人とされた人の再会😊

(久住さんはこのあと、慌ただしく外出されました)

vol.52より

現在発売中のさとびvol.52の特集で、戸上さんに久住さんを取材していただきました。
身の丈しごとの視点から、久住さんの「森を選んだ生き方その後」を見ていただいたものです。


林業という言葉は、社会全体から見ると影が薄くなっているようです。
従事者の数も減っています。でも、山は日本の環境の基盤として変わらずにそこにあり続けます。
傷ついたり、見放されたりしながらも、まだ国土の65%であり続けてくれています。 

読者の多くの人は、林業と接点なしに毎日平和に暮らすことができているはずです。
だからこそ、あえて林業の世界を選んだ人たちの思いやプロセスを知っていただけたらなあと企画した特集でした。素敵な人たちですよ。さとびのご縁で取材させていただけるおかげです。
さとびが取材できる範囲は限られていますので、これが全てではなく、森や山を見るときに、他にもあちらこちらで、そこで生きている人がいることを思っていただけるように、事例としてお読みいただけたら嬉しいです。


森ある暮らしラボは、利用料を払うとスペースを貸していただけます。
それならば、「ぜひここで」と
 戸上さんと これからのことを打ち合わせをしました。


 

身の丈しごと研究家戸上さんとの
あたらしい計画が始まりそうです。


戸上さんとはいつも、現代の社会をどう見ているのか、望ましいしごとのあり方や作り方などの話になります。それが地域づくりにも関わってきます。地域づくりのコンサルの経験も多く、日本各地での非営利的・身の丈的な活動事例もよくご存知。

調達したお金を消化するための活動が存在することもご存知。

その日は、サラリーマンに向いている人と、そうでない人がいるという話題になりました。
「ちゃんと就職する」 「しかも、有名な企業に就職する」ことが社会に出ていくときの当然のミッションであった時代が終わり、インターネットの普及にともない、かつて存在しなかった職業や働き方もでてきました。変化の激しい時代ですので外側に正解を求めるよりも、自分にとっての正解を定義する必要があるように思います。

サラリーマンという働き方は、わたしのようなフリーと違ってはるかに安定していて、素晴らしいと思うのですが、残念ながら会社に違和感を感じる人の場合はどうしたらいいのでしょう。

編集部のまわりにも、「このままでいいのか」と悩む若い人がいます。
また、自分らしく充実したしごとを持つ人もいます。
そんな人たちが出会って、仲間の経験から学べだり、共感したり、つながれるような機会をつくれないだろうか。
そして、仲間の「身の丈しごと」を互いに応援したり、されたりできないだろうか。
転職しよう、起業しようという(早まった)話に限らず、これからの人たちも参加できるような。

今の常識的なビジネスの形よりも、もう少し寛容で自然に沿った経済圏が作れないだろうか。

ここ数年、戸上さんと話してきたことです。


威勢よくあざやかに事業を立ち上げることができない人でも、見つけられる身の丈しごと。
「自信があるわけではない」ところからのスタートの創造。
まだ100%を生きていない状態からの可能性。

さとびづくりを続けてきたつながりを生かして
誰かのお役にたてたら嬉しいのですが。

まだまだぼんやりしていますので、戸上さんとの会議を積み重ねていこうと思います。



戸上さんの「身の丈しごと研究室」は、さとびコラムで連載中。次回のテーマは、久住さんがモデルです。

@kusumi_forestry